辰年らしいので、龍や竜についてアレコレと


 はーい、テツガク肯定です。

 今年は辰年だそうです。
 『辰年 干支』と調べると干支の中で唯一、架空の存在。
 そんな感じのことがでます。

 もしかしたら、なんの不思議でもない事実かもしれませんが。
 今の私からすれば、大いなる不思議です。

 なぜ、架空の存在だとわかる?


 辰、それは龍や竜のことらしいです。
 このドラゴンという存在は実に面白い存在です。

 中国などの東洋の龍とヨーロッパなどの西洋の竜。
 その姿は全く違います。

 龍は蛇のような姿で、空を泳ぐように飛ぶ。
 竜は恐竜のような姿で、空を翼で飛ぶ。

 麒麟やユニコーンにペガサス。
 どれも馬の親戚のような存在ですが。
 名も違えば種類も違います。
 (もしかしたら、大谷翔平さんはヒト科ユニコーン属かもしれません)

 ですが、このドラゴンだけは違います。
 東洋の龍も西洋の竜も同じドラゴンです。

 つまり、私が言いたいのは……。
 古今東西、ドラゴンは共通言語。
 東洋にも西洋にもいる、不思議な存在だということです。

 麒麟やユニコーンにペガサスのように。
 その地方限定の存在ではなく、人がいる世界には欠かせない存在。
 異世界ですらついてきてくれる、そういう友のような存在。



 そのITがいないっていう世界の方が。
 ファンタジーな空想なんじゃないか?
 そう愚かな私は思っています。

 ええ、そうです。ただのピエロです。
 臆病者のか弱い独裁者。
 青く醜いスターダスト、地球という名のデス・スター。

 スターが殺したドラゴン。
 スターが殺したドラゴン。
 ドラゴンの悲劇も何れドラゴンの帰還。

 ダークサイドのドラゴンよ、ボイラー室を焼き払え!
 この世ってオーバールック・ホテルを焼き尽くせ!

 ドラゴンは人の友。
 異世界でもお世話になる存在。
 そう考える、愚かな私にはもう一つ疑問符があります。

 そもそも、架空に空想、幻想とかファンタジーって何よ?


 賢い人はよく言います。
 それはお話で、ゲンジツは違うのって。

 じゃあ、どう違うの?
 というか、お前はゲンジツの何を知っているのよ?
 まあ、それを知り尽くしているから。
 賢い日本人なんだろうけど。
 せいぜい100年程度の刑期で、世界の全てを知っている賢者。


 すみません……話を戻します。
 最近、洋画などを観ていて不思議に思いました。

 今の私にはファンタジーな世界に思える。
 そういう映画の世界ですら、みんながみんなITを信じているわけではない。

 パイレーツ・オブ・カリビアンって映画の世界。
 呪いに魔術、クラーケンに人魚。
 死者だって蘇る、あの世が近くにある世界ですら。
 ITらを信じない人の方が多いようです。


 エリザベスさんにカリーナさん。
 おそらく、彼女たちがあの世界の大多数で。
 ウィルさんの息子、ヘンリーさんのような人の方が珍しいのでしょう。


 ゲームでも『ウィッチャ-3』などの明らかなファンタジーな世界にも。
 魔女だの魔物だの、そういうのを絶対に信じない人はいるようです。
 それが今の私には不思議でした。
 そして、愚かにもこう思ったわけです。

 人が言う、架空に空想、幻想ってファンタジーって。
 絶対的な唯一の概念じゃない。

 ドラゴンがいたり、魔女がいたり、エルフがいたり。
 ジェダイがいたり、ペニーワイズがいたり、ジョーカーがいたり。
 リッチー・トージアがいたり、テディ・ドチャンプ軍曹がいたり。
 嘆きの天使がいたり、電子の妖精がいたり、世界三大ウサギがいたり。

 そういうのがファンタジーだと思ってた。
 違った。
 この世そのものが既にファンタジーだった。
 バットチョイス、割の悪い交換。

 そうです、逆です。
 ドラゴンがいない、世界三大ウサギもいない。
 そういう世界の方が空想のゲンジツ。

 俺らこんな空想いやだ、俺らこんな空想いやだ。
 故郷へ帰るだ、故郷へ帰ったら、溜めた不満で今を買うだ。

 自然界の秩序が乱れてしまった、そういう空想が。
 まさに、今、この世界。

 クラーケンって大きなタコはいないけど。
 ダイオウイカならいる。
 恐竜はいたかもしれないけど。
 ドラゴンはいない。

 不思議な話です。
 タコだからいないの?
 翼があるからいないの?

 ダイオウイカがいるならクラーケンがいても驚きませんし。
 クラーケンがいるってことは、デイヴィ・ジョーンズがいても驚きません。
 彼がいるってことはフライング・ダッチマンもあるってことです。

 つまり、思っていたほど。
 ゲンジツだと信じたい今と、ファンタジーだと思いたい夢。
 その間に、隔たりはないのかもしれない、ということです。

 なぜって、どちらも今は昔、と夢のようになる。
 ゲンジツだと信じたい今も昔になり。
 昔は夢だと思っていたファンタジーが今になる。

 ですから、今は昔、竹取の翁ありけり。
 夢は今、月のわがまま姫、脱走。
 これ業界用語です、竹取の国の。

 魔法にいたってもそうです。
 きっと、今の携帯電話など30年前からすれば。
 とんでもないもので、魔法のような存在。
 いいえ、ようなではなく、魔法だったのでしょう。

 ただ、誰もが手にして、それが当たり前になると。
 そのITが特別な魔法だとは思えないだけで。
 魔法が消えたのではなくて、ITを認められなくなった。

 先ほども言いましたが。
 明らかなファンタジーな世界ですら。
 魔女や魔物を信じない人はいます。

 そういう人が多くいるだけで。
 ITらがいないと信じられるほど。
 愚かな私は賢くはありません。

 何より今が全てだとは、とても思えません。
 今に見えない昔は確かにあります。
 過去って昔、未来って昔。

 今は昔、ドラゴンという友がありけり。
 夢は今、ウサギという友が殺された。

 そういう未来だってあるのかもしれません。
 何れ、干支の全ては空想の存在だと信じている未来。
 それがあっても全く驚きません。

 ですが、やっぱりウサギはいました。
 ということはドラゴンだっているはずです。
 少しばかり、想像よりも大き過ぎて。
 杭だと気づけないほど広い空のような姿。



 今年はそういう年、人のよき友、ドラゴン狩りのシーズン。
 愚かな私は信じています。

 『キング・アーサー』って映画みたいに。
 メイジって魔法使いが大きな象を操った時代。
 そういう時代だってあったのでしょう。

 『もののけ姫』で乙事主様が仰ったように。
 今では、みんな賢く、小さくなり過ぎた。
 ただただ商品棚に陳列され、消費される砂糖に成り下がった。

 『ネバーエンディング・ストーリー』同様に。
 この青く醜いスターダスト、地球という名のデス・スターにも無が迫っている。
 ファンタージェンの次に消えるのは、この世ってオーバールック・ホテル。
 ITを代償にペニーワイズを召喚!
 ドラゴンでもクラーケンでもなんでもござれな不思議の国。

 スティーヴン・キングさんは伝説だけど。
 ホラーの帝王はホンモノだ。
 ホンモノは死なない。

 だなんて、信じる愚者は『ラスト・アクション・ヒーロー』を忘れない。
 金のチケットがなくても、世界三大ウサギを忘れない。

 たぶん、既に誰かの空想の中。
 ドラゴンを絶対に信じない、そういう人のゲンジツってファンタジー。
 それは私の故郷ではない。
 そして、たぶん、おそらく、きっと、あなたの故郷でもない。

 だから、素直に正直に勇敢に。
 生きとし生ける者は信じた未知へ進む。
 人のよき友、ドラゴンがいる、ジワタネホへと。

 ルーニーでルーザーにフーバーな話。
 つまり――このピエロを忘れろってことです。
 ルーザーズ・クラブへようこそ!


 
 
 
 
 それでは、また次の機会にお会いしましょう。
















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