TerumiKuroki

学術論文を読んでいます。

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最近の記事

春休み応援メール3月25日

おはようございます、黒木です。いよいよ今日で休校措置もおしまい!今日が登校日だった子は学校で弾けていることでしょう。明日から教室も再開です。会話もハイタッチもヨシヨシもできない物々しい雰囲気になりそうですし、この先いつ何が起こるかわかりませんが、大丈夫。教材は変わらないからです。公文式のいっさいは教材に込められています。公文の魅力は、教材のすばらしさでもあります。それは幼児の算数教材を見るととてもよくわかります。  算数というと、いきなり足し算を教えるものだという印象がどう

    • 春休み応援メール3月24日

      おはようございます、黒木です。公文の春休み終了まであと2日!もう自粛生活も飽きた感でいっぱいですね。昨日は最後の宿題交換では、お子さん自身がいらっしゃるおうちも多く、解放的な空気を感じます。学習に関しては、コロナ同様にいい感じでここまでを持ちこたえられました。今日は学習のソフトランディングを考えていきましょう。 コロナがピークカットなら、公文は学習習慣の維持です。部活やお稽古ごとなどで、公文の宿題がおざなりになっていた人にとっても、今回ばかりはプリントが日常の主役級に格が上

      • 春休み応援メール3月23日

        おはようございます、黒木です。公文の春休み終了まであと3日!リモート学習ももうすぐ終わりです。今日は、記念に学習状態の動画を撮っておきましょう、というお話です。  動画の一番のおススメは英語の音読です。子どもによって得意なページがあるはずです。ここはスラスラ言えるから好き、上手に言えるから好き、という感じです。それをカメラ目線で撮っておきます。音読発表会の要領ですね。度重なる視聴に耐えるかわいさです。今お会いできないおじいちゃまやおばあちゃまに送ると喜ばれるでしょう。また、

        • 春休み応援メール3月22日

           おはようございます、黒木です。公文の春休み終了まであと4日!教室再開に向けて、絶賛準備中、そして絶賛採点中です。前回字が荒れていた方にはメモで注意を入れたせいなのか、改善されていて嬉しく思っています。今日は字の丁寧さについて、教科別に考えます。  まず国語です。国語は瞬発力よりも丁寧さが求められる教科です。文末まで丁寧に読み込むことが必要です。否定の位置など、日本語の特性もありますね。書きなぐっている宿題を見ると、読みを雑にしている状態が目に浮かびます。字が雑なのもNGで

        春休み応援メール3月25日

          春休み応援メール3月21日

          こんにちは、黒木です。公文の春休み終了まであと5日!今朝もオンライン学習にトライしてみました。新しい機能を使ったり、参加してくれた方からのフィードバックをいただいたりしたことで、学習との相性のよいところがだんだんわかってきました。大いに期待してよいと思います。今後の展開をお楽しみに。さて、これで環境はますますよくなったとしましょう。では、肝心の脳を作るには、どうしたらよいでしょう。今日は川島隆太『自分の」脳を自分で育てる』より引用します。  川島先生はブレインイメージング研

          春休み応援メール3月21日

          春休み応援メール3月20日

          こんばんは、黒木です。公文の春休み終了まであと6日!今日は金曜日の宿題交換でした。祝日にご足労いただき、ありがとうございました。日中はどのように子どもたちが過ごしているか、学習の進みはどんな感じかをお聞きすることができました。とうとう休校の最終週に突入した、というムードがあるように思います。今日はそのムードについてです。  宿題交換の日程を決めたのは、大混乱の日でした。その頃は、祝日でも家に籠っていなければいけないような雰囲気でしたから、交換はそのまま毎週金曜日と決めました

          春休み応援メール3月20日

          春休み応援メール3月19日

          おはようございます、黒木です。公文の春休み終了まであと1週間! 今日は小学校の卒業式ですね。小さかった彼や彼女があんなに立派な姿になった道中を思い返すと、感慨深いです。てんやわんやの中であっても、周囲の暖かい気持ちに後押しされて卒業することに変わりありません。コロナの世よりも激動になるであろう中学時代を、大事に過ごしてほしいです。今日は、そんな彼らと共有できそうな本を選んでみました。 1冊目はアドラーです。アドラーを読む中学生が増えていますね。これはアドラー心理学の草分け向

          春休み応援メール3月19日

          春休み応援メール3月18日

          おはようございます、黒木です。公文の春休み終了まであと8日! 大人も子どもも疲れてきたところかもしれませんね。体調には一層気を付けながら、やるべきことを淡々と片付けていきましょう。昨日は幼児さんたちとオンラインでインプットというグループ学習をしました。Facebookにあげている動画は生のライブです。これをオンラインでやってみました。テスト版を含めると3回目になり、少しずつオンラインとの相性のよいやり方がわかってきて、とっても楽しいです! 今日は、インプットの意味と構成理由に

          春休み応援メール3月18日

          春休み応援メール3月17日

          おはようございます、黒木です。公文の春休み終了まであと9日! あと9日ですよ。ヒトケタになりました。ふう。昨日の宿題交換でも様々なお話をお伺いできました。ありがとうございます!宿題の採点をしながら、そして昨日のお話を思い出しながら、じわじわと国語の学習に変化がおきているのを感じています。国語は算数よりも変化が地味な分、サポートの仕切りをきっちりつけておくとよいでしょう。今日は、子どもに子どもの宿題がわからないと言われたときに、やってはいけないこと、やったほうがよいことを整理し

          春休み応援メール3月17日

          春休み応援メール3月16日

          おはようございます、黒木です。公文の春休み終了まであと10日! いつもなら10日なんてあっという間にに過ぎてしまいます。ここからの1日1日を大事にしていきましょう。今日はなぜ英語の音読をしてもらいたいか、という話です。  音読は、聞いていて意味の通じるもの、であることが大事です。指導のポイントの一つは、文意の切れ目で間を取れているかどうかです。音読練習をする間に、フレーズごと身体にすりこんでもらいたいのです。 ヘンな場所で切れているとき、または切れ目なくお経をあげているよう

          春休み応援メール3月16日

          春休み応援メール3月15日

          こんにちは、黒木です。公文の春休み終了まであと11日! 昨日は春休み前半の振り返りをしました。自習状態に到達していないちいさい子、時折でてくる自習が厳しい日、自習をしたくない人のフォローをどうすればよいのかを考えればよいのでしたね。今日はその対策です。 さて、どうしましょう、、、。まず小さいお子さんたちです。自立学習ができるようになるまで、大人の手と目と声と時間、それに同年代のおともだちが机を並べているという環境も大事です。そこでzoomでインプットをしてみようと思いました

          春休み応援メール3月15日

          春休み応援メール3月14日

          こんにちは、黒木です。公文の春休み終了まであと12日! 休校期間の折り返し地点にきました!ついにと言うか、やっとと言うか、まだそこかと言うか、概してやれやれな気分です。今日は雨ですしね。週末はゆるっと傾向と対策をやりましょう。頑張るのは月曜からです。今日は、前半の振り返りです。  今週も先週に引き続きおおむねは好調だったようです。好調だったこと3つは3月9日に書きました。一つ目は、個人の学習量が増えたこと、二つ目は、LINEのボイスメッセージを送ってもらうことで英語の学習状

          春休み応援メール3月14日

          計算に頼る功罪4/論文を引用して考える

          それではどうしたらよいのか、という考察が続きます。 引用文献「子どもの数理解における部分ー全体スキーマの発達:整数について」栗山和広(2004) 九州保健福祉大学研究紀要 5 「こうした整数概念における部分ー全体スキーマの認知障害を克服することが、繰り上がりのある加算や繰り下がりのある減算を理解することの前提となると考えられる。」 まずはリクツがわからない子どもにリクツを認識させる。それを先に教えてら、繰り上がり繰り下がりの計算を教えたらよいのではないか、と提言されてい

          計算に頼る功罪4/論文を引用して考える

          計算に頼る功罪3/論文を引用して考える

          合成分解は難しい。できない子どもは1年たってもできないままだ、という話の続きです。 「子どもの数理解における部分ー全体スキーマの発達:整数について」栗山和広(2004) 九州保健福祉大学研究紀要 5 なぜ合成分解が難しいのかという理由を、この論文は次のように考察しています。 「それではなぜ整数の合成課題と分解課題の理解は難しいのであろうか。」「その背景には数に関する概念的知識と手続き的知識とが統合されないで、分離したままで理解されていることに理由があると思われる。」

          計算に頼る功罪3/論文を引用して考える

          計算に頼る功罪2/論文を引用して考える

          小学2、3年生の半数は整数の合成分解ができない、という話の続きです。 足し算のことを合成、ある数をいくつかに分けることを分解といいます。 「子どもの数理解における部分ー全体スキーマの発達:整数について」栗山和広(2004) 九州保健福祉大学研究紀要 5 論文は続きます。 「2年生の1学期から3学期にかけて、1年間にわたって整数について学習しているにもかかわらず、正答群はわずか7%しか増加していない。」 「このことは、子どもにとって、部分ー全体スキーマの理解は学年が進

          計算に頼る功罪2/論文を引用して考える

          計算に頼る功罪1/論文を引用して考える

           計算だけできたってダメ、計算くらいできなきゃダメ。この議論に結末はあるのでしょうか。 論文を引用して考えていきます。 「子どもの数理解における部分-全体スキーマの発達:整数について」栗山和広(2004)九州保健福祉大学研究紀要 5 論文タイトルのスキーマというのは、考え方の枠組み、といった意味です。 この論文は、ある数をいくつかに分けたりあわせたりを、子どもはどう理解しているのかを調査し考察している、ということです。 調査対象:小学校2年生と3年生。時期はいずれも

          計算に頼る功罪1/論文を引用して考える