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生物多様性地域戦略を策定するための科学情報

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全国の都道府県ごとの生き物マップをもとにして、地域の生物多様性を適切に保全利用するための科学情報を記事にして提供しています。地域の方とのコラボで、保全のアクションプランをエビデン…
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#北海道

日本の47都道府県の生物多様性

日本の47都道府県の生物多様性

日本は生物多様性ホットスポットとして世界的に注目されている地域です。日本に分布する維管束植物(シダ・草本・木本)は約5600種にも及び、その約30%は日本だけに分布する固有種です。

コンサベーション・インターナショナルでは、1500種以上の固有維管束植物 (種子植物、シダ類) が分布した地域で、原生の生態系の7割以上が改変された地域を生物多様性ホットスポットと定義して、日本列島や琉球諸島や小笠原

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北海道の生物多様性:地域戦略・保全利用を考える

北海道の生物多様性:地域戦略・保全利用を考える

北海道は広大で、数多くの山と河川や湖沼や半島があり、生物にとって様々な生息環境があります。また、津軽海峡による地理的分断や、古気候変動と陸橋形成による大陸との結合で、生物の移入分散の制限と促進が繰り返されてきた地域です。歴史的な地理環境の変化、現生の環境の多様さが、北海道の生物多様性を特徴づけています。

はじめに生物多様性の保全や利用を考える場合、どのような生き物が、どこに分布しているのかを把握

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