海外勤務でこそ体験できる面白さとは?
海外・世界を体験するには、海外旅行、海外出張、海外暮らし、海外駐在(仕事)などいろいろありますが、この中で最も「異文化」を感じるのは、最後の「海外で仕事する」ことではないでしょうか?
海外で仕事をする中での「異文化」との出会いは、楽しさばかりではありません。不便を感じるものでもあります。
語学や習慣の違いに加え、そもそも互いの「前提」が異なる。
相手の正しさとこちらの正しさは違う。
それらが不便につながります。
そして不便なことが多々起きると、「日本にいるときは楽だった」と思う日々が続きます。
長年駐在すると、駐在当初より身の処し方を覚えますが、それでもストレスはゼロではありません。
日本の方がより快適であるにもかかわらず、それでも私自身が、10年という長きにわたって海外駐在をし続けた大きな理由があります。
それは:
異文化環境で経験する不便やストレスこそが、自身・組織の好奇心を刺激し、クリエイティブさを向上させ、イノベーティブになると考えていたからです。
これこそ、海外で仕事をする醍醐味の1つではないでしょうか。
うまくいかない毎日の中で、落ち込むことやストレスを抱え、投げ出したくなることもあります。しかし仕事している限り、そこで立ち止まるわけにはいきません。
何とかその状況をいかに打破しなければいくかを考えざる得ない。
つまり、クリエイティブさを発揮しなければいけないお題が次々と与えられる状況にあったというわけです。
海外で働くことは、新しい文化に触れ、様々な不便さを感じることを意味します。しかし、その不便さが新しいアイデアを生むモチベーションとなります。
そして、その不便な状況に対処し工夫する姿勢・プロセスこそが、クリエイティブな発想へと繋がり、最終的にはイノベーションを生み出す原動力となると考えています。
クリエイティブになろうと思ってクリエイティブになれるのではなく、クリエイティブに発想せざる環境に身を置くからこそ、結果としてクリエイティブになれる。
まさに、これが「海外で仕事する醍醐味の1つ」だと思います。
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