日本の医療業界では、電子カルテの導入が進められてはや20年以上が経つところであります。(普及率で言えば、特にクリニック系の中小ではまだまだとか・・)
ところが、やっぱり医療情報(電子カルテ)のデータフォーマットが標準化されていないために、せっかくの電子カルテが他の医療機関と連携出来ず、それじゃ意味ねぇじゃん、という事になっているそうで。
なので、やっとこさ2025年度を目途に電子カルテのデータフォーマット規格を標準化しようという事になった模様。
いまさら気が付いたのかよっ!
と、心の中で叫びたくなる今日この頃です。
いまさら気が付いたのかよっ!(二度目)
と言っても、もともと民間でも動きはあったけれども進まず、結局は政府が「経済財政運営と改革の基本方針2019~『令和』新時代:『Society 5.0』への挑戦~」で「電子カルテ情報の標準化」を打ち出して、政府主導でやっていくみたいだけれども・・。まぁ医療だし・・。
しかしホントに日本って、「標準(規格)化」というのに向いてない国柄なんだなぁ・・・。やっぱり、以前書いたような「標準化が進まない日本〜理由は『自分が損をしてでも人の足を引っ張ろうとする日本人』?」が理由なのか、それとも、「日本は上から下までITオンチ」、という事なのだろうか・・・知らんですけれども。
医療情報が標準化されると何が良いかっていうと、ざっくりと以下のような点が挙げられます。
英語圏じゃ、すでに「HL7 FHIR standard」という民間の標準化団体で標準化されて公式に広く採用されている医療情報の標準規格があってですね・・・、日本の現状と比較するのも哀しくなるだけだから、ご興味がある方は調べてください。
遅まきながらも標準化の必要性に気が付いた医療業界はまだしも、日本の不動産業界では、国交省も含めて、どこにおいても「不動産情報の標準規格化」なんて話題にもなりやしない。自分なんて20年前から言ってるのに・・・。
医療業界と同様に、不動産データの標準化がなければ「不動産DX」なんて始まりもしないのですよ。
日本の不動産業界(いわゆる「不動産テック」業界含めて)の現状(惨状)は、哀しくなるなんてレベルじゃなくて、もうですね・・・