記事一覧
「不動産情報デジタル化の作法」として無料電子書籍化しました
今まで「不動産 x IT」として書いてきたことをまとめて、電子書籍(EPUB)にして見よう、と思い立ちました。
単にやったことがないからやってみよう、というだけだったりします。「そこに山があるから登るんだ」、みたいな。
基本は「不動産情報デジタル標準化の覚書」をベースに、その中で「詳しくはこっちで書きました」みたいに追記して個別の記事に分散していた内容など関連する記事をすべて本文に取り込み、そ
「システム標準化」と「データ&API標準化」の違い
新しく出来たデジタル庁が掲げている政策には、政府と自治体を含む行政基幹業務システムにおける「システム標準化」と、「データ戦略」における「データ(&API)標準化」の二つの標準化が含まれます。
この違いは非常に重要で、「データ(&API)の標準化」は、私が不動産業界にもずっと提唱し論じて来たことであります。一方、「システムの標準化」というのは全く異なる話しでありまして、これは行政における特殊事情が
デジタル庁がマイクロソフトに「ベンダーロックイン」させ(られてい)る件
デジタル庁が公開した、「政府相互運用性フレームワーク」を流し読みした際、ファイルがMS Officeの「.docx」や「.pptx」形式で公開されていることに気が付きました。
これにまつわる重要な問題、デジタル庁、分かってないっすよ。
*それ以前に、Zipファイルを解凍したら文字化けでしたが(自分はLinux環境)。
文書ファイル形式について、デジタル庁は下記のように書いています。
「ワー
デジタル庁の「政府相互運用性フレームワーク」なるものを流し読み>20年遅れだよ、ホントに
デジタル庁が「政府相互運用性フレームワーク」なるものを公開したとのことで、流し読みしてみました。(ほぼ、メモ走り書き状態です)
「政府相互運用性フレームワーク」とはこちらのデジタル庁サイトの説明によると、「政府相互運用性フレームワーク = デジタル・ガバメント推進標準ガイドラインのもと、データの利活用、連携がスムースに行える社会を実現するための技術的体系」
だそうです。
フレームワークって言
Web3は分散型の夢を見るか
*タイトル、その界隈では有名な「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」のパロディです。既に誰か使っているだろうと思ったけどまだの模様。
コンピュータネットワークやソフトウェアの世界では、分散型というのは理想であり、また夢でもあります。
中央集権化したビックブラザーと分散化された暴走する自律ネットワーク、なんてまるでSFに登場するような話しではありますが、インターネットとその上で動くウェブ自体が分散
朝起きたら一日で数万のアクセス・・・
去年書いた「レインズの情報を一般公開しない理由とは」が、なんですが、昨日の「例のスクレイピングしてる不動産物件検索が復活・・・で、結局『不動産屋が悪で黒い』、という話に・・・Orz」、を起点として色々な所で広まったようで、気がついたらこの二つがどちも万単位のビューとなっていました。
普段は数百、良くて数千とかなのにw
レインズにまつわる話しは皆さんにとって、やはり興味津々というところなのでしょ
新「不動産情報デジタル技術標準化」〜不動産業界への提言書
「不動産情報デジタル標準化の覚書」というのは、2002年に業界団体向けに「提案書」として作成した文書を元に、2015年にブログ化して公開し、去年このnote.comに移転したものです。
これは様々なケースや論点に対応するために、もともと総まとめ的に全部ぶっこんであるものなのですが、長期間に渡る度々の更新や追記により、文体もチグハグな所が出てきてしまい(直したつもりなのですが)、文字数的にも肥大化
不動産IDが「ルール」でなく「仕様」であるべき理由
昨日、国交省が「不動産IDルールガイドライン」を策定し、その資料を公開したことにともない、「相変わらず酷すぎる」と何点かを具体的に例示して解説しましたが、今回、改めて「ルール」ではなく「仕様」とすべき、という点について詳しく説明したいと思います。
何が問題なのか、というその理由は幾つかありますので、順番に説明いたします。
「ルール」の意味問題点にふれる前に、まず言葉の定義から明らかにする必要が