共感性がないのではなく、感性が違うだけの話でしょ ストラテラ服用日記621日目
オープンダイアローグという新しい対話、まだ日本では知られていない対話を発達障害の当事者向けに毎週3回行っている。
発達障害の方はコミュ障であまり話をしない無口なタイプと思われているかたもいるかも知れない。一般的には発達障害の中でも自閉症タイプの方は無口でつまらなくて口を開くと爆弾発言する、みたいなイメージがもしかしたらあるかもしれない。
しかし、オープンダイアローグの中では饒舌に話すし、共感性も十分に感じる。
典型発達と比較すると共感性は少ないかもしれないが、発達同士であれば十分に共感性があるといえる。
京都大の研究でもそのような研究がある。
これまでの研究は、典型発達の常識に照らし合わせた内容で共感性をはかっていたらしい。
なので、ASD特性が強い人達同士での共感性を脳の活動をみて調べたところ、共感を示す反応があったという研究だ。
当事者向けオープンダイアローグでも、参加される方は同じような経験をしていて、相談者が話す悩みについて非常に共感することは多い。
逆に、相談者の方が話す悩みに全く共感できないという経験はない。今まで100回近くやってきたが、参加者の様子を見ていても、共感できなかったことはほとんどない。
むしろ高い共感性を示してると言ってもいい。
感性が典型発達と違うだけの話で、それが元で学校などで孤立化してしまう場合が多いのはとても悲しい。
それがトラウマ的に自分を抑圧する方向に進んでしまうと、人生の楽しみの一つを奪ってしまうことにもなりかねない。
コミニケーションでも多様性が受け入れられる社会なればいいなと思う。
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