「終わった人」を読んで
タイトルからして哀愁を感じてしまいます……
人生100年時代と言われる現代で、定年を迎えたあとの余生をどう過ごすかにスポットが当てられた作品。
終身雇用自体が危ういですが、仕事を終えた老後に何か趣味やコミュニティに属していないと、寂しく余生を迎えてしまいそうで、他人事ではないと危機感を持ちました。
自分も今の仕事を終えたとき、どうなるのか。
戦々恐々としながらAudibleを聴き込みました。
○ざっくりストーリー
大手銀行に入行し、子会社へ出向となった後に定年を迎える主人公。
仕事一筋だったこともあり、余生を妻と楽しく過ごすと考えるも、妻は仕事に夢中で相手にされず。
平日の昼間から、ゆったりとした時間を過ごす老人たちと一緒になることはプライドが許さず、周りに溶け込めない日々を過ごす。
昔からの旧友もやりたいことを見つけ、人生に生きがいを見いだした姿を見て、自分も人生に張りを持たせようと、色々なことに挑戦してみる毎日。
そんなとき、体力づくりのために通うジムで若い男性に声をかけられ、終わった人生が動き始める。
○読んで思ったこと
人が生きていくためには、何歳になっても、やりがいや人とのコミュニケーションが大事だと感じました。
仕事でも趣味でも、人から求められることは生活に生きがいが生まれるし、
他者を思いやる気持ちも持続でき、独りよがりの考えになるのを防いでくれる。
そんな人間でいることが、自分の人生を終わらせることなく、最後まで楽しめるんではないかなと思いました。
○まとめると
仕事も大事だけど、それ以外に没頭できることも老後を豊かにするため持っておきたいと身に染みました。
元気な内に何か趣味を探さないと。
久しぶりに友人と連絡取ってみようかな。
人との交流は大切。
インドア派の僕も、もう少しアクティブになろう!
本書を読んで、自分の老後に想いを馳せるのもいいかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございました。
おしまい。
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