春休み応援メール3月22日

 おはようございます、黒木です。公文の春休み終了まであと4日!教室再開に向けて、絶賛準備中、そして絶賛採点中です。前回字が荒れていた方にはメモで注意を入れたせいなのか、改善されていて嬉しく思っています。今日は字の丁寧さについて、教科別に考えます。

 まず国語です。国語は瞬発力よりも丁寧さが求められる教科です。文末まで丁寧に読み込むことが必要です。否定の位置など、日本語の特性もありますね。書きなぐっている宿題を見ると、読みを雑にしている状態が目に浮かびます。字が雑なのもNGですが、文章を読み込んでいない姿勢がもっとNGなのです。
こんなとき、どのような注意が効果的でしょうか。きれいに、あるいは、きちんと書きなさい、といった注意はあまり効果がありません。「枠の中に入れる」「とめる、はねる」といった具体的な指示が有効です。「きちんと」は主観的な指標だからです。時間の感覚を身につけることも効果があります。これは15分で終わる、という目測と15分の体内時計の感覚があれば、適度にゆっくり書けるようになります。

 算数では丁寧さが二の次になります。スピードが命だからです。頭のなかで処理できる割合を増やすことが算数の目的なのです。計算できるようになることは目的のための目標であり、目的に付随するオマケのようなものです。次の次の次まで見通せる能力を育むためには、のろのろやっていてはいけないのです。丁寧さよりも速さです。

 ただし、これは四則演算が終了するまでに限られます。数学に昇格すると、今度はプロセスを書くことが能力の拡大に繋がってきます。書いていくことで、今までできなかったことができるようになります。プロセスの書き方を知らない子どもは、数学が伸びづらい傾向があるように思います。そもそも試験などではプロセスを示すことも課せられます。いずれにせよ、ある程度の丁寧さが必要です。
算数のときは字が汚くても目をつぶって、数学に移行するあたりまでに整えるのが理想ということになります。分数の複合計算あたりですね。

 字が汚いことについてどう見るかについて、考えてみました。能力開発を軸に考えるとこうなります。お悩みの方にとっての直接的なお答えになっておらず、申し訳ないです。

ところで、先日ご紹介した『コミックでわかるアドラー心理学』(ナナトエリ・向後千春)のKindle版が545円で読めるようになっていました!KADOKAWA春の新スタート応援フェア(4/2まで)開催中だそうです。



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