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【イベント開催】「へんなほんてん」の準備風景【8月25日〜9月13日】

こんにちは。
合同会社ARTの地産地消は、「アートの力でクリエイティブで豊かな市民生活を実現する」をビジョンに掲げ、地域住民の皆様と地域で活動するアーティストの交流を積極的に推進していきます。

その一環として、会社代表・詩人の井上正行による蔵書展『へんなほんてん』を実施することにしました。普段あまりみられないような、不思議でどこかへんな本を25冊ほどセレクトしました。青梅在住のへんな人が持っているへんな本をご覧くださいませ。

今回は、展示会の準備風景をお届けします。展示会のイメージを膨らませていただければ幸いです!

準備風景と、へんな本たち

それでは早速、会場の様子をご覧いただきましょう!

展示会の準備風景

いかがでしょうか。我ながらすっきりまとまった展示にできたのではないかと考えています。7月に行われた写真展「黒田康夫 写真展 土方巽 最後の舞踏」の様子と比較してみるとどうでしょうか。

「黒田康夫 写真展 土方巽 最後の舞踏」の展示風景

写真展と比較してみると、壁面だけでなく床面も有効に活用できています。もちろん、写真と本のような立体物の展示とでは、展示方法に違いがあるのは当然ですが、展示の工夫次第で平面・立体ともに、効果的な見せ方を演出できると考えられました。

粋なカレンダー、あるいは本

蛇腹折の櫛図鑑

さて、こちらは本展示の目玉の一つである、「櫛図鑑」です。引き延ばすとおそらく3メートルくらいになる蛇腹折の本です。紙面を贅沢に使い、日本各地の美術館などに収蔵されている美しい櫛が紹介されています。

「図鑑」と言いましたが、実はこれ「カレンダー」なのです。丸和運輸機関という会社が丸和【桃花賞】という賞を主催し、それを受賞するとカレンダーとして作成し、取引先やお客様などに配っていたようなのです。元印刷会社社員の私からすると、相当なコストをかけた制作物であることがはっきりわかりますが、一方で制作物を眺めていると、その完成度の高さと美しさゆえに、コストを度外視してまでも届けたいものがあるということが伝わってきます。大事な大事な本にするのではなく、カレンダーにしてしまうのが粋です。まさに「粋」。その一言に尽きます。

壁に沿っているのはまた別のカレンダー。広げた時の長さに注目してもらいたい。

「本ができるまで」の展示

さて、お次は「本ができるまで」を特集したコーナーの紹介です。私が2022年に制作した第1詩集『凍える言葉』がどのようにして本になったのかを紹介しています。

第1詩集『凍える言葉』

本だけでなく、本ができるまでの制作過程までも展示してしまおう、と思い展示コーナーを設置しました。本ができるまでも結構へんなのです。

詩作ノート(左)と最終ゲラ(右)

会場では、私がコツコツ書いていた昔の詩作ノートから、実際の本になるまでの工程を実際の印刷物をもとに鑑賞できます。

印刷されたばかりの全紙

文字データを本にするには、大きな印刷機で印刷していきます。その際大きな用紙に、4の倍数になるようにページをつけていきます。なぜ4の倍数かというと、実際にやっていただくとわかります。紙を半分に折ると、表紙・本文1ページ・2ページ・裏表紙の4つのセクションに分かれます。さらに半分に居れば8ページとなります。印刷物を本にするためには、今あげたような折る作業が発生するのです。1枚1枚ページを切って貼るよりもこちらの作業の方が効率的なのです。何度も折り重ねて、最後袋になる部分を一度に切った方が作業数を減らせるというわけですね。

左から 折られた「本文」と、「扉」、「表紙」

大きな紙を何度も折ることで、上図のようになります。なんとなく本らしくなってきました。あとはそれぞれのパーツを組み合わせて裁断し、糊付けしたら本の出来上がりです。

もっと詳しい話は、会期中に行う関連イベントにぜひお越しいただければ幸いです。

へんなイベント開催!

会期中は、8回の関連イベントを開催します。ひとつは「へんな本の成り立ちを学ぼう!」、もうひとつは「へんなことばで遊ぼう!」です。それぞれどんな内容なのか簡単にご紹介します。

へんな本の成り立ちを学ぼう!

こちらは、先ほども少しご紹介したように本ができるまでの工程を解説するワークショップです。私の詩集だけでなく、会場にある様々な本も取り上げながら、本の仕組みや構造について学ぶ会です。実際に手にとって触ったり広げたりできますので、とても貴重な体験になること間違いありません!

詳細
「井上の第1詩集『凍える言葉』を徹底的に分解し、手書き原稿がどのような工程で印刷されて、製本されたのかを解説します。巨大な印刷機から出てきたばかりの、大きな用紙を見られる貴重な機会です。同時に、会場にあるたくさんの本のどのあたりがへんなのか解説付きで鑑賞します。普段なかなか触れる機会のない、本の成り立ちに関する講座と、本の鑑賞が一体となったワークショップです。」

ファシリテーター:井上正行(キュレーター)
日時:8月30日(金)、9月1日(日)、7日(土)、13日(金)
時間:15:00ー16:30(90分程度)
場所:THE ATELIER
   青梅市本町130−1ダイアパレスステーションプラザ青梅204
定員:10名
参加費:1000円(当日支払い)
お申し込み:lplc.of.art@gmail.com/

へんなことばで遊ぼう!

へんなことばを使って、実際に詩を書いてみませんか。今まで全く詩を書いたことがない人も、書いたことのある人も、へんなほんに囲まれながら一緒に詩を書きましょう。僭越ながら、私が詩の講師をさせていただきます。
一体どんなやつなのか、と疑問に思う方もいると思いますので、今年出版した詩集について、ベテランの先輩詩人たちから様々な批評をいただいたので、参考までに載せます。

詳細
「展示会場にある本や、青梅の街並みをテーマに詩を書いてみませんか。頭に浮かんだちょっと変わった言葉やイメージをあなたの自由な感性で表現してみましょう。たった一言でも、何行ものことばでも構いません。とにかく一緒に書いてみましょう。もしかしたら、次のへんな本はあなたの本かもしれません。あなたの心に潜んでいるへんな言葉を引き出してみませんか。」

ファシリテーター:井上正行(詩人)
日時:9月2日(月)、4日(水)、6日(金)、8日(日)
時間:15:00ー16:30(90分程度)
場所:THE ATELIER
   青梅市本町130−1ダイアパレスステーションプラザ青梅204
定員:5名
参加費:1500円(当日支払い)
お申し込み:lplc.of.art@gmail.com/

おわりに

いかがでしたか。少しでもイメージが湧いたなら幸いです。
皆さんのご来場をこころよりお待ちしております。

■へんなほんてん
会期 2024年8月25日(日)〜13日(金)
時間 10:30ー18:30(会期中は無休)
料金 入場無料
場所 THE ATELIER(青梅市本町130−1ダイアパレスステーションプラザ青梅204)
連絡先 lplc.of.art@gmail.com/0428-84-0678
(喫茶ここから内10:00-18:30/担当:風間真知子)

お知らせ

アトリエ利用者募集中!

現在、「THE ATELIER」の利用者を募集しています。2024年の8月1日以降から利用可能です。見学するだけでもとても嬉しいです!
随時募集を受け付けております。

必ず募集要項をお読みの上、ご応募ください。

イベント開催!

8月24日、9月14日、28日には青梅の写真家八野好洋さん、同じく青梅で活動するチョークアーティスト茂木あかねさん、御朱印アーティストのAPOホリグチさんが御登壇されます。
THE ATELIERで開催しますので、見学も兼ねてぜひいらしてください!

応募はこちらから

■第8回ゲスト:八野好洋氏
日付:2024年8月24日(土)

■第9回ゲスト:茂木あかね氏
日付:2024年9月14日(土)

■第10回ゲスト:APOホリグチ氏
日付:9月28日(土)

いずれも
時間:14:00開始 15:00終了予定
場所:THE ATLIER(青梅市本町130−1ダイアパレスステーションプラザ青梅204)
定員:15名
参加費:1000円(資料代)当日お支払い
主催:合同会社ARTの地産地消

lplc.of.art@gmail.com
0428-84-0678(喫茶ここから内10:00-18:30/担当:風間真知子)

奉納舞踏開催!

そして、2024年10月6日(日)の16時頃からは武州青梅金刀比羅神社にて「奉納舞踏」が開催されます。参加費無料なので、ぜひ足を運んでくださいね!

【お問い合わせ】
0428-84-0678 /lplc.of.art@gmail.com(喫茶ここから/担当風間)

おわりに

イベントのご案内はもちろん、その他会社の詳しい内容は直接私たちにご連絡いただけると幸いです。
会社の拠点となりますTHE ATELIERには、同じフロア内に喫茶店を併設しております。基本的には定休日なしで営業しておりますので、お気軽にご来店いただき、お話出来たら嬉しいです。

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