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等速で進む時間ー《ドライブ・マイ・カー》
村上春樹の小説を基にした映画《ドライブ・マイ・カー》を観た。夏ごろに上映されてから気になっていたものの、約3時間の上映時間がネックで敬遠していた。
映画を観るときに何を求めるかは時によって異なるだろう。感情を揺さぶられたいとき、爽快感を得たいとき、ただただ時間をつぶしたいとき。
様々な映画がそれぞれの上映時間を持っている。しかし、観終わった後に感じる体感時間は上映時間と異なることが多い。ハリウ
劇場版《映画大好きポンポさん》-映画は誰がために
先日、《映画大好きポンポさん》を観に行った。前評判も高く、はやる気持ちを抑えるために漫画を3巻まとめ買いして予習をした。漫画は申し分なく面白く、映画への期待値は否が応でも高くなった。
そして、いざ映画を鑑賞した。基本的には1巻の内容をベースに、90分の中に映像的楽しさだけではなく、心に響く作品となっていた。
劇場を後にして新宿の街を歩きながら胸に宿った思いは、漫画を読んだ時とは異なる感情だった
PDCAサイクル?--樺沢紫苑『アウトプット大全』
以前、読書会で紹介された『アウトプット大全』を読みました。電車内広告や書店の売上ランキングでもよく見たビジネス書。読む前は「どのようにアウトプットするか」という技術を説明するハウツー本と予想していたのですが、読後には行動を促す自己啓発本という印象を受けました。
https://www.amazon.co.jp/%E5%AD%A6%E3%81%B3%E3%82%92%E7%B5%90%E6%9E%
誰かのために生きる--『むらさきのスカートの女』
今村夏子の『むらさきのスカートの女』を読んだ。語り部の女性が近所に住むむらさきのスカートの女と友達になるため、ストーキングをし、自身の職場に来るように誘導する。
仕事を始めては止め、しばらくは無職で過ごし、また働いてはやめる生活を繰り返すむらさきのスカートの女。見た目も不潔で、暗い雰囲気をまとっている。
彼女が語り部の職場に入ると、先輩たちと交流をもち、仕事もテキパキとこなしていく。その
自己紹介をゲーム化する
始業式や入社式、転校や転職、はたまたイベントなどで初対面の人と会った時、どのように自己紹介をするだろうか。一対一の場合、互いに質問形式にしたり、共通の知人などを話題にして会話を繰り広げていくだろう。
では、多人数の時はどうだろうか。これまでの経験では、一人ずつ短い持ち時間の中で名前や出身、趣味などを発表する形式が多いように感じる。この形式でも面白い話をする人もいるが、大半の人はありきたりな自
「こども」だけが持つ幻視の力--『くるみ割り人形とねずみの王様』
TVアニメ《PSYCHO-PASS 3》の敵役・梓澤廣一が劇中に読んでいた本、E・T・A・ホフマンの『くるみ割り人形とねずみの王様』を読んだ。チャイコフスキーの有名なバレエの原作であるらしい。
クリスマスプレゼントでもらったくるみ割り人形。乱暴な兄によって壊されてしまったそれをお世話する少女・マリーが、深夜に出会った人形たちとねずみの戦争。熱病で寝込む彼女に叔父さんがくるみ割り人形のコンテク
断捨離とメルカリとメンタルと
断捨離を始め、捨てるのも気が引けるが、リサイクルショップへ持ち込むのも迷ってしまう物がある。
モノによっては買い取ってもらえないこともある。例えばノーブランドの衣服や文具などが挙げられる。他にも外国語の本(輸入本)は、一般的な古本屋では値がつきづらく、取り扱いがない店も少なくない。
手早く手放したいものは最低価格を設定するものの、発送の手間を考えると普通に捨てたほうが気楽だと感じる。
本当にほしいモノ--断捨離とミニマリスト
最近、NHKの番組「世界はほしいモノにあふれている」にハマっている。三浦春馬とJUJUがMCで、毎回海外へ商品開発や買付を行うバイヤーを招き、彼らが様々な国で見つけた魅力的なモノやスタイルを紹介する。
そこで紹介されるのは、最新のトレンドから掘り出し物まで幅広い。ミニマリストまで極端ではないが、断捨離をしている私は、本当に素敵なモノに囲まれる生活に魅了される。
登場する人たちは限られたこ