マガジンのカバー画像

町歩き、歴史探訪

88
散歩しながら歴史を探したり、博物館でその町の歴史を感じるのが趣味です。 ぜひ、旅を楽しみながら、数十年、数百年の時を感じてみませんか?
運営しているクリエイター

2022年7月の記事一覧

みんなでごはんを食べましょう(食事の歴史)

みんなでごはんを食べましょう(食事の歴史)

こんにちは。歴史民俗博物館や郷土資料館を見学しているものです。
みなさんの、今日のご飯は何でしたか。
日本人は昔、何を食べていたのかをたどりながら、今のご飯、さっそく今日のご飯をどうするか考えていきませんか。
なお、食事は地域により、または家族や個人により多様すぎますので、おおまかな「時代別のくくりかた」で見ていきます。

旧石器時代…今から数万年前。まだ日本列島はできていない。食が乏しい氷河期か

もっとみる
池袋の光と闇

池袋の光と闇

3大副都心であり、新宿と渋谷に次ぐ、世界3位の一日当たり平均乗降者数をほこる池袋駅。
西武池袋線沿いに引っ越し、休日どこに行く宛も無いときは池袋をウロウロしていた。
しかし、サンシャインにもパルコにも何も買い物するものがない、当時はほとんど何の趣味もなかったため、どこに行けば良いかわからず、ただウロウロして「何もないし、金と時間の無駄だった」と思うことも多かった。

やがて漫画に再びハマりはじめ、

もっとみる
津久井湖に沈んだ集落 ~タイムトリップの旅③~完結編

津久井湖に沈んだ集落 ~タイムトリップの旅③~完結編

※6300字程度の小説です。

 はあ、はあ。
息が切れる。足がもつれる。今日どれくらい歩いたっていうんだ。足がただでさえ辛くなっているのに、なぜ僕はこんなところでダッシュをしているのだろう。

という余計なことが頭でよぎるが、早くわが子を助けなければならない。
わが子、健(たける)は連れ去られた。三井の小学校の校庭で、珍しく彼は興味津々に昔の学校の様子に見入っていた。
もっと傍に居てやればよかっ

もっとみる
街道の町・埼玉③

街道の町・埼玉③

5000字くらいです。

千住(北千住)を北上すると、荒川がそびえる。
荒川を超えると、足立区へ。
東武伊勢崎線沿いが、今回皆様をご案内する埼玉の東武の中心地。
かつての日光街道で、江戸と日光を結んでいる。現在も東武伊勢崎線で東武動物公園から日光線に乗り換える、さらには先に鬼怒川温泉もある。特急のスペーシアに乗っていく旅も豪華なものだ。

荒川の先に旧日光街道があり間もなく梅島の駅、先には竹ノ塚、

もっとみる
街道の町・埼玉②

街道の町・埼玉②

今回も4000字程度です。

埼玉を見直そう埼玉県。東京のベッドタウン、東京近郊以外は秘境、または東はほとんど千葉またはほとんど栃木、西はほとんど群馬、と思われ気味だ。
確かに、多くの人は小田原から東京を通過し、大宮まで東京の延長と感じるだろう。しかし、大宮を抜けると大都市感はうすれていく。
上尾や桶川、鴻巣や行田など聞きなれない都市を通り、熊谷と深谷や本庄を経て、「長いなあ」と思っているうちに群

もっとみる
街道の町・埼玉①

街道の町・埼玉①

4000字くらいです。タイトル画像にある雑埼玉地図のアニメ話は一切出ないので期待しないでください。

僕は埼玉の郷土資料館をいくつか巡っている。
東京からのベッドタウンとして、都内への通勤通学のための人々が多く住む埼玉。おそらく、かつても埼玉は江戸とを結ぶ街道として、さらに昔は鎌倉街道という鎌倉幕府とも結ばれ武士や商人らの往来がさかんだったと思われる。
そんな埼玉の、東武の一端へ、今回皆様をご案内

もっとみる