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ドイツに6年間留学していた頃

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音楽を勉強しにドイツで6年間過ごした時の話
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2020年3月の記事一覧

ドイツの道が吸い殻だらけでもペットボトルは転がっていない理由 

ドイツの道が吸い殻だらけでもペットボトルは転がっていない理由 

ドイツの道は本当に吸い殻だらけだ。日本も子どもの頃はたくさん落ちていた気がするが最近はないし歩きたばこをする人すらほとんどいない。

ドイツは歩きたばこが悪いという感覚すらあまりないのではないかというほどにみんな道で吸っている。路上喫煙を取り締まる法律もないのだろうか。

携帯灰皿を持ち歩くという概念もないのでみんなポイポイ地面に放る。1メートル先に灰皿があっても路上に投げる人がほとんどだ。灰皿や

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大学を辞めていきなりドイツに行った話

大学を辞めていきなりドイツに行った話

子どもの頃から自分は芸術を学ぶために海外へ行くものだと思っていた。
実家のクローゼットを掃除していたらNHKの「月刊ロシア語講座」の本を見つけた。2003年と書いてあるから10歳の頃に買ったものだ。
買った時のことはよく覚えている。

その頃は兄と一緒にバレエを習っていて、夏になるとロシア人の先生の講習会に通っていた。
バレエダンサーになりたい、なれる、とは全く思ってはいなかったのだが、親から

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ヴュルツブルク 写真で思い返す南ドイツの小さな観光街

ヴュルツブルク 写真で思い返す南ドイツの小さな観光街

ドイツの古都ヴュルツブルク2年間ベルリンで過ごした後ヴュルツブルク音楽大学で4年間勉強した。ヴュルツブルクという人口13万人ほどの小さな街はドイツのちょうど中央、フランクフルトから電車で1時間ほどのところにある。今はバイエルン州に属しているが”フランケン地方”と分類される。

歴史は紀元前までさかのぼり、ゲルマン民族大移動の頃にフランク人が定住したと言われている。7世紀にはフランク王国の諸侯領が置

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ローテンブルク 街ごと保存されたドイツの中世

ローテンブルク 街ごと保存されたドイツの中世

ヴュルツブルクの記事が比較的好評だったので今まで行ったヨーロッパの街のことを写真とともに紹介していこうと思う。好き勝手なことを書いていこうと始めたnoteだがやはり無益な自分語りをするよりは人が読んで楽しんでくれるようなものを書きたくのはブログを4年も続けていたからだろう。

”ドイツらしい観光”は南ドイツ

”ドイツ旅行”と聞いて人がイメージするのは

オレンジ色の屋根、中世のようなヨーロッパ的

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白人からニーハオと言われるとイラッとする理由

白人からニーハオと言われるとイラッとする理由

「ニーハオ!!HAHAHA」と何回絡まれたのかは数えきれない。6年もドイツに住んでいたら当たり前のことだ。

子どもも若者も良い歳をした中年も言ってくる。そういう種類の人間には年齢は関係ない。子どもの頃から何十年もそうやってアジア人に喧嘩を売り続けて歳を重ねてきたのだろう。なんて哀れな人生だ。

ニーハオ!!と言われるのはとても不愉快で相手を引っ叩きたくなる衝動に駆られる。いくら無視したり気にしな

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ロシアに移住してから思うベルリンの魅力

ロシアに移住してから思うベルリンの魅力

「ここはドイツではなく『ベルリン』という国のようなものだ」

とドイツ人は言った。ベルリンはドイツの首都だが所謂”ドイツらしさ”のようなものはない。同じ色の屋根が連なってベランダに花が飾っているということは全くない。ただイメージ通りなのはみんなビールを飲みまくっているということだけ。そんな美しい景色とは無縁な街だが私がドイツで一番好きな街はベルリンだ。

ベルリンは他の大都市と比較してもかなり多国

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