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言いたいこと

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女性とか子どもとかジェンダーとかセクシュアルマイノリティとかのことで言いたくなったこと
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2016年10月の記事一覧

「少子化対策はいらない」と思った話

「少子化対策はいらない」と思った話

日本は超少子化の国で、だから少子化対策が必要です。

って、よく聞きますが、おかしい。
耳にするたび、いろいろおかしいだろ、と思います。

少子化対策が必要って、20年前、小学校で私、習ったよ。
なんで今まだそんな話、してんの?

って思っていたのですが、
最近はそれどころじゃないっていうか
むしろ対策が後退していると思われて仕方がないです。

最近やってるのって
「産めよ、増やせよ、無知な女ども

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“料理すること”ができなかった話

“料理すること”ができなかった話

ツイッターで、『ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室』という書籍について、
#ダメ女教室 というタグを見つけました。

この書籍についての、また #ダメ女教室 タグでのツイートを読んでいるうちに
「これはもしかして、かつての私自身にオススメしてあげたい本では?」
「10年前の私みたいな人にはオススメなのでは?」
「ついでに、10年前の私みたいな男性にだってオススメなのでは?」
という気持ちが強

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性別は二元論では語れないけど、二元論で語ることがフェアになることもあって難しい、と思った話

性別は二元論では語れないけど、二元論で語ることがフェアになることもあって難しい、と思った話

性別、というと、パッと「男」「女」の2種類が頭に浮かぶ、という人は少なくないと思います。

でも、最近では
「その他」「回答しない」などを選べることも増えてきました。
なぜなら、性別は
かならずしも「男」or「女」の2種類から選べるものとは限らないからです。
選べない人、選ばない人、日によって変わったりする人、常にどちらでもない人、
いろいろいます。

性を考えるときには、
「体の性別」
「性自認

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“毒親”への感謝と、“毒母”という言葉について思ったこと

“毒親”への感謝と、“毒母”という言葉について思ったこと

毒親、という言葉に思うこと「私の親は、毒親でした。」

こう言葉にし、書けるようになるまで、ずいぶんと時間がかかりました。

「私は虐待被害者です。」

これだって、今なら書けます。

けれどどちらの言葉も、口に出して言うことはまだできません。
それでも私は、かつて自分のおかれていた環境を、あらわすことができるようにはなりました。

数年前、20代の終盤。
ツイッターで「うちの親は毒だった」と書け

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「虚像」と分断について思ったこと

「虚像」と分断について思ったこと

虚像とは、実態とは違う人物像のこと。
“誰かに都合のよい理想像”と言ってしまってもいいかもしれません。

この、虚像、という壁の厚さについて、苦い思いをすることが多くあります。
虚像を作り上げられてしまうことで、とりわけ不利な立場にいると、「より不自由な立場へと追いやられてしまうことが多い」ように感じられるからです。

今日、この記事を書こうと思ったきっかけは、以下のツイートを目にしたからです。

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