能力差があるとうまくいかないから出世をさせる Part1
こんばんは、経営者のこうたです。
私は常々、年功序列の会社は効率が悪いなと思っています。
平均年齢が高い中で年功序列を排すると、経験者や蓄積された成果がなくなってしまうリスクは理解しています。
無駄な人件費がかかるということで、今では大企業も積極的に評価制度に変えようとしているところです。
とはいえ、業界によっては実施不可なこともあるでしょう。
なのでPart1では、自然と年功序列になってしまっている会社に焦点を当てたいと思います。
1.「自然と年功序列」とは?
今や若手の起業家が多い時代です。
若くなくても、自分のできない仕事をベテランに任せるのも代表の業務の1つですよね。
人との接し方って、序盤が肝心です。
言い方はあまり良くないですが、あらゆる面でマウントを取れるかが肝要でもあります。
そしてそのマウント取りに失敗をすると、部下の顔色を伺いながら物事を決定してしまうのです。
こうなると最も気を遣うのが、ベテランの年配層。
彼らはそれほど能力が高くもないのに、プライドばかりが目立ちます。
特に、若手を強く意識してしまうのが最も無意味なプライド。
無能な人も中にはいますが、1番は積極性の低さです。
本気を出せばすごいはずなのに、年功序列制度に甘えて無難な仕事しかしません。
それなのに給与が高いので、コスパが非常に悪いんですね。
ですが、何十年も培われた経験って決して馬鹿にはできませんし、他で補うのが難しい財産です。
ゆえに切りたくても切れないジレンマに悩まされます。
プライドを刺激すると簡単に辞めてしまいますし、辞めなくても足を引っ張る可能性もある。
裏切りを起こされてしまうリスクも懸念されます。
だから評価制度をしているつもりでも、気づいたら年功序列に偏っていたというケースに発展するのです。
これ、けっこう耳にします。
本人にその自覚がないこともあるのが厄介ですね。
2.年功序列制度のメリットとデメリット
○メリット
・帰属意識が高い
・分かりやすく上下関係が成立しているので、結束力が生まれやすい
・客観的評価がしやすく、不満を持たれにくい
・育成環境を整えやすい
分かりやすい仕組みかつ流れが固定化されることで、スムーズな業務遂行が望めるのはメリットですね。
でもこれは、"今だから”だと言えます。
○デメリット
・生産性の向上が見込めない
・有能な若手社員が残らない
・コスパが悪い
どんなに頑張っても評価されません。
追い越すという概念がない以上、退職などによる空きが生まれないと先へ進めません。
実力主義の会社だと、
24歳でチームリーダー(中間管理職)
25〜26歳で管理職
28〜30歳で役員
なんて出世スピードも実在します。
私が最初に働いていた会社がこんな感じで、それゆえのモチベーションで全国1位になったものです。
私みたいな人は絶対に長続きしませんし、全国1位になってやるという気概を持つ若手が存在しなくなります。
良い例として、私の友人に年功序列の企業に勤めている人がいます。
彼がよく言うのは、「頑張るのはめんどくさい。怒られない程度に無難に働く。給与は勝手に上がっていくから」。
クソだな! と思いました。ていうか本人に言いました。
それすらも受け入れるやる気のなさでしたが。
私が代表ならこんなやつは即刻切ります。
問題を起こしにくいというメリットもありますが、この悪循環はどこかで詰みます。
というより、大きな企業なら地盤が安定しているから成り立つ制度です。
安定していないと、たとえば今回のコロナのようなイレギュラーが起きた際、力を合わせて乗り切るという空気にすらなりません。
代表と一部の上層部が奔走するだけです。
事実例の友人は、「成績が落ちても仕方ないねとみんな気にしていない」と言っていました。
3.個人の視点ではどうか?
ここまでは、会社全体の視点で見ていきました。
ではここから、年功序列ではない、評価制度の場合で考えてください。
・なぜ人によって給与が異なるのか
・なぜ評価が高いとどんどん出世させるのか
・そもそも評価を正確に下す意味とは
今回は、『年功序列はやめたほうがいいよ』というものでしたが、次回は『適切な評価を下さないと問題が発生するよ』といった内容になります。
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