過去の記憶は、私の味方
地元を散歩した。
行先は決めず、知っている道を、足の赴くままに歩いた。
ほんの30分ほどの道のり。
でも私の心には、あの頃から変わらない輝きを持つ「記憶」たちが、星のように降ってきた。
あぁ、まだこの学校にはこの花が咲いているんだ。
この校庭で、運動会の時に一生懸命踊ったな。悔しくて泣いたこともあった。
このグラウンドで、兄が野球の練習するのをよく見ていた。
この公園でよく家族ごっこをしていたな。あのすべり台の上を家に見立てて。
ここで一緒に一輪車の練習をしていた友達は、