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最近人を愛することは、自分を愛することだと思う。 好きな人を愛することをとおして、学んでいる気分。 こんな月並みなことを書いたら、くれさんらしくないね、どうしたのって貴方は笑ってくれる? ずっと嫌ってたJ POPを聴いてみた。したくなかった仕事に就いてみた。私を大切にしてくれない人を好きになってみた。真っ当に生きたいと声をあげて泣いてみたの。 自分に素直に生きるってこんな気分だったの?パパとママに仲良くしてってもっと早く言ってみたら良かった。悲しいときほど、私は、私は人に

    • 0904

      日々が風のように過ぎていく、と言葉で記すのは少し簡潔過ぎる気がする。何も考えずふらりと歩いているとき、自分を思い出させるように吹く、心地よい風。その行く先に一瞬思いを馳せてしまうような、そういう風に、最近の日々はよく似ている。 久々に文章を書く。綴られるどの言葉も拙く見える。仕事で散々文章を書いているのに不思議。自由に書けるのに、自由に書けない。自由に書けないのに、自由に書ける。翼を広げて飛ぶのにも、きっと適正な手順があるのだと思う。読む人の気持ちがどうだとか、あまり丁寧に

      • 精神を安定させたいとき2

        精神を安定させたいときにいつもしていること。生活習慣や行動についてです。どういう生活習慣や行動が自分にとって良いかって個人によるところも大きいけれど、できるだけ普遍的に書こうと思います。ほとんどが一人暮らしをしている間にいいなと思ったことになる。最後の方に個人的な行動をまとめて書きます。ほとんど自分のためのメモと化しています。 ・歩く 犬の散歩でもイマジナリーペットでも、自分だけでもいいので散歩させる。日の光を浴びれば何でも治る論者ではなく、単純に体力が落ちないように。日の

        • 精神を安定させたいとき1

          例えば、立ち直るのに数年は見なければいけないほどの苦しみが自分を襲うとき。例えば、死ななければその痛苦が自分の内から消えないような気がするとき。私はいつも退屈していた。何ヶ月間も涙を流し続けることに飽きた。ずっと死について考えることに飽きた。時が経って、あの頃は一体何だったのかと考えられるようになるまで、どうやって過ごそうか考えていた。 友人のツイートを見て、私がいつも精神を安定させたいときにしていることを書こうと思った。個人的にいつもしていることなので、誰かの役に立って欲

          日記 1125

          深夜の牛丼屋の店内は賑やかである。私以外の人間は20人ほどいたが、全員男だった。信じられないことだが、この店はいつ来ても血気盛んな青年たちで溢れかえっている。貧しい肉体労働者が火酒をあおるかのごとく、賑やかな声が飛び交う。プロレタリアたちの悦楽。 私は例の如く、読んでいる美術の本を広げる。私は本を読むのが遅いので、しばらくは同じ本ばかりを持ち歩く。 何ということだ。たまねぎが抜けないということだった。私は卒倒しそうになる。気取られないよう店員に、平静を装い、構わないと答え

          日記 1125

          日記 1124

          7時間ほどずっと論文を読んでいた。それが私の苦手な分野のものだから、いつのまにか唇を噛んで、血が出てくる。指からも出血し、ティッシュ1枚が血で染まり、先週買ったばかりのワンピースも血で染まる。濡らしたタオルでポンポン叩きながら、静かに泣く。 水につけておくと、それは薔薇のように広がりながら次第に落ちていく。血が水溶性であるというのは当たり前のようでいて、実はとても愛おしいことのような気がした。 深夜3時に一人でドライヤーをワンピースに向けているだけで、その日一日を惨めの代

          日記 1124

          日記 1123

          床の上で倒れるようにして、眠っていた。棺の中にくべられるように、物が乱雑に散らばっている。直前まで読んでいた美術の本、朗読のために積み上げた文庫本数冊に、昨日弾いた曲の楽譜、読みかけの論文。 誰かに向けて書いた詩ほど伝わらないものはない、と思いながら、身体を起こす。私には自分に向けて、詩めいたものを書き殴る程度で良い。昨日もまた感情に振り回された。 身体を埋められるような、甘えられるようなワンピースが欲しいと思いながら、ネットで探してみるけれど、なかなか見つからない。結局

          日記 1123

          日記1120

          教壇を円く取り囲むように、階段状に湾曲した机が置かれている。正面には近代化について書かれた巨大なスクリーン。横では最近仲良くなった後輩が熱心にメモを取っている。ふと、私は机上に置かれた真っ暗な携帯の画面に目を止める。頭上のほの明るいオレンジの証明を映し込んで、まるで月のようにぼんやりと光を放っている。遥か遠くの月に対して、私は手の影で半月にしたり、三日月にしたりしながら遊ぶ。 1年ぶりくらいに食堂へ向かう。食べたいものを取り揃えてレジに向かうと、食堂のおばさんが申し訳なさそ

          日記1120

          性愛3

          幸せそうな性行為というのが、どうにも受けつけない。むしろ気持ち悪いとさえ思ってしまう。理由はない。 支配するかされるかという二極構造を性行為の中に見るのが好きだ。純粋な幸せが快楽に繋がることが果たしてあるのだろうか。私の中にあるとすれば、それは好きな人を支配する、または好きな人から支配される幸福感から来る快楽である。 最近は努力しているけれど、性行為の中で恋人らしいことをあまりにされると冷めてしまう。できれば不能にならない限りで乱雑に扱って欲しい。そうして、飽きたら、恋人

          性愛2

          不謹慎ながら、本当は私みたいな人間が身体を売るのに向いているのではないかと思ったことが何度もある。貞操観念の死んでいる私みたいな女。けれど、一つ向いていないのは、私は性欲がその他の欲求と比べたとき、それほど高くはないということだ。加虐的にも被虐的にもなることができ、他者から向けられる性欲を可愛らしいとさえ思うけれど、一日中そんなことに興味を向けていられない気がする。 男の人が何かを求める様子は子どもみたいに可愛くて、けれど、その一方で私を力ずくで押さえつけることもできる。私

          性愛1

          初めて女の子が傷つくのを見ているのが好きだと思ったのは何歳の頃だっただろうか。幼い頃の私の目には画面越しのヒロインが悪役に攫われ、涙を浮かべるさまが映っている。もちろん、お決まりの展開では、後からヒロインが恋い慕う男の子が助けに来て、二人は無事に結ばれるというわけである。この展開がどうにも嫌で仕方がなかった。人形を並べ立てて遊ぶときには、ヒロインの好きな男の子が助けに来る前に、ヒロインは悪の手に堕ちてしまうようにした。そちらの展開の方が幼い私の心を捉えて離さなかったのだ。

          日記 1116

          恋人がいなくなると、煙草の本数が増える。JPSはタールが軽いから、1本で終わるはずの喫煙が気づいたら4本ほどになっていることもしばしば。煙草は限りなく幸福なときか、限りなく不幸なときに吸うのが美味しいのだと、言い訳、一人ごちながら。 人との関わりをあまりしていないために内情、狂っているのが分かる。何かに明け暮れて疲弊したい。泥のように眠る日々。退院してからというもの、疲弊するごとに希死念慮が襲うのが厭で、いつも生活に余裕を持たせていた。けれど、生来の私はバスに乗っている間も

          日記 1116

          追憶2

          演劇の大会は花火大会の日でもあった。暮れゆく空の下、私は制服のまま、走る。浴衣を着た人々が私を見る。あなたは林檎飴を私に買い、花火の音を背にあなたを見送る。雑踏に消えていく、群がる人間に取り込まれていく。 貨物列車はとても早い。駅にいる人々を顧みもせず、過ぎていく。けたたましい警笛とともに。地下鉄に生ぬるい旋風を巻き起こす。私は名古屋と岐阜を往復する。 春なのに雪が降っている。流されるように大学生になった。場違いな私と季節違いの雪。 テレビは甲子園を映し出している。予選

          追憶

          ストリップ劇場で女が私に微笑む。ドレープを徐々に解いて、身体をあらわにする。休憩時間。狭苦しい喫煙所には、次の公演を待つ人々。「名古屋から来たの?」私は適当に頷いた。 知らない人と何度かラブホに行ったことがある。けれど、今まで最後までしたことがあるのは付き合っていた人たちだけだというのを、あまり信じてもらえない。私たちは灰皿の周りでただ、煙草の煙をくゆらせる。見知らぬ、誠実で奇妙な人々。 ODをして、7駅分ほど、4時間歩き続けて、気絶する。意味の分からない自傷。抱擁。空洞

          自己、愛

          お酒を飲んでいつのまにか眠っていたようだ。博識な人々との時間は風のように過ぎていく。お酒を飲むと、わずかばかり気持ちが悪くなる。私の身体が異物を除けようとするのは、私の、私自身に対する愛? しかるべき方法で文章を書いて、しかるべき方法で評価を受けること。これは暗い夜、嫉妬の海に一人で身を投げるようなものだ。私にできるかしら。月光が海に照らし出す、ただ一つの救済。その美しさに思わず身を投げて、あらゆる評価の言葉の中に溺れていくこと。私にできるかしら。私の紡ぐ言葉は誰の目にも触

          自己、愛

          22.学校

          退院後は母の家でなく、父の家で暮らしていた。私と兄が使うはずだった二段ベッドや勉強机が置かれた、嫌みたいに生活感のない部屋に必要なものだけ置いていく。高校2年生の冬。もうすぐ受験があった。私の高校は県内で一番偏差値が高かったので、周りは皆勉強で忙しかった。 学校に行った私は浦島太郎のような状態で授業を聞いている。入院前は校内でそれなりに出来た方だったが、いつのまにか分厚い教科書も半分ほど進んでいて、ついて行けない。 化学の先生に質問をしに行く。どこまで知っているのか知らな

          22.学校