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表現の場としてnoteを始めてみました。写真と音楽と文章と朗読を合わせた作品を創ってい…

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表現の場としてnoteを始めてみました。写真と音楽と文章と朗読を合わせた作品を創っていければと思っています。拙いかもしれませんが、ゆっくりしていって頂けたら嬉しいです。

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記事一覧

若者のすべて

夏休みが終わったというのに、教室の中は蒸し風呂のような状態になっていた。 天気予報によるとピークは過ぎたが、まだまだ夏のような暑さが続くらしい。 「あぢぃー」 …

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2年前
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夏の終わり

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いつからだろう。夏の終わりを意識しなくなったのは。子供の頃は夏の終わりが寂しかった。毎日が自由で冒険に溢れ、活き活きとした生活の日々が終わり、学校へ行く日常に戻…

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2年前
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夏の航跡波

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タカシが僕を連れ出したのは ちょうど梅雨が明けた日だった 僕はその日 ひどく落ち込んでいた 得意の鉄棒で失敗し クラスのみんなに笑われてしまったのだ みんなからしてみ…

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2年前
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紫陽花-ajisai-

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雨の匂いがした気がして 窓を開けてみた 空には灰色の重たい雲が広がり 体に湿気が纏わりつくのを感じられた 雨は降っていなかった いや 降ってはいなかったが 干していた…

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2年前
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Grow up the shadow

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他人の人生に影響を与えるのが怖くなって 誰とも関わらずに生きていきたいと思った 自分の存在を否定するかのように 殻に閉じこもり 自ら創り上げた世界に逃げ込んだ でも…

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3年前

あの日見た夕焼け

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太陽が いつか西の地平に沈むように 悲しみも いつか消えていくと思いたい 夕焼けが 一日のある瞬間にだけ現れるように 私の人生も ある瞬間は輝いていると思いたい 幻想的…

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3年前
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若者のすべて

若者のすべて

夏休みが終わったというのに、教室の中は蒸し風呂のような状態になっていた。

天気予報によるとピークは過ぎたが、まだまだ夏のような暑さが続くらしい。

「あぢぃー」

声に出し教科書で体を扇いでみるが、生暖かい風が吹き付けられるだけだ。

マスクを着けているから、暑いのは勘弁してもらいたい。

教室の窓から外を見ていると、突然肩を叩かれた。

振り返るとニヤニヤしたカズの顔が目の前にあった。

「顔

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いつからだろう。夏の終わりを意識しなくなったのは。子供の頃は夏の終わりが寂しかった。毎日が自由で冒険に溢れ、活き活きとした生活の日々が終わり、学校へ行く日常に戻るのが僕の気持ちを沈み込ませた。特に夏休み後半の1週間は寂しくてしょうがなかった。カレンダーを見るたびに1ヶ月前に戻ってくれないかと、本気で何度も願ったものだ。そして最後には諦め、また来年の夏の始まりを待ち始めるのだった。夏休みの最後の日、

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タカシが僕を連れ出したのは ちょうど梅雨が明けた日だった
僕はその日 ひどく落ち込んでいた
得意の鉄棒で失敗し クラスのみんなに笑われてしまったのだ
みんなからしてみれば 一度の失敗でしかない
でも僕からしてみれば それは死刑宣告にも似たものだった
まるで自分を中心に回っていた世界が 突如崩れ落ちて行くような

僕はその日の残りを 恥ずかしさと絶望感を持ち過ごすことになった
そんな学校の帰り 大し

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雨の匂いがした気がして 窓を開けてみた
空には灰色の重たい雲が広がり 体に湿気が纏わりつくのを感じられた
雨は降っていなかった
いや 降ってはいなかったが 干していた洗濯物は濡れていた
僅かな時間だけ雨を降らせて 雨雲はどこかへ行ってしまったようだ

思えばいつもそうだ
僕は何かにつけて 大事なことに気付くのが遅すぎる
もっと早く気付いていれば 解決していた問題があったかもしれない
何度そのことを

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他人の人生に影響を与えるのが怖くなって
誰とも関わらずに生きていきたいと思った
自分の存在を否定するかのように
殻に閉じこもり 自ら創り上げた世界に逃げ込んだ
でも結局 人と全く関わらずに生きていくことなどできない

どんなに自分の存在を否定しても
どんなに自分を違う世界へ送り込んだとしても
人は場所を取り 食物を取り込み そして時の流れに流されていく
それは命あるものの宿命であり この宇宙の法則

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太陽が いつか西の地平に沈むように
悲しみも いつか消えていくと思いたい
夕焼けが 一日のある瞬間にだけ現れるように
私の人生も ある瞬間は輝いていると思いたい
幻想的な瞬間が あっという間に消えていくように
この命の灯火も あっという間に燃え尽きてしまう

それでも私たちは 泣いたり笑ったり怒ったり
地下から水が湧き出て来るように 感情を次々に生み出して生きている
そう生きている
 
悲しみに襲

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