ひかり

ねぇ　きみ

じかんを　こえて

かたちを　こえて

ここまで　きたって

ほんとうかい

ねぇ　きみ

きみは　ちっぽけな

ひかりの　つぶ

「このよで　くらして　ゆくことは

かぜに　のるのと　おなじこと」

「このよと　さよなら　することは

かぜに　のるのと　おなじこと」

ねぇ　きみ

きみの　たびは　

いつ　おわるとも　しれないの

からだを　もらって　うまれたら

からだの　いきて　いるあいだ

ひかりを　おおきく　してゆくの

ひかりの　いろを　かえてくの

かなしみも　いかりも　ない

くるしみも　むなしさも　ない

すきとおった　ガーデン

そこから　きて　

そこへ　かえるの

ねぇ　きみ

わたしたち　

ほんのすこし　しっている

かぜが　ふくたび　おもいだす

もといた　ばしょ

かえる　ばしょ

なんにも　しんぱい　いらないよ

たくさん　けいけん　しておいで

そういって　おくりだされた

たびだちの　ひ

しあわせな　ほほえみも

にくしみの　つくる　きずも

この　からだ　あるかぎり

この　からだ　あるかぎり

ねぇ　きみ

この　からだ

あと　なんねん

あと　なんにち

いきて　いられる？

ねぇ　きみ

いま　どんないろ

この　ひかり

どこまで　とどく