【プレビュー】『半年前のリベンジと今季初の連勝を』~第13節ファジアーノ岡山VSモンテディオ山形~

マッチプレビュー

約半年前のリベンジ。昨季の悔しさを晴らして今季初の連勝を

前節・秋田戦で約1カ月半ぶりの勝利をつかんだ岡山。ゴールデンウイーク真っ只中に開催される今節は“ファジレッド”に染まったCスタで何としてでも山形を下し、昨季のリベンジを果たしたい。

2022シーズンのJ1昇格プレーオフ1回戦、3位・岡山は6位・山形をホームに迎えた。昨季は第8節・アウェイ山形戦が競技規則の適用ミスで再試合となり、レギュラーシーズンで山形と3度対戦。その中で岡山は全勝を収めて、4度目の山形戦に臨んだ。試合は順位が上の岡山が引き分けで勝ち進むことができる条件の下で行われ、11,854人のサポーターがCスタを“ファジレッド”に染め上げた。ホームの利を得た岡山だったが、開始5分に一瞬のスキを突かれて先制を許してしまう。そこからセットプレーを中心に反発するも、追い付くことができず。試合終盤に2失点を喫し、0‐3で敗戦。試合後、選手たちはその場に立ち尽くした。J1昇格の夢が打ち砕かれた悔しさに打ちひしがれていた。

あれから約半年後、ついに悔しさを晴らすときがきた。山形は当時に出場した4選手が移籍し、指揮官も替わっている。一方の岡山は昨年の主力選手のほとんどが残留した。雪辱を期すべく、J1昇格に向けて再びチャレンジしている。そのため、昨季の悔しさを知る選手の奮起に期待したい。特に守備陣は堀田、柳、バイス、河野とプレーオフのピッチに立った選手が多い。彼らが決死のディフェンスで無失点に抑えることができれば、今節の勝利と昨季のリベンジに近づく。また彼らの気合いが今季から加わった選手に伝播し、チーム全体で躍動できれば、Cスタは今季初の連勝を達成した歓喜に包まれるに違いない。

コラム

勢いをもたらす途中出場の選手

今季の岡山は途中出場の選手が流れを変えて、チームに勢いをもたらしている。

前節・秋田戦では途中出場の木村、高木、ルカオ、ステファン・ムーク、仙波がゴールに向かうプレーを積極的に繰り出したことで、チームは攻勢を強めた。なりふり構わずにゴール前にボールを入れていく中で、87分にムークが相手に倒されPKを獲得。これをバイスが決めて、8試合ぶりの勝利を手にした。

特に大きなインパクトを残したのがルカオだ。191cm91kgの背番号99はパワーとスピードを存分に発揮し、地上戦と空中戦ともに相手に競り勝ってボールを前に運んだ。77分には右サイドでパスを受けると、相手を腕で抑えながら突破して右足を強振。得点とはならなかったものの、独力で相手の守備を突破してゴールに迫ってみせた。2月末に加入したブラジル籍FWはコンディションを上げてきており、秋田戦の翌日の練習では強烈なシュートをネットに突き刺して見学者を沸かせていた。

途中出場の選手がチームに勢いをもたらすことは木山監督も求めていること。秋田での死闘から中3日で迎える今節も途中出場する選手が勝利を手繰り寄せる働きを見せる。

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