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炊きながらピラフについて考えてみた話。

ピラフとチャーハンってどこで区別してますか。

🍚土日のお昼ごはん

子供の頃の実家のメニューを思い出すと、焼き豚やねぎを炒めて、卵を入れて炒めたご飯はチャーハンとか“ヤキメシ”と呼んでいましたが、ハムや玉ねぎ、にんじん。ピーマンを炒めてカレー粉で味付け足したものはカレーピラフという名前でした。

どっちも土日のお昼ごはんの印象が強いです。
自分も料理をするようになって、はじめて気付いた母の工夫はいくつもありますが、メニュー選びもそのひとつ。
チャーハン、ピラフは手早く作れて、ひと皿で満足するメニューなので、子どもたちの学校が休みの日には、きつねうどんや焼きそばのような麺類とおなじ感じで定番だったんだと思います。

🍚炒めるピラフはコンソメで

昔ながらの喫茶店なんかに入ると、〇〇ピラフという名前の料理がありますが、そういうところのピラフはチャーハンスタイルの炒めごはんが多い気がします。

そのことに気付いたとき、実家のカレーピラフとヤキメシの違いをあわせて考えてみて、もしかしてと思いました。

家庭のおうちごはん的には、どちらも作りかたとしては炒めごはんが一般的で、その味付けが中華風だとチャーハンで、洋風だとピラフなんじゃないかなと。
つまり、炒めるときに中華スープの素を入れるのがチャーハンで、コンソメを入れるのがピラフ。

というわけで、チャーハンとピラフの違い、すでにおうちごはん的には解決してしまった感じがあるのですが、子供の頃母が作ってくれた料理で気になるメニューがあるんです。

それが“炊き込みピラフ”という名のメニューでした。

🍚炊き込みの非日常

わざわざ“炊き込み”と付けていることが、ふだんのピラフは炒めるスタイルだということを物語っている気がします。

そして子供の自分に、“炊き込み”という特別なワードはとっても魅力的に響いて、なんだか非日常なごちそう感を感じたんですよね。
ふだん炊いた白米を食べているのに、具入りのご飯を炊くとなると、なぜか非日常な感じがします。

そんな“炊き込みピラフ”を思い出しながら、トケイヤkitchen風のピラフを作ってみることにします。

🍚では炊き込みます

🍚材料(2~3皿分)
・米…1カップ
・えび…3尾
・鶏もも肉…唐揚げ用2個
・玉ねぎ…1/2個
・にんじん…1/3本
・ピーマン…1個
・マッシュルーム…3個
・粉末コンソメ…大匙1くらい(使用するものの表示に合わせて)
・水…1.5カップ強
・バター…10グラム
・こしょう…適量
・万能ねぎ…2本

えびと鶏肉はぶつ切りにして、玉ねぎ、にんじん、ピーマンはみじん切り、マッシュルームはスライスします。

えび以外の具材を鍋に入れて炒めていきます。

全体がなじんだらお米を入れます。

お米が半透明になったらOKです。

えびをプラスします。

コンソメと水を入れて火にかけます。

沸騰してきたら弱めの中火に落として蓋をします。
そのままコトコト12分。

🍚炊けた炊けたよいい香り

炊き上がったごはんのお鍋。蓋を取った瞬間の香りが最高。
バターとこしょうを入れます。
こしょうはけっこうたっぷりが好みです。

全体をさっくり混ぜたらもう一度蓋をして、そのまま15分ほど蒸らします。

しっかり蒸らしたらバターの艶をまとった炊き込みピラフのできあがりです。

🍗おつまみも添えました

今回のおつまみはこちら。

とり天にしました。

レシピはこちらの記事でどうぞ。
から揚げとは、またひと味違うおいしさがあるんですよね。

🍚たまには炊き込むスペシャル感

最後にピラフとチャーハンの違い、あらためて調べてみました。

やはり、
・炊いてから炒める→チャーハン
・炒めてから炊く→ピラフ
というのが基本的な定義なんですね。

もともとはトルコや中近東の料理で、付け合わせということ。

具材を混ぜたごはん料理ということもあって、米食の日本の食卓とは親和性が高かったのだと思います。

そして毎日白米を炊く日本の食生活においてはは、炒めて作る調理法のほうがなじみやすかったのでしょう。
なので、洋風にコンソメを加えて炒めたものに対してピラフという呼び名が定着したようです。

たしかに、炊き込みピラフはわざわざ作る感じがありますが、炒めるピラフだと、残り物のごはんでも作れるので、汎用性が高いですよね。
そんなところにも、おうちごはんらしさを感じました。

でも、たまにはどうでしょう。炊き込みピラフ。
ちょっと特別な気分で楽しめておすすめです。

炒める手軽さ、炊き込むスペシャル感。
なじみ深いお米だけにどちらも魅力の“ピラフ”です。


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