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「チョコと生きる」という思想

私がチョコレートショップを創業するまでの経緯と展望について書かせていただきます。

shopifyはもちろん、ECショップの立ち上げや商品の仕入れなど、右も左もわからないまま、オープンまでは長く時間がかかり苦労もしました。

こうして無事店をオープンできているのも、暖かく支えてくださった周りの方々のおかげです。

今回は、創業にあたり初心を忘れないためにもチョコレートへの思いを書き綴りたいと思います。


チョコレートショップを始めるまで

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神戸のカカオマスカラスさんと出会うまでは、チョコレート好きなどという以前の、ただの食べるのが好き、ただの甘いものが好き、な中年男でした笑。

そんな価値観から一変したのは2018年のことです。1枚千円以上するタブレット(板チョコ)とは知る由もなく、テイスティングのために大量にいただいたチョコレートを口にした途端、衝撃がはしりました!

「甘くない。」

これまで甘いチョコレートしか食べたことがなかった(意識して食べたことがなかった)自分にとって、ハイカカオチョコレートとの出会いでした。

正直なところ、すごくおいしいと感じたかと言えばそうでもなく、とにかく「何か奥深い味がする」と思ったのを覚えています。

そう、カカオ本来の味をこのとき初めて知ったのです

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そこからはチョコレートはどうやって作られているのか?の製法の書物を読みあさったり、WEB上ではもちろん調べられる限り調べ、インスタであらゆるチョコレート画像を収集したりと、チョコレート知識の大量のインプットが始まります。

次の段階としては、自分でチョコレートを作りたい(作るべき)と思い、焙煎した豆からチョコレートを作る工程を学びます。特に、ビーントゥーバーの有名店さんにはワークショップでお世話になりました。

まだ、タブレット(板チョコ)はシンプルな型に入れて固めますが、きれいな粒のチョコレート(ボンボンショコラ)はもはや芸術品です。

ショコラティエの手間ひまを知るなおさらです。外見の色使い、中に封じ込めるガナッシュなど、その手間ひまが果てしなくかかるのを知って、そりゃ一粒数百円するわ、と価値を初めて知りました。

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なぜ今さらチョコレートなのか?


日本にいると何不自由なく手に入るチョコレートを、なぜ趣味の領域を超えてビジネスにしたいと思ったかと言うと、「チョコと生きる」と腹を括ったからです。むしろチョコレートと共に生きていきたいと思っています。ちょうどサントリーの「水と生きる」という思想と同じです。

物販をされている方はたくさんいると思いますが、同じようにこの商材と一生共に生きていきたい、と思えるほど幸せなことはありません。

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そして、自分がチョコレートが好きだから、同じようにチョコレートを好きになって欲しいと思い、その原料や製造過程から共有してチョコレートを楽しみたい、という気持ちがあります。

チョコレートの作り方を知れば、1枚の板チョコでもカカオの木から考えると発酵、焙煎、粉砕などの工程からみてもどれだけ手間ひまがかかっているかがわかると思います。

カカオの栽培時点から見ていくとなおさらで、何年もの歳月をかけてチョコレートとして消費者の口元に運ばれるのはもはや感動です。私にとってはチョコレートは永遠の嗜好品な訳です。

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古くはテオブロマとして紀元前2000年ごろには古代メキシコでチョコレートは食されていたとされています。「神様の食べ物」という扱いです。日本には1870年代後半に嗜好品としてチョコレートが流通したとされています。

私が思うチョコレートの大きな効果はストレス軽減です。某メーカーからはストレス軽減がパッケージに大きく打ち出された物もあります。

健康食品としてのチョコレートを考えると、何と言ってもカカオポリフェノールです。植物性で摂取できるのはカカオがダントツの含有量です。カカオの効能は言うまでもありませんが抗酸化作用。血圧低下、動脈硬化予防、美肌、アレルギー改善という素晴らしい効果を発揮します。

カカオポリフェノールは一定量以上は全て消化されず排出されるので、美容と健康、ダイエットなどを目指すには食生活の習慣として摂取し続ける必要があります。

宣伝になりますが、CHOCOLATESTORYでは、カカオ100%という、もはやチョコレートなのかカカオなのか分からないマニアックな商品も販売しています。ポリフェノールを摂取するにはバッチリです。

話がそれましたが、「美容・健康」×「チョコレートを食べる楽しさ」というのを一生涯発信していけると思い、チョコレートという商材と向き合っていくことを決めました。

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チョコレートを通して何を伝えたいのか?

工場で大量生産されているものを除くと、日本のメーカーも海外のメーカーも、1点1点のコンセプトや素材の組み合わせがあります。そんなストーリー性のある高級品だからこそ、その背景を考えながら口にする一粒は至福のひとときです。

高級チョコレートというジャンルは、製法やショコラティエ、材料の産地を知ることで、想像を膨らませながら食べて欲しいと思います。

そう言ったストーリー性があるチョコレートだけを厳選して集め、多少尖っていてもショコラティエの強い思いや、100年以上続くヨーロッパの歴史あるブランドなど、視覚や味覚だけでなく、情報や動画も使いながらできるだけ五感を使って楽しめるようなチョコレートをお届けしたいです。

ヨーロッパには開拓できていない感動できるチョコレートがまだまだあります。国によってもチョコレートの顔が違います。食べるのが好きな方にとってチョコレート道はもはや娯楽になるはずです。

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本当に買っていただきたいお客さまとは?

これはぶっちゃけチョコレートが好きな方であれば誰でもありがたいです笑。

でも、特に喜んでいただけるだろうなというお客さま像はあったりします。

例えば、サロンデュショコラなどこれまでたくさんのチョコレートを試し、食べ尽くしてきたチョコレート上級者の方々。そして毎年恒例行事のように買っているけど、もう目新しさを感じず飽きてしまったひと。

当店では尖ったチョコレートしか置かないと決めているので、良い意味でも悪い意味でも刺激的なことは間違いなしと自負しています。(もし悪い意味で刺激的だった場合でもそれも含めて楽しめる人に買って欲しい。。)

そして市場には、実は高級なチョコレートは男性のお客さまも40%近くいるというデータをいただいたことがあります。チョコレートは女性だけの楽しみではなく、ワインや葉巻のように、大人の男性の楽しみというポジションとしてぜひ確立して欲しいと切に思います。

2月と3月の大イベントのバレンタインやホワイトデーにあるようにプレゼントとして重宝するのは言うまでもありません。その中でも、センスの良い相手へのプレゼント選びは困ることがありますよね。

あまり高すぎるものは渡せないし、センスが悪いとも思われたくない。ちょうど良い価格帯でハイセンスで、もっと言えば感動を与えられるような贈り物をしたい。そんな要望にもしっかりお答えします。

オフィス、ホームパーティーなど大勢が集まる場にも、そのマニアック度合いをしっかりアピールできる商品を取り揃えています。

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ショップをどうしていきたいのか?

実は今は、このご時世の関係もあり、輸入する際の物流の稼働具合で仕入れが限定的になっています。

チョコレートがすぐに品切れになったり、入荷までお待ちいただくことが多数ございます。これもある程度のまとまった量や品揃えができ、時間が経てば安定的に店頭に並べられると思っていますので、もう少々お待ちください。

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そこが整うと、さらに尖ったサービスとして、私が本当に届けたいチョコレートのみをお届けする定期便を開始したいと思います。

店頭に並べないチョコレートや、限定数手に入れたレアなもの、ペアリングや食べ方を指定したチョコレートなど、注文する方は絶対にチョコレートMとしか思えないような定期便をはじめたいと思います笑。99人の人には不要と言われても、1人の方に強烈に欲しがっていただけるサービスです笑。

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その後は、リアル店舗の出店も考えていますが、それはかなり先になりそうです。

たくさん書きましたが、世界中にある星の数ほどある世界のチョコレートを通して、楽しみと健康を届け続けられることがチョコレートストーリーの創業時から考える本当にやりたいことになります。

共感いただける方がもしいれば、ぜひ共に歩んでいければ幸いです。



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