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社内で個人のノウハウを共有する機会を設けていますか?

こんばんは、経営者のこうたです。


私はかつて、販売員として全国一位になったことがあります。


実は私の販売スキルは、他者のスキルを寄せ集めて臨機応変に使い分けているだけなんです。


人真似の集合体が私です。



営業としてのノウハウ
販売員としてのノウハウ
事務作業のノウハウ
研修のノウハウ


会社が必要なノウハウを部下に共有をすることは、普通に行われていると思います。


しかし、どの作業も正解って1つではありません。


もっと言えば作業をする人間のタイプって複数あり、必ずしも1つのノウハウが当てはまるとは限りません。




1.私が営業と販売で意識していること

なぜいきなり私のことからお話するのかと言うと、同じことを意識している人は微妙な相違点を。
意識していなかった人は新たな発見として、全く同じスキルなんてそういないよねということをお伝えしたいからです。



私が全国一位になれたのは、人真似の集合体だからではありません。


数多のスキルを相手によって臨機応変に使い分けられる"目”を持っているからです。


相手の反応、声質、ネックの見極め、複数来店者の関係性などから適切なトークを選んでいます。


まあこのくらいは皆さんされていると思いますが、私はこの部分をメインにトーク選別をしています。


いわゆる空気を読むスキルです。



この辺は性格もありますけど、空気を読むスキルは非常に便利で、高い精度で使える人はあまりいません。


ゆえに、せっかく持っているスキルを活用できずに、間違った方向にスキルを伸ばそうとしてしまう人もいます。


社会人としては当たり前ながらも無意識に行う分野なので、特化している人は特化している事実に気づかないんですね。



たまに、トークもうまくいってお互いの雰囲気も悪くなかった。
なのになぜか契約がとれなかったなんてことはありませんか?


それは、相手を読みきれなかったからです。


これが繰り返されるのであれば、どうやって正しく空気を読むのか、会話の流れをどうすればいいのかを研究しなければなりません。




さて、長い前置きでしたが、本題に入ります


今回の空気を読むスキル、社内でノウハウとして確立されていますか?


あるのであれば、それは全員に共通して扱えるものですか?





2.10のノウハウから学べるのは1つだけ

1から10まで全く同じ手法で仕事をしています、なんてことは滅多にありません。


どこかしら微妙な違いやポイントが異なるもので、その情報が自身のスキルをアップデートすることに繋がります。


私は座学をあまり好みませんし、座学そのものを有意義だと思ったことは1度もありません。


しかし、研修担当のちょっとした一言がきっかけで、自分のスキルをアップデートできたことは何度もあります。


8時間の研修の中で自分の役に立ったのは、30秒程度のアドバイスのみ。


合う合わないがありますから、基本ができていればそんなものです。


だから1つのノウハウから学べることがないなんてことはザラ。


でも10、20とあれば、1つくらいはある可能性が生まれます。




なぜ、今回ここまで細かく説明するのかと言うと、「ノウハウを吸収すれば誰でもスキルを伸ばせる」という安直な上司が多く散見されるからです。


そのプラスになるノウハウを探すのがどれだけ大変かを分かってほしいというのが今回のメインになります。





3.個人のノウハウで資料を作成させる

私はトークテンプレートを複数持っているので、それを共有することはできます。


そのテンプレートを使いこなすだけである程度の実績は出せますけど、全てを網羅できているわけではありません。


1年経つだけで業界もお客さんの反応も変わりますし、基礎知識にも変化が生じます。



そこで私は、実績が低いスタッフから苦手な点を聞き、それに回答する形式でベテランに資料を作らせました。


するとQ&Aでしか中身を作らない人もいれば、基礎のマニュアルから本題のノウハウまでしっかりと作成する人もいました。


後者のしっかりとした作り込みに私も驚き、新たな長所を発見できたことに嬉しくなったのを覚えています。


性格や能力が表れますから、部下を知るためにも有効な取り組みだと改めて感じました。



そして肝心の効果ですが、私とは全く違った視点であり、私が現役の時にはなかった考え方で非常に勉強になりました。


そもそも100年間通用するノウハウなんてあるのでしょうか?


法律がコロコロ変わる業界なら、数年すらもちません。





4.重要なのは組織として個人のノウハウを共有させること

個々でノウハウを共有させるのでは、大きな効果は見込めません。


部署であれば部内で、小さな会社なら社内でと、上司が先頭に立って、ノウハウ共有を1つの業務として取り組むのです。


ベテランの自信にもなりますし、先に挙げた新たな発見にも繋がります。


上司が評価することで部下もそのベテランを頼るようになり、そのベテランも積極的に教えるようになるかもしれません。


停滞した社内の改革に一役買うかもしれない取り組みと言えます。



コミュニケーションをとることに繋がる取り組みって、予想外に大きな効果が見込めるものです。


何か改善したいと思っているのであれば、1度試してみることをオススメします。

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