春休み応援メール3月25日

おはようございます、黒木です。いよいよ今日で休校措置もおしまい!今日が登校日だった子は学校で弾けていることでしょう。明日から教室も再開です。会話もハイタッチもヨシヨシもできない物々しい雰囲気になりそうですし、この先いつ何が起こるかわかりませんが、大丈夫。教材は変わらないからです。公文式のいっさいは教材に込められています。公文の魅力は、教材のすばらしさでもあります。それは幼児の算数教材を見るととてもよくわかります。

 算数というと、いきなり足し算を教えるものだという印象がどうもあるようです。しかし、数や量についてよく知らない子どもにとっての足し算への道のりはとても長い。とてつもなく長いです。まず数の名称を覚えなくてはなりません。これを数詞といいます。そして量と数のすり合わせをします。量の感覚は生活の中で覚えるしかありません。どこまでわかっているのか、微妙なところです。ランダムに配置された動物を数え、数字に興味を持たせる、そして順序を教える。うまく数の世界へいざなう工夫が初期の教材の6Aになされています。他社の幼児用ドリルに、深い見地で考えられたものを見たことがありません。

 数と量の統合は5A教材に続きます。量と数を一瞬で把握できることは、足し算の暗算と表裏一体です。量を一瞬で把握することを、サビタイジングといいます。これができるかできないかで、その後の足し算の運命がかわります。欧米の算数教育でも、幼児期にこういった量感覚をつける方向へ舵が切られています。5Aの赤いドッツの教材をご記憶の方も多いでしょう。これが足し算の暗算力ができるようになる武器となります。

 4Aで量から数感覚への仕上げの仕上げをします。どの数がどのくらいの大きさを示すのかを書くことで体験しつつ、3Aでいよいよ足し算をします。たす1は次の数、足す2は次の次の数です。それを教えるために、量の数直線を使います。この形状が発達心理を踏まえた、優れたツールなのです。世の中の発達心理の研究はアメリカがリードしているようです。しかし、その研究過程をたどってみると、公文の教材研究チームが、子どもの学習と発達過程の融合については第一級のものであることがわかります。

英語や国語、そして数学の能力を拡大することについては、公文教材はたいへんな定評がありますが、算数初期の教材にこそ、そのエッセンスがふんだんに練りこまれています。百均のドリルとは全く違う思想で作られているのです。教材を信じて、教材から学ぶ子どもの力を信じて、やっていきましょう。

ではでは、快晴の一日を楽しんでくださいね!

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