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食後の眠気の原因は?米専門医が説く睡魔のメカニズムと防止法

昼から眠くて仕事に集中できない
会議中ウトウト

「食後の睡魔」

眠気を感じてしまったときにはもう手遅れで、どうすることもできない。これを経験したことがある人ならおわかりのとおり、この眠気が不快なものであることは否定できないはず。

◼︎そもそも食後の眠気とは

食後の眠気は医学用語で「食事性低血圧」や「食後低血圧」と呼ばれているそう。

一般的に、食後にはエネルギーが低下するが、その理由は人体の生物学的特性に基づいている。

◼︎食後の睡魔に襲わる原因は?

◆有力説 1:高炭水化物や高糖質の食品(白いパンや白米など)を多く含む食事をすると、血糖値が急激に上昇し、その結果、眠気が引き起こされてしまうそう。

◆有力説 2:「戦うか逃げるか(闘争か逃走か)反応」と言う言葉を聞いたことがあるかもしれないが、ナザレス氏によると、体内にはもうひとつ「休息と消化」をコントロールするスイッチがあるそう。

食べ過ぎてしまうと、その「休息と消化」のスイッチが入り、感情をコントロールする迷走神経が刺激される。

進化の観点からすると、戦ったり逃げたりしておいしい食事を無駄にしたくはないはずなので、迷走神経は「今は休む時間だ」と体に伝えているということだという。

特に1の説に関しては、食べる分量も大きく関係してくるとナザレスさんは指摘する。つまり、高炭水化物や高糖質の食品を一度にたくさん食べなければ、必ずしも食後の眠気を引き起こすとは限らないという。

いっぽう有力説2では、迷走神経は特定の種類の食べ物というよりも、大量の食事に反応するのだとか。

◼︎食後の眠気を予防するには?

食事によって眠気が引き起こされるという理由が(なんとなくでも)わかったところで、次に知りたいのは、どうすれば予防できるのかという点。

幸いにも予防法は複数あるので、取り入れやすいものを以下にご紹介。

◆規則正しい睡眠スケジュールを維持する:「睡眠不足のときには、食事(特に大量の食事)は控えめにした方がいいでしょう」とナザレスさん。睡眠不足は食後の眠気を引き起こす主な要因となるため、日々8時間程度の睡眠時間をきちんと確保するように心がけて。

◆食事の量を少なめにする:食後の眠気は食事量に大きく左右されるため、僕は疲れてぼんやりするのを防ぐためにも、食事の量を減らすことを勧めている。

◆体を動かす:どんな運動でも、眠気を払拭することができ、消化の助けにもなる。食後に散歩をして体を動かすのがオススメ!

◆主要栄養素をバランスよく摂取する:炭水化物を完全に避ける必要はないとが、タンパク質、ヘルシーな脂肪、野菜を一緒に摂って、バランスのよい食事を心がけましょう。

◆正しいタイミングで食事をとる:学術誌『Journal of Nature And Science Of Sleep』に掲載された研究によると、夜遅めの時間(就寝時間の1時間前と定義されている)に夕食をとると、少なくとも入眠はすんなりとできる可能性があることが明らかになったそう。だがいっぽう、『BMC Public Health』誌に掲載された別の研究では、夕食が遅くなると高血圧や肥満などの病気のリスクが高くなることが示されているそう。

これらを参考にしてみることで、食後のあの猛烈な睡魔から解放されるかも?

※この記事は、海外のサイトで掲載された記事の翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。

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