まぐろ

1999 / 『自分のために書く文章が、誰かのためになれば』そんな想いでのんびり更新し…

まぐろ

1999 / 『自分のために書く文章が、誰かのためになれば』そんな想いでのんびり更新します / 人見知りで苦労したり、家族のことで悩んだり、理系から文系就職したり、転職したり、そんな経験を書いています

マガジン

  • 自己紹介がてら

    ちゃんとした自己紹介記事というものは書いていないのですが、これらを読むと、私のことがなんとなく分かって頂けると思います。

  • 考えたこと

    何かを経験して、そこから考えたことや感じたことを書いています。

最近の記事

物事を良い方向へ進めるコツは、「隠さない」ことだと気付いた話

失敗するのが怖くて、できない自分が嫌で、周りの人には未来のことなんて言わないようにしていた。 どこの学校行きたいとか、この会社で働きたいとか、これに挑戦したいとか。 どんなに仲の良い友達にも言うのが嫌だったし、聞かれてもはぐらかしていた。 もし失敗したら格好悪いし、あいつあの大学落ちた、あの会社落ちた、という目で見られるのが許せないから。 小さい頃から勝手に周りと比べて、負けないために頑張ってきた私が築いた鉄壁のプライドが、素直に夢や目標をさらけ出すことを阻んでいた

    • できない人の味方でいたい

      「なんで、こんな簡単なことができないのか分からない」 たまに言われる。 すいませんね、私は人見知りだし、喋るのうまくないし。 人に電話かけるとか、頼み事をするとか、ちょっと苦手で。 全くできないわけではないけど、下準備を十分にしなきゃ上手くできなくて。 少し時間をかければできるんだけど。 こういうの、全て言い訳に聞こえるんだろうな。 下準備が必要だと思うなら、いつでもいけるように準備しておけ! できないなら、人より努力しろ! …まあ、正論だと思う。 最初か

      • ピンクは嫌い。女の子みたいだから。

        ピンクは嫌い。 女の子みたいだから。 重い荷物を持たれるのが嫌い。 女だから弱いと決めつけられている気がするから。 「多様性を認めろ」 こんなことを、普段から思っている。 肩書で判断しないで欲しい。人それぞれに好きなものはあるし、やりたいことだってあるし、そこに性別なんて関係ない。 女の子なのに、とか言われるだけで、正直イラッとする。 芸能人の結婚とか、引退とか、そんなニュースが話題になってSNSで騒がれるたび、うるさいなと思う。一人ひとりの選択を否定する権利は他人

        • 辞めたくないけど転職する。

          「後ろを向いて歩こう」 この記事を通して皆さんに届けたい、私なりのエールです。 転職だけでなく、人生でなにか選択を迫られるときに思い出して、ふっと心を軽くできたらいいなと思います。 今月末で、新卒入社から約1年半勤めた会社を退職する。 私は、ものを捨てることが出来ない。 物を捨てるだけでなく、一度始めたことは途中で辞めたくない。人との関わりは一度できたら切りたくない。経験や思い出は忘れたくない。 なにかを捨てることが、本当に苦手だ。 過去と、過去に基づいて見えてくる未

        物事を良い方向へ進めるコツは、「隠さない」ことだと気付いた話

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          4本
        • 考えたこと
          5本

        記事

          過去の記憶は、私の味方

          地元を散歩した。 行先は決めず、知っている道を、足の赴くままに歩いた。 ほんの30分ほどの道のり。 でも私の心には、あの頃から変わらない輝きを持つ「記憶」たちが、星のように降ってきた。 あぁ、まだこの学校にはこの花が咲いているんだ。 この校庭で、運動会の時に一生懸命踊ったな。悔しくて泣いたこともあった。 このグラウンドで、兄が野球の練習するのをよく見ていた。 この公園でよく家族ごっこをしていたな。あのすべり台の上を家に見立てて。 ここで一緒に一輪車の練習をしていた友達は、

          過去の記憶は、私の味方

          あくまで私の意見

          私は女性である。 心も体も、女性である。 私の恋愛対象は男性。 私は甘いものが好き。 私はかわいいと言われると嬉しい。 私は女友達同士でワイワイ騒ぐのが楽しいと感じる。 でも。 私は黒色が好き。 私は男っぽいと言われると嬉しい。 私はスカートが苦手なので1着も持っていない。 私は美容院に行くと大抵ファッション雑誌を出されるが、本当は漫画が読みたい。 本当の意味で「多様性を認める社会」とは、この『「私」を認める社会』なのではないだろうか。 "国籍、性別、職

          あくまで私の意見

          自己啓発本が嫌い

          “これをやれば人生が成功する” “こうすれば金を稼げる” “痩せたいならこれだけやれ” 何も考えずに揺られている電車内で、ほとんど音の聞こえないテレビ番組が流れている居酒屋で、ふらっと立ち寄った本屋で。社会のあらゆる場所に、こんな言葉たちが転がっている。 私は嫌いだ。言葉をこんなに雑に扱う文章が。 “若いうちに転職しよう” “結婚して幸せになろう” “女性/男性にはこうして接するべし” まるで女性にとって、男性にとって、人間にとっての幸せを決めつけられているようで、

          自己啓発本が嫌い

          大人に成長した私の話 / 星の王子さまはなぜ「星の王様」ではないのか?

          今回のエッセイには、タイトルが2つあります。 「大人に成長した私の話」と「星の王子さまはなぜ『星の王様』ではないのか?」 内容が見えてこないと思います。 この2つのタイトルの意味を感じながら読んでみてください。 2005年、春。 年長さんになった5歳の子供「まぐろ」こと、私。(まぐろとは、このnoteで使用しているペンネームのようなものだ。) 幼稚園という狭い世界の中ではあるが、年少に比べれば飛躍的成長を遂げているはずの最高学年だ。 チビながら大先輩に出世したまぐろ。

          大人に成長した私の話 / 星の王子さまはなぜ「星の王様」ではないのか?

          ウラ・オモテ

          辛いことがあった時、辛い気持ちの先には何があるのだろうか? 嬉しいことがあった時、嬉しい気持ちの先には何があるのだろうか? 辛い思いをした分だけ、他人に優しくなれる人がいる。 辛い思いをした分だけ、他人への憎しみに変わる人もいる。 辛い思いをした分だけ、何かの活力になる人がいる。 辛い思いをした分だけ、明日が見えなくなる人もいる。 嬉しい思いをした分だけ、他人に幸せを分けられる人がいる。 嬉しい思いをした分だけ、他人を見下す人もいる。 嬉しい思いをした分だけ、謙虚

          ウラ・オモテ

          私よ、ワクワクを返せ!

          私は一生懸命、手紙を書いた。 小学校卒業の記念に、将来の自分に向けて手紙を書こう、という企画がクラスで行われた。手紙と、当時の授業で書いた作文や絵なども一緒に、成人式の日まで学校に保管してもらう。 人生初のタイムカプセルに感動と興奮が混ざり合い、子供ながらに一生懸命手紙を書いた。 …ことだけは、はっきりと覚えている。 待ち望んだ成人式当日、手紙の内容は1ミリも、いや、0.001ミリも覚えていなかった。どんな紙に、どんな文章を、どのくらいの大きさの字で書いたのか、何

          私よ、ワクワクを返せ!

          夢か現実か、はたまた

          『人は未知なものを恐れる。人は知ることでその恐怖から解放される。』 よく言われることであるが、実際にこれを身をもって経験したことが一度ある。 それは、寝ている時に突然やってきた感覚。 脳は起きているのに、目を開くことができない。 体がカチカチに固まって動かない。 仰向けのまま、二の腕から手の指先までが胴体にピタッと張り付いている。その胴体はと言うと、布団にへばりついて剥がせない。 苦しい。 ( これが金縛りってやつか…! ) 人生で初めてではあったが、なん

          夢か現実か、はたまた

          諦めきれないから

          【前置き】 久しぶりの投稿になります。なぜ最近は投稿することができなかったのか…なぜ久しぶりに再開したのか。そんなお話です。 私が私を励まして応援するために、noteという場をお借りします。 私には、溢れるほどの夢があった。 本を出したい、歌を歌いたい、世間に発信したい…。 大きい夢で、非現実的で、単なる欲望にも近い。でも、本気で叶えたいと思っていた。 今年の4月。 肩書きは学生から社会人に変わり、環境が変わり、関わる人が変わる。みるみるうちに、自分自身も変わって

          諦めきれないから

          「普通」を捨てて

          世間には、普通という概念が存在する。 「普通の人生を歩みたい」 「普通の幸せが欲しい」 「普通の仕事に就きたい」 …こんな言葉をよく聞くが、普通とは何だろうか。 私は左利きだ。 生まれてからずっと何をするにも、左手で、左足で、左目で、左から。 もう左利きが矯正される時代でもなく、むしろ周りからは重宝されていた。 珍しいね。羨ましい!天才になるんじゃない? 子供心に、自分は普通じゃなく特別なんだと思うようになった。 左利きは、その「自分が特別だという優越感に浸れる」権

          「普通」を捨てて

          分からない

          恋人という存在が、不思議でならない。 どうして、異性同士がペアになって、お互いのことをこの世で一番大事にしなければならなのか、私は分からない。 どうして同性の友達よりも優先されるのか、分からない。 別に同性結婚がどうとか、LGBTQがどうとかいう話をしたいのではない。 私自身は生物学上「女」であるため、ここからは女の視点で書かせてもらうが、 今まで親友としてずーっと一緒に過ごしてきたような女友達でも、彼氏ができた途端、その彼氏がいつでも「No.1」で、必ず友達よりも

          分からない

          「本を出したい」ー夢が始まった日

          私には、「いつか自分の本を出す」という夢がある。 そう思うようになったのは、就活がきっかけだ。 もともとは本が好きというより、本屋が好きだった。 本屋では、誰もが知る有名な分厚い本の隣に、見たことも聞いたこともない小さな本が並んでいたりする。架空も現実も色とりどりの人生が、小さな箱に詰まっていることにロマンを感じていたのだ。 「ロマン」は日本語で “潤いや安らぎを与えてくれるものとして求めてやまない世界” 、フランス語では “小説” という意味を持ち、本屋にロマンを感じ

          「本を出したい」ー夢が始まった日

          祖父と私と腕時計の話 #2

          #1の続編です。 ちょうど、祖父が亡くなった大学1年の10月頃から、私は徐々に変わっていった。 (この時期からというのはただの偶然であって、結びつけるべきではないのに、勝手に宿命的なものを感じてしまっている。) 私は大学生になって暫く、ダラダラと張り合いのない日々を過ごしていた。 やりたいこととか、将来の夢とか何一つなかった。考えてもいなかった。 そんな私とは対照的に、同級生はみんな「この大学でこれがやりたくて受験頑張った!」「将来これがやりたいからこの授業を受けたいん

          祖父と私と腕時計の話 #2