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書籍のオススメリスト

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筆者のオススメ書籍リストです。読む本に悩んだらぜひご参考ください。
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おすすめ男性芥川賞受賞作家2選

おすすめ男性芥川賞受賞作家2選

毎年1月と7月に発表される芥川賞。同時に発表される直木賞と並んで、日本でもっとも注目を浴びる文学賞のひとつです。
芥川賞は正式には「芥川龍之介賞」と言い、作家であり文藝春秋社(現在は株式会社文藝春秋)の創設者でもある菊池寛が1935年に創設しました。
純文学を対象とした賞としては日本最高峰の賞の1つと言えるでしょう。

以前、「おすすめ女性芥川賞受賞作家3選」を書きましたが、今回は男性バージョンと

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『星の王子さま』‐人生で何度も何度も読み返す本‐

『星の王子さま』‐人生で何度も何度も読み返す本‐

人生には何度も何度も読み返す本というものがある。ふとした瞬間に読みたくなって、何年たっても心のどこかに残っている本ってあるのだ。その本はきっと自分の価値観に深く根付いている部分があるんだと思う。筆者にとって、サン=テグジュペリの『星の王子さま』は、間違いなくそういった本の1つだ。

200以上の国と地域の言葉に翻訳されているこの作品が、筆者に与えてくれた影響はとてもとても大きい。

初めて読んだの

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読書嫌いへの読書のすすめ

読書嫌いへの読書のすすめ

新年モードも落ち着いてきて、すっかり通常運転モード再開。年末年始はなんやかんやバタバタして読書する時間が取れなかったなぁ、反省。

筆者は本は読む方である、読書は昔からの趣味なので、あまり自覚はないのだが、周りに言わせるとそーとー読む方らしい。両親ともに読書家だった影響もあるのだと思うが、小説・新書・ビジネス書・詩集・実用書、目の前の本棚をみても、まとまりのない多ジャンルに及ぶ本を読んでるなという

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『プンプン』を拡散

『プンプン』を拡散

ちょっと前に書いた「『おやすみプンプン』名言3選ー誰がなんといおうとプンプンが好きー」って記事を読んだリアル知り合いから、「読んだコトなかったけど、ちょっと興味がわいた」って話をもらった。とてもとてもうれしいなぁ。ちょっと不謹慎な表現だけど、できたら『プンプンクラスター』を起こしたい。

「見世棚」と「控え棚」筆者は本棚を「見世棚」と「控え棚」にわけている。

筆者はマンガも小説も新書も読むので、

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さぁ鉄鉱石を取りに行こう。『ゼロからトースターを作ってみた結果』トーマス・ウェインツを読んでみた

さぁ鉄鉱石を取りに行こう。『ゼロからトースターを作ってみた結果』トーマス・ウェインツを読んでみた

新潮文庫から出版されている『ゼロからトースターを作ってみた結果』、、タイトルからしてなんかちょっとクレイジーな匂いがして気になっていた書籍。読んだ友人に聞いてもなかなかに評判がいい。実際に読んでみるとすごく筆者的なヒット作になりました。ちょっと書籍の紹介文を書いてみる。

『ゼロからトースターを作る』とは?そもそもトースターをゼロからつくるってどういうコトか、、、著者トーマス・ウェインツはほんもの

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毎年必ず読むシリーズ『知らないと恥をかく世界の大問題』池上彰

毎年必ず読むシリーズ『知らないと恥をかく世界の大問題』池上彰

筆者は池上彰さんが非常に好き。すごく落ち着いた物言いと、冷静さ。なによりすごくフラットな目線の持ち主だと感じているのだ。けっこー影響を受けた方の一人だ。

筆者も以前はNHKの「週刊こどもニュース」のお父さん役の印象が強くて、「ニュースをわかりやすく解説してくれる人」くらいのイメージしかなかった。もちろん、わかりやすい解説力にも池上彰さんのすごさはあるのだが、著書を読めば読むほど、世界の今を読むそ

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現実を見ろ!『億を稼ぐ人の考え方』中野祐治を読んでみた

現実を見ろ!『億を稼ぐ人の考え方』中野祐治を読んでみた

さてさておすすめの本の書評記事、今回はきずな出版から出たビジネス書『億を稼ぐ人の考え方』についてです。著者は実業家の中野祐治さん、noteも書いてたりするので記事の最後にURLを乗っけておきます。

筆者が思うにこの本は「誰でもが読むべき基礎のビジネス書」です。

筆者のnoteの記事にはめずらしく、王様のブランチでも紹介されたいわゆる「売れ筋」の本、普段の筆者のnote記事は「売れ筋」なんて言葉

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本気で決めた時から変われる『思い描いた理想をすべて手に入れる生き方』土井あゆみを読んでみた

今回はおすすめの本の書評記事、きずな出版から出た『思い描いた理想をすべて手に入れる生き方』という本についてです。著者は株式会社GIVERを経営する女性起業家の土井あゆみさん。ビジネス書とライフスタイル本の中間って感じでしょうか。下記が出版社の紹介ページです。

https://www.kizuna-pub.jp/book_author/ayumidoi/

「悪くない」のか「ベスト」なのか今の人生

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意志の力って大切『自分で決める。 すべてがうまくいく最強の力』権藤優希を読んでみた

今回はおすすめの本の書評記事、きずな出版から出版されている『自分で決める。すべてがうまくいく最強の力』というビジネス書についてです。著者は株式会社シーマネジメント代表取締役ライフアクセラレーターの権藤優希さん。モテモテ塾というオンラインサロンを運営し、『バチェラー』で司会進行役をやってらっしゃた坂東工さんやファッションアドバイザーのMBさんと、対談なんかもしていてオシャレ臭がぷんぷんする方。本の表

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ふみふみこオススメ作品3選

ふみふみこオススメ作品3選

筆者はプロフィールにかいてある通り、マンガ好きです。有名なマンガからサブカル感のあるマンガまでいろいろ読みます。今回は大好きなマンガ家さんであるふみふみこさんのオススメマンガ3選をお送りします。

ふみふみこさんとは?サブカル好き御用達の女性マンガ家さん。性的マイノリティを主題に描くことが多く、深みのあるストーリーとやわらかいイラストが魅力。代表作に『ぼくらのへんたい(徳間書店)』や『愛と呪い(新

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おすすめ女性芥川賞受賞作家3選

おすすめ女性芥川賞受賞作家3選

毎年1月と7月に発表される芥川賞。同時に発表される直木賞と並んで、日本でもっとも注目を浴びる文学賞のひとつですね。今回は近年の芥川賞受賞作はだいたい読んでいる筆者が、芥川賞受賞作家の中からおすすめ女性作家を3人を紹介していきたいと思います。にと今回はおすすめの女性作家を3人紹介していきたいと思います。

そもそも芥川賞って?直木賞との違いは?作家であり文藝春秋社(現在は株式会社文藝春秋)の創設者で

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最年少芥川賞受賞作家:綿矢りさオススメ作品3選

最年少芥川賞受賞作家:綿矢りさオススメ作品3選

筆者は芥川賞受賞作家の作品を好きになる傾向がある。大衆文学とされるものよりも,純文学作品とされる分野がどうやら好みらしい。

以前書いたnoteはこちら。

以前のnoteでもふれたとおり、とくに綿矢りささんの作品はとても好きで、刊行された作品はすべてを読むようにしている。彼女の描く主人公達(たいていは女性だが)の心の機微に共感を感じるコトもあれば、理解できない他者として魅了されるコトもある、とに

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芥川龍之介オススメ作品3選

芥川龍之介オススメ作品3選

筆者が純文学を好きになったきっかけの一人は間違いないく芥川龍之介でした。両親の影響もあり、小学生の頃から小説には慣れ親しんでは来ましたが、やはりその頃は児童文学が中心。純文学にふれるようになったのは中学生で芥川龍之介作品にふれてからでした。中学生からすると、短編で読みやすいのもきっかけになっていたように思います。

芥川龍之介とは?1892年東京に生まれ。1914年東京帝国大学(現在の東京大学)在

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世界観に没頭、村田沙耶香オススメ作品3選

世界観に没頭、村田沙耶香オススメ作品3選

この5年で、読んだときに衝撃を受けた小説といえば、真っ先に頭に浮かぶのが『コンビニ人間』です。第155回(2016年上半期)に芥川賞を受賞したこの作品は、かなり強いインパクトがありました。

以前書いたnote記事はこちら。

作者の村田沙耶香さんは、芥川賞受賞前にも名前は聞いたことがありましたが、作品を読むのは『コンビニ人間』が初めてでした。そこから筆者の中でヘビーローテーション作家に入って、新

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