【活動日記】『インタビューを難しくしていたもの』~栃木戦の試合取材を受けて~

「インタビューってなんでこんなに難しいんだろう」

栃木戦はこれまで1番多くの質問をすることができたけど、インタビュー自体はダメダメだった。

髙萩選手へのインタビューではノートを見ながら、「えーっと」って言いながら質問をしてしまい、デューク選手へのインタビューでは1問目が終わってからすぐに2問目を聞くことができずに間を開けてしまった。

以前の反省を生かして質問を考えながら試合を見て、ノートにまとめて臨むことはできた。しかし、不甲斐ないインタビューになってしまった。

なぜ、うまくできないのか。

良い質問をしないといけない、的外れなことを聞いたらダメっていう意識が働いてしまっているから。監督、選手に「この人は何を聞いているんだ」って失望されたくなかったり、ガッカリされたりしたら「どうしよう」っていう気持ちが委縮させていた。寺田さんが僕のインタビューを「オドオドしている」と表現したことが全てだと思う。「やりたい!」って思って取材に行かせてもらっているのに…自分が本当に情けない。

数をこなしてインタビューに慣れていくしかないのか。明確な解決案、改善案を考えることができずに思い悩んでいると、寺田さんに核心を突かれる。

「心の底から興味を持てていないんだよ。本当に気になることや聞きたいことがあれば、質問せずにいられないって状況になるんじゃない? そしたら、自信があるかどうかに関係なく質問ができるでしょ」

決して興味を持っていないわけではない。だけど、自分を突き動かすほどのものではなかったことを痛感する。

的を得過ぎていて放心状態になっている僕に、寺田さんは良かった質問もあったと褒めてくれた。木山監督が5試合ぶりの無失点をどう受け止めているのか、佐野選手が前半に相手を背負い反転してイグォン選手へのスルーパスを出したことについて。この2つの質問だった。

思い返してみると、木山監督が久しぶりの無失点をどう考えているのか気になったし、佐野選手のスルーパスに「すげぇ!」って興奮して、いつイグォン選手を確認したのかを知りたかった。この2つは間違いなく興味があったからこその質問だった。

この感覚は忘れずにしつつ、自分のマインドを変えていかないといけない。まずはインタビューをする上で重荷となっている他の人に良く見られたいっていう想いを下すことから始めよう。失敗しても良いし、不格好でも良い。一生懸命な気持ちで聞きたいこと、知りたいことを「教えてください!」っていうスタンスで質問をする。「こいつバカだな~」って思われても良い。うまくいかなかった度に反省して、改善していけばいい。

また、自分の質問に自信を持つためにはJリーグ公式サイトに掲載されている他の試合のコメントを読んだり、ファジラボをしっかりと読み返したりして、質問の仕方や質問の内容を勉強することもできる。まだまだやれることがあるし、ありがたいことに僕は実際に寺田さんのインタビューを見て勉強できる機会もある。

インタビューを難しいと考えている僕と決別するために、もっともっと興味を持つ。そしてその興味から来る「知りたい!」「聞きたい!」気持ちで質問をする。真摯に答えてくれる監督、選手に胸を借りるつもりで積極性を出していきたい。

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