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#超短編小説
真夜中のASMR-5
こんばんは、お久しぶりです
元気にしていましたか?
何だかバタバタと頭の中の記憶が混沌としていて
整理するのに時間がかかっていたんです
今夜はぐっすりと眠っているみたいですね
口を大きく開けていびきまでかいて
心の荷が下りたような顔をしていますね
私がこの部屋に来た事がある理由も
なぜあなたと繋がったのかも
私の服や私物がここにあるのも
全部思い出して納得をして
だから今日は、お礼を言いに
真夜中のASMR-3
きっと思ってますよね
他の人の所じゃなく何で自分の所に来るのかって
夜中に声だけで現れて一人で喋り倒して
スマホの充電の残量だけ奪っていくなんて
やっかいで邪魔でしかないですもんね
でも私にもわからないんです
このスマホしか操れないんです
例え眠っていても聞いてるフリをしていたとしても
誰かと繋がっている事が嬉しいんです
だって他にやる事がないんだもの
生きている時は幽霊になったら
もっと
真夜中のASMR-2
こんばんは
また来ちゃいました、ふふ
え?誰だって?
忘れたんですか!?いつぞやの幽霊ですよ!
なんだか今夜は眠れなくて
って、この時間はいつも起きてるんですけどね
と言うより気が付くとこの時間になってるんですよ
幽霊の習性でしょうか?不思議です
でも、あーやっぱり眠ってるんですか?
せっかく来てあげたのに悲しいです
もしかして一日中寝てません?
起きてるとこ見た事ないですよ?
てか夜