私ならどうするのか?[Footwork & Network vol.27]
最近、梅雨があがり外に出るのは怖くなる蒸し暑い夏になりましたね。夏を代表するものは山ほどあり、また冬を代表するものも山ほどあります。その中で、冬と言ったらいろんなものが思い浮かびますよね。たとえば、クリスマスや雪、北海道みたいな地域もあげられます。今回のF&Nでは、冬と言ったら思い浮かぶ地域に住まれてる方を紹介したいと思います。
あるXに出会うことに
私が今までF&Nで紹介してきた分身ロボットカフェやWheelogでの活動を重ねながら、車いすユーザーの悩みや現状を気づくことになりました。その中、外出困難者や障害者の支援をしたい、またもっと車いすとダイバーシティに関して知りたいという気持ちを持ちました。と言っても車いすに関する浅い知識で、また車いすユーザーの悩みをどう解決できるんだろうという質問に答えが出ないまま活動を続けてきました。その中で私はぱるるさんのXと接しあうことになりました。
車いすは歩行者扱いです
このXはぱるるさんが日本酒を買うため試飲をする時に起こったことからの投稿したものになります。私がぱるるさんのXを初めてみたときは、確かに私も詳しい情報を知らなかった状態だと、確実に答えられないかもしれないなと思いました。恥ずかしい話ですが、自分の地元である韓国ではまだ車いすに対する情報が少なく、日本に来てからも自分で車いすに対する情報を探そうとも思っていなかったです。実際にカフェでぱるるさんと話する時に、ビール好きなんだよねとかの話を聞いて、車いすユーザーなのに大丈夫なのかなという偏見を持つくらいですからね。
このようなぱるるさんの投稿で私も含め、いろんな方々が正しい情報を得ることができたと思います。ぱるるさんのXにもあるように、車いすは歩行が困難な人が使うもので、軽車両の種類には分類されないです。なので、歩行の補助をもらっている車いすユーザーがお酒を飲んでも飲酒運転にならないのです。このような情報ってXにぱるるさんが投稿してくれなかったらわからなかった情報だと思います。私はぱるるさんがこのことをなぜ投稿したいと思ったのかが気になってきました。それからぱるるさんにもっと詳しい内容を聞こうと思いました。
ぱるるさんは頑張る人です。
ぱるるさんという人は?
最初に冬と言ったら思い浮かぶ地域に住んでいる方だと言ったように、ぱるるさんは北海道に住んでいます。ぱるるさんは「両側線条体壊死症」という病気を持っていて、子供の時に急に病気になったらしいです。脳の運動神経のところが死んでいて、筋肉が動かなく、車いすを利用して生活しています。雪がたくさん降る北海道で車いすで外に出ることはすごく大変なことです。この病気はぱるるさんが病気になる前の症例がないため、治療法もなく、確実な原因もわからないらしいです。症例がないから、病気の進行状態がわからず、どんどん病気も悪化していく中、ぱるるさんは治療法などの確立に繋がればと思い、病気の進行状態をXに投稿するなどのことを行なっています。
私とぱるるさんが出会ったのは、分身ロボットカフェで現場スタッフとオリヒメパイロットとしてでした。ぱるるさんは高校を卒業し、障害者雇用のところに行って仕事を探しましたが、月給が1,000〜1,500円などの仕事でお金が稼げなく、ずっとまともな仕事もないなど大変だったらしいです。その中、2021年4月、オリヒメに関して全然知らなかったぱるるさんは、障害者に関して知りたいと思い、Twitterでオリヒメパイロットだった方を偶然フォローすることになりました。そこでパイロット募集の投稿を見て、お仕事をできるという希望を見つけ、募集に応募することになったらしいです。
Xでいろんな投稿をする理由は?
ぱるるさんに「なんでXでいろんな情報を流そうと思ったの?しない人もいるし、今現在やっている投稿で結構の影響力もあるよね?」と聞いた時に、ぱるるさんは「車いすに関する情報を間違って知って欲しくないから伝えるだけだよ」と言ってくれました。いろんな偏見とかある中で、車いすユーザーも健常者も両方行きやすくするためには正しい情報を流し続けるのがいいのではないかと。
車いすユーザーになってからいろんなことを諦める人が多い中で、また車いすだからできないじゃんという考え方から抜け出したくて、やりたいならやればいいじゃんと思っているらしいです。好きな服が着たいなら着ればいいじゃんと思い、ぱるるさんは可愛い服を着て写真を撮ったり、車いすだからお酒飲めないよねという認識から、お酒が飲める方々もいるよということを投稿したりしています。ぱるるさんは車いすユーザーには希望を、健常者には正しい認識を教えてくれます。このようにXを投稿することに後悔はなく、やりたいことをやっていると思っているらしいです。また、オリヒメパイロットとして働くことによって、自分に何かがあった時や、他のパイロットさんに何か起こった時に力になり、役たつように、頑張りながら続けていくと、頑張るしかないと言っています。
ぱるるさんのこれから
ぱるるさんはオリヒメパイロットの仕事だけではなく、もう一個のお仕事をしていますが、障害者の支援に関する仕事であるため、その仕事を頑張りたいし、オリヒメパイロットとしての仕事も頑張っていきたいと思っています。ぱるるさんは現在口の筋肉も徐々に抜けてきてる中、分身ロボットカフェでは外国人の顧客が増えているので、英語での接客も頑張っています。ぱるるさん自身は言葉であまり伝わらないなと思っているからこそ、より頑張っているし、これからも頑張っていきたいと思っているらしいです。
今まで安定した生活が10年くらいできてなかったが、せっかく今自分ができるものがあることに感謝だと思い、それをできる限り、続けていきたいと思っていると言っています。
私ならどうしたんだろう
ぱるるさんの話を聞いて、私ならどうしたんだろうと思う機会を保つことができました。ぱるるさんの場合は、病気の症例もないので誰かに相談もできなく、これからの自分がどうなるのかも確実ではない状況で、自分だからできるものをやるという選択肢を選ぶことはすごく勇気のいることではないかなと思います。ぱるるさんから力をいっぱいもらっている人として、ぱるるさんの話は私にもできるものがあるのではないかなというヒントをくれました。
ぱるるさんの投稿でのことみたいに、当時の店員さんは確実な情報を知らなかっただけで、ちゃんとした情報を調べてサービスを提供しようとしました。これはダイバーシティになっていく社会での一歩ではないかなと思いました。自分が同じ状況だったら無知の状態で提供しちゃうのか、なぜお酒が飲めるのかを調べてから提供するのか、その小さな違い動きが大きい変化につながるのではないでしょうか?「私ならどうするのか?」この疑問がDE&I社会を作る時のヒントになるのではないかと思います。このようなことは多くの人が正しい情報を知らなくて起こり得ることです。その中でこのように情報を発信することやそこからまた一歩出して、自分の場合はどうするのかと考えるのは車いすユーザーにも健常者にもDE&I社会作りにすごい影響になると思い、このような行動は私でも、誰でもできることだと思っています。
私は何ができるだろう?
私ならどうするのかと考えた時、韓国ではまだ車いすに対しての情報が広がっていなく、日本みたいに車いすユーザーが地下鉄やバスを利用する時に必要なスロープが普遍化されていないため、車いすユーザーが地下鉄やバスを利用することは不便なことになっています。車いすにスロープは道を通る時に必須なものであることを伝えるべきだと思いました。それだけではなく、車いすユーザーは歩行者扱いという情報もあまり知られていなく、韓国にもこのような車いすに対する正しい情報を知っていく必要があるということで、今までは日本語で自分が感じたものを発したりしましたが、どんどん韓国語でも発信してみたいと、車いすに対する正しい認識を広げていきたいと思いました。
もし、分身ロボットカフェDAWNやWheelogに関してもっと知りたい方は、ぜひ下のWEBサイトをみてください。
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