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F&N

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F&Nは長岡研究室で発刊しているマガジンです。 Foot&Networkの略であり、半年間の活動で出会った人や活動について紹介していきます。これまでは冊子の印刷をしていましたが、… もっと読む
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記事一覧

予測不可能を楽しむ [Footwork & Network vol.24]

3月21日、レアルマドリード・ファンデーション・フットボールスクール東京晴海校にて、JWFA主催のウォーキングサッカーのイベントが開催された。今回のイベントは、普段のウォーキングサッカーのイベントとは一味違う。3月21日は「世界ダウン症の日」ということで、「ダウン症のことを知ろう」というイベントだったのである。そこで、今回のF&Nでは、このイベントで出会ったワハハ本舗の俳優・佐藤正宏さんを紹介しようと思う。佐藤さんは、俳優として活動しつつ、様々な場所で紙芝居を披露している方で

色眼鏡を捨てる[Footwork & Network vol.24]

私が現在携わっている『IKEBUKURO LIVING LOOP』という池袋東口のグリーン大通りを中心に開催しているマーケットに初めて関わったのは2021年10月である。最初の頃はマーケットの当日だけボランティアキャストとして参加していた。その時に同じくボランティアキャストとして数名の大学生が参加していて、その中の一人が今回紹介する正美くんである。私より一学年下の大学生で、現在も共にIKEBUKURO LIVING LOOPのコアメンバーとしてマーケット運営だけでなく様々な活

過ごしたい場を作る[Footwork & Network vol.24 No.3]

 この春休み、まちづくりやまち使いを楽しむ人たちにたくさん出会うことができた。そしてそこで自分が感じた価値観や思いについて自分の地元町である埼玉県宮代町で3/18,19に行われた「わわわ!トウブコ」でのことを中心に書きたいと思う。  今までいろんなまちづくりイベントに参加したり、遊びに行ったりしたが今回のイベントを通して一つの重要だと思う価値観が見えてきた。それは「まちづくり、場づくりでは自分が過ごしたいと思う場を自分で作ることが良い」ということである。例えば、自分の家や部

ニコニコ作戦と、もうひとつ。   [Footwork & Network vol.24]

 思わず話しかけたくなる人っていますか。茶目っ気があって、人懐っこくて、盛り上がったり、落ち込んだりを繰り返しながら、「人」に対する優しい想いで、前へ進んでいく。言葉を交わすうちに、自然と自分も笑顔になっている。私にとってのそんな人、小西政弘さんを紹介します。 小西政弘さんという人- 「みんな突然やけど今日の夜って何してる?」 2月24日、小西さんから有楽町にある SLIT PARK のイベントに一緒に行こうとお誘いをしてもらいました。学生と社会人が集まり、食べ物を片手に

Footwork & Network vol.23

Footwork&Network、略してF&Nは「出会った人」を紹介することを通じて、自らの越境活動について書いていくマガジンです。それぞれが違う分野に越境するようになり、多様な記事が生まれてくるようになりました。 今回は記事タイトルの前に、書かれている内容に関するキーワードを【】に書いてみたので、興味を惹かれたものからぜひ読んでみてください。 【食/場づくり】”団欒” が語るもの/あべちゃん 【スポーツ/ウェルビーイング】皆で楽しく、健康に/なつ 【育児/働き方/パ

Footwork & Network vol.22

Footwork&Network、略してF&Nは「出会った人」を紹介することを通じて、自らの越境活動について書いていくマガジンです。前回は研究室のメンバーについて紹介記事を書きましたが、今回は大学の外、学生たちが越境して出会った人や活動について書いてあります。 【お金以外の価値を"実験"する鬼丸食堂】◆食堂でつくっていたのは/あべちゃん ◆食事から縁を/おぜん ◆人と人は、心と心/ののか 【その他の越境(保護犬/教育/エシカルファッション)】◆Tシャツを買って、/グラ

家族留学を経験して[Footwork & Network vol.23 No.3]

 家族留学とはNPO法人manmaが運営するプログラムであり、海外の大学に留学するように、家族留学に受け入れ先家庭として登録している家庭に対面orオンラインで訪問することができるプログラムでそこで新たなパートナーシップ観や価値観に出会えるという、いわゆる家庭版のOB・OG訪問のようなプログラムである。  そんな家族留学だが、私は今年の5月に大学の授業でNPO法人manmaの代表の方がゲストとして授業に来て下さったことでその存在を知った。 家族留学利用の動機  自分の両親

町おこしプロジェクトを経て[Footwork & Network vol.23]

    大分県杵築市の認知度を上げるための観光プランやPRを構想する、町おこしプロジェクトに今年の8月から参加している。今回はこのプロジェクトを通して感じたことを書こうと思う。 はじまり  杵築市にあるテーマパークや古民家を訪れる現地調査、地元の農家さんやレストランを営む人などへのオンラインインタビューをこれまで行ってきた。これらを基に、実際の観光プランを考えていたのだが、誰をターゲットにした観光プランにするのかという問題に出くわした。最初の方は大学生をターゲットにすれば

魅力がある場って?[Footwork & Network vol.23]

2022年は、様々なところへ越境した1年であった。一言で越境と言っても、1回だけ行って終わるところもあれば、何度も足を運びたくなるところもある。その違いはどこにあるのか、何度も行きたくなるところにはどんな魅力が潜んでいるのか。4人との出会いを通して振り返ってみる。 大河内博子さん 7月の初め、鬼丸食堂の手伝いで香川県三豊市へ行った。その時にはじめて博子さんに会った。はじめましてで会ったばかりの博子さんの行動に私は驚いた。三豊市に着くや否や、はじめましての私たちを車で産地直

関係のフラットさが生む【Footwork & Network vol.23】

まるで自分の家のリビングのように居心地良さそうにくつろいだり、自然と食事や会話を楽しんでいたりする風景が生まれるIKEBUKURO LIVING LOOP(池袋リビングループ)。その場所に訪れる方や関わる方とお話しすることで、自然とそのような空間が生まれる場所になったことの、鍵となる部分を少し知ることができたように思う。今回はそんな池袋リビングループで出会った方を紹介していく。 池袋リビングループとは 2017年から池袋東口グリーン大通りをメイン会場として開催されているマ

皆で楽しく、健康に[Footwork & Network vol.23]

 今回のF&Nでは、日本ウォーキングサッカー協会(通称:JWFA)の理事である佐藤光則さんとの出会いを紹介する。 きっかけ 私事ではあるが、今年の7月に一度体調を崩してしまい、体力がガクンと落ちるといった経験をした。それが自身の「健康」を見つめ直すきっかけとなった。しかし、健康のために自分で運動しようとしても、筋トレは三日坊主、走るのは大嫌い、続けられるのは犬の散歩程度。高校のときまでやっていたサッカーも、観る専門になっていた。そんなある日、ふと思い出したことがあった。いつ

【Footwork & Network vol.23】 ”団欒” が語るもの

 「また行きたいな。」と思う場所ってありますか。私はたとえその場にいなくても、誰かの息遣いを感じたり、何か新しいことが起きる予感に満ちている場所に惹かれます。そんな場所をつくる香川県の料理人、浪越弘行さんを紹介します。 ふらっと現れた浪越弘行さん  7月5日。 投げ銭スタイルの不思議な食堂 "鬼丸食堂" のお手伝いで、香川県の三豊市に行った時のことです。初めての場所での開催だったので、店を開ける準備をしながら、お客さんは来てくれるのだろうか。という不安もあるなか、一番に来

輪の広がり[Footwork & Network vol.22 No.1]

F&N(Footwork & Network)とは、新たに出会った人との出会いから、気づいたことや考えたことを文章にするものである。今回のF&Nでは、えしかる屋プロデューサーの稲葉さんとの出会いを紹介する。 きっかけ稲葉さんと最初に出会ったのは、4月のゼミであった。オンラインで、鎌倉にあるえしかる屋の店内をゼミ生に紹介してくれたのであった。それまでの私は、「エシカル...?聞いたことあるような?環境に良い商品だっけ?」といったように、稲葉さんの話を聞くまではエシカル商品に対

食事から縁を

越境を通じて知り合った鬼丸さんという人を紹介したいと思う。鬼丸さんは食を通じて人との縁を広げていこうと日々様々な場所で活動を行っている人である。ここで書く内容はお話をして感じたことや一緒に活動させていただいたときに感じたことを書いていく。 食を通じて垣根をなくす鬼丸さんは今後の活動について話し合っているときに自分の活動についてお話をしてくれた。「一緒に食事をすることで人々の垣根を取り払えるんじゃない?別に高い食事じゃなくてもいいんじゃない?」と言っていた。この発言を聞き、確