井上 亨

私は、絵画のために残された、あいまいながら確かな根拠から始め、目に見える領域、さらに見…

井上 亨

私は、絵画のために残された、あいまいながら確かな根拠から始め、目に見える領域、さらに見えない領域での絵画の在り方を模索している。その結果、観者の視覚を高め、絵画に新たな方向性を開き歩んでいる。

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    Work 2021-09

    作品素材:木製パネル、水彩紙、アクリル • サイズ: 728×1030mm • 制作年:2021 深い赤、深い緑、黒、白で情感と光、第二の自然と現実の存在となる作品。 意思を超えた 存在自体が価値を持つ 世界となる制作をテーマとする。
    60,000円
    井上 亨 絵画オンライン展示会
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    Paper on work 2021-1016

    Paper on work 2021-1016 技法 acrylic on paper サイズ 270×380(mm) 水彩紙にアクリルで第二の自然を探求している。 額装はイメージです。別途、ご相談承ります。 #抽象 #現代絵画 #現代美術 #インテリア
    9,000円
    井上 亨 絵画オンライン展示会
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    ポストカード2枚組20210801

    作品から作成したポストカード。2種類、各1枚のセットです。
    300円
    井上 亨 絵画オンライン展示会

記事一覧

https://nihonbashiart.jp/artist/inouetooru/#modal-1

掲載していただきました‼️

井上 亨
2年前

形態、線、色彩の連続と連動が制作を持続させ、芸術を生み出すフィールドを作り出す(ジャクソン・ポロック《コンポジション》)

写真は、ジャクソン・ポロック 《コンポジション》 1939-41年頃 この作品は、抽象表現主義以前の作品である。ポロック最良の作品とは、比べるべくもないが、同時代の他…

井上 亨
2年前
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創造的分裂の結果を予見する--画筆による空間の組織化 エドゥアール・マネ 《鉄道》

写真はエドゥアール・マネ 《鉄道》 1873年 油彩・カンヴァス National Gallery of Art, Washington この作品で画面全体の構築に強く貢献しているのは、少女が持つ鉄格子だ…

井上 亨
3年前
2

風景画の創造的分裂とその後 ポール・セザンヌ 「川辺」

写真はセザンヌ 「川辺」 1895年頃 ワシントンナショナルギャラリー この作品を風景画として成り立たせている要素は、川辺の土手と建物、木々の一部にすぎない。さらに地…

井上 亨
3年前
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緊密性が作品の危機を救う   パウル・クレー「花ひらいて」

クレー作品の優れた特性は、素材に関する感覚に明快に現れる。基底材の表面(紙、キャンバスなど)に、インクや炭がわずかに乗ることにより、作品に表情の変化を与える。ま…

井上 亨
3年前
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初期作品に見られるポロック作品の重要ポイント

生誕100年 ジャクソン・ポロック展より

100
井上 亨
3年前
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長谷川等伯の独創性について

写真は「竹虎図屏風」(東京都・出光美術館蔵) 長谷川等伯の絵画の独創性は以下の3点から現れる。 染色技術の影響 染色の影響は、紙等の基底材との関係に現れる。等伯…

井上 亨
3年前
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円空仏の普遍性について

写真は見沼区島町薬王寺の十二神将像 円空仏は時代を超え我々に訴えかける。 その普遍性と呼べる性格を最も体現している仏像は、子供の遊び道具となり磨滅し原形を留めて…

井上 亨
3年前

井上 亨-アーティストnote販売支援

Title:Work-2020-12 素材:acrylic on cotton canvas サイズ:1,940×1,620(mm) プロフィール井上 亨(いのうえ とおる) Toru INOUE toru.hama3@gmail.com …

井上 亨
3年前
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形態、線、色彩の連続と連動が制作を持続させ、芸術を生み出すフィールドを作り出す(ジャクソン・ポロック《コンポジション》)

形態、線、色彩の連続と連動が制作を持続させ、芸術を生み出すフィールドを作り出す(ジャクソン・ポロック《コンポジション》)

写真は、ジャクソン・ポロック 《コンポジション》
1939-41年頃

この作品は、抽象表現主義以前の作品である。ポロック最良の作品とは、比べるべくもないが、同時代の他の作家の作品に比較すれば数段高い質を持っている。

画面は、上中下3つの領域に分かれているが、具象的な形態がつなぎ合わせるように描かれ、分割をあまり感じさせない。上部の黒い領域は広く不安定になりかけるが、下部の黒の帯をやや強く描

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創造的分裂の結果を予見する--画筆による空間の組織化  エドゥアール・マネ 《鉄道》

創造的分裂の結果を予見する--画筆による空間の組織化 エドゥアール・マネ 《鉄道》

写真はエドゥアール・マネ 《鉄道》
1873年 油彩・カンヴァス
National Gallery of Art, Washington

この作品で画面全体の構築に強く貢献しているのは、少女が持つ鉄格子だ。鉄格子は、人物の存在する空間と、鉄道と建物の空間を大きく隔てるが、鉄格子自体は描写が希薄なため、観者の意識を画面自体に向かわせ、画面の形状や物理的な大きさよりも、上下左右への拡がりを観者に感じ

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風景画の創造的分裂とその後 ポール・セザンヌ 「川辺」

風景画の創造的分裂とその後 ポール・セザンヌ 「川辺」

写真はセザンヌ
「川辺」
1895年頃
ワシントンナショナルギャラリー

この作品を風景画として成り立たせている要素は、川辺の土手と建物、木々の一部にすぎない。さらに地平線を暗示する土手は向かって右にやや下がっているため、左の建物周辺が前出し、左右の距離感はほぼ無くされている。
右の木々は、左の木々のような具体的な描写が行われず、色彩と筆触で暗示されるだけである。土手と水面が情景を暗示している程

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緊密性が作品の危機を救う   パウル・クレー「花ひらいて」

緊密性が作品の危機を救う   パウル・クレー「花ひらいて」

クレー作品の優れた特性は、素材に関する感覚に明快に現れる。基底材の表面(紙、キャンバスなど)に、インクや炭がわずかに乗ることにより、作品に表情の変化を与える。また、下地に使われる色彩(黒に近い色など)も、素材を視覚的に活性化する。その点で、彼の作品の多くが小さいことは必然であり、大きさによって質が損なわれることはない。

《花ひらいて》にもその特徴は見られるが、この作品は、中央下部の明るい領域にポ

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長谷川等伯の独創性について

長谷川等伯の独創性について

写真は「竹虎図屏風」(東京都・出光美術館蔵)

長谷川等伯の絵画の独創性は以下の3点から現れる。

染色技術の影響
染色の影響は、紙等の基底材との関係に現れる。等伯の線や塗りは、画面の素材感と一体化する。多くの作品が、色彩に無駄を感じさせず画面が統一されるのは、主としてそのためである。等伯は、修行時代、染色に関わっていた。どの程度の経験を持つかは定かではないようだが、色彩の発色には、繊維に色材を染

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円空仏の普遍性について

円空仏の普遍性について

写真は見沼区島町薬王寺の十二神将像

円空仏は時代を超え我々に訴えかける。

その普遍性と呼べる性格を最も体現している仏像は、子供の遊び道具となり磨滅し原形を留めていない「菩薩形立像」さいたま市砂観音堂である。

円空仏の普遍性は、その形状にあるのではなく構造自体にあるために、見た目が失われている状態によっては強さが損なわれない。いわば、見えない領域での形成物なのである。

円空仏を特徴づける性質

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井上 亨-アーティストnote販売支援

井上 亨-アーティストnote販売支援



Title:Work-2020-12

素材:acrylic on cotton canvas

サイズ:1,940×1,620(mm)

プロフィール井上 亨(いのうえ とおる)
Toru INOUE

toru.hama3@gmail.com

埼玉県在住

武蔵野美術大学造形学部 油絵学科 卒業

展覧会実績:

・個展/Solo Exhibitions
1995
個展(なびす画廊)

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