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「七転び八起き」を文字通りに体現中。無理しない生き方•働き方に興味がある。本業は障害者…

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「七転び八起き」を文字通りに体現中。無理しない生き方•働き方に興味がある。本業は障害者の就職支援•法人向け障害者中途採用支援|トライアスリートでもある。Twitter→@ten_bipolar2

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  • 双極性障害と診断されてから復職まで

    2018年2月に双極性障害と診断され、半年間かけて、復職することが決定しました。 産業医からは、「理想的な回復ストーリー」と褒められた半年間をまとめてみました。 どうか1人でも同じ悩みを抱えている人に届きますように。

最近の記事

2年ぶりに双極性障害について思うことを書く

2018年に双極性障害と診断されて、3年。 気分の波に翻弄されて、双極性障害とともに生きていくことが本当に難しいと思う日が続きました。以前Twitterやnoteに投稿が多かったのは、自分がそれだけ悩み苦しみ、それでもなんとか「双極性障害」という壁を乗り越えたいという希望を胸に抱きながら、日々向き合い続けてきたからだと思います。 そして、2018年最後のnote投稿を見返すと、そこには「常人でなければならない」という価値観に揺り動かされ、悩まされている自分自身がいました。

    • 常人でなければならないという固定化された価値観

      ・組織に属して、他人とコミュニケーションをとらなければならない。 ・人に迷惑をかけてはいけない。 ・所属する組織の目標に向けて、貢献しなければ価値がない。 そんな価値観から少しはみ出すと、どこかで罰がつく。 だから、周りからどう思われるか、を気にする。 そのため、あらゆる人間関係を保つための活動を、 大切にしようという意識が働く。 でも、僕はそんなことは鼻から苦手で、 常人だと思われるために「必要である」と、 意地を張ってやってきたことだったりする。 これ

      • 違和感 of the 違和感

        ここのところ、なんだか気持ちがもやもやしています。 思うことや自己主張したいことがたくさんあるのですが、なんだかずっとうまく言葉にできていないような感覚なのです。 こんな気持ちになることが昔からたまにあって、「なんとなく辛い」みたいな気持ちを抱えながら、日々を過ごすことがあります。言いたいことも言えないこんな世の中じゃポイズン、ってなります。 つまり、気持ちを表現するための良い言葉が見つからなかったり、良いたとえや表現が思いつかなかったり、なんだか一人でぐるぐるとしてい

        • 過去について書き出し、カタルシスを起こす

          こんばんは。テンです。 お昼寝しまくって眠れないので、少し文章を書こうと思います。 以前のコラムで、テンって何者?というのを書かせていただいたのですが、その中に「心から嬉しいと思うことが少なかった」と書きました。 今回はその背景について、時系列で書き綴っていこうと思います。 僕は小学校・中学校まで勉強やスポーツ(野球・水泳・陸上・サッカー)、そしてバンドもかなり頑張っていて、 地元では「天才テンちゃん」と呼ばれていました。(笑) (これは自慢なのですが、中学校の卒

        2年ぶりに双極性障害について思うことを書く

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        • 双極性障害と診断されてから復職まで
          8本

        記事

          イケてる30歳に向けての2カ年計画

          とつぜんですが、先日28歳を迎えました。 周りから「おめでとう!」というメッセージを頂いたのですが、 その祝福を、ここ3年間、素直に嬉しく受け取れていない自分に気づいたのです。 このモヤモヤとした感情を、1週間「なぜだろう」と考えていました。 そして、こんな感情を持ち続ける誕生日を毎年迎えるのは嫌だなと。 今日川原を散歩しながらふと思ったのです。 「ここ数年間の自分の生き方、なんかイケてないぞ!」と。 どうやら問題の本質はここにありそうです。 色々な角度から、

          イケてる30歳に向けての2カ年計画

          テンって何者?

          こんにちは。テンです。 最近ツイッターで繋がり、そしてリアルでお会いする機会が増えてきたので、 改めて自分の過去を棚おろしした上で、今後やっていきたいことも書き出してみたいと思います。 (普段の100倍マシマシで、自分語りコラムです。) ①できること(やってきたこと) と ②これからやっていきたいこと の2点でお話していきたいと思います。 興味の幅は広いのですが、典型的な熱しやすく冷めやすいタイプです。 ①できること。(やってきたこと) □企業の中途採用支援。

          テンって何者?

          復職して1ヶ月の本音と今後について

          こんにちはテンです。足を運んでいただき、ありがとうございます。 私は、2018年2月〜2018年7月まで双極性障害で休職しており、8月から職場へ復帰いたしました。このコラムでは、社会復帰して1ヶ月経って感じている本音と、今現在、私が考えている今後の働き方や人生について、包み隠さず綴っていきます。 復帰して1ヶ月、良い意味で心を動かされる出来事が沢山起こっています。 精神的な病気を患いながら、なんとか社会復帰できたからこそ、復帰前には触れられない沢山の価値観に出会うことが

          復職して1ヶ月の本音と今後について

          「双極と寛解」テーマトーク第3回

          こんにちはテンです。7/28(土)20:30〜「双極と◯◯」のテーマトークをツイキャスで配信いたしました。 同時に8名の方がご参加くださり、たくさんのご意見と経験をシェアいただきました。 今回は、自分が復職間近ということもあり、皆様からたくさんのエールをいただいた配信となりました。本当に嬉しかったです。みなさんいつもありがとうございます。 一概に寛解といっても、お薬ゼロで自分をコントロールされている方、薬飲まないと再発するよ?と半ば脅されている方など、たくさんの方々がい

          「双極と寛解」テーマトーク第3回

          「双極と恋愛(婚活)」テーマトーク第2回

          こんにちはテンです。 7/20(金)20:00〜「双極と○○」のテーマトークをツイキャスで配信いたしました。 最大7名の方に同時参加いただき、ありがとうございました。 「双極性障害」×「恋愛」というテーマで配信いたしました。すでにパートナーやご結婚されている方も多くご参加いただき、独身の自分へのアドバイスをいただくことが多かった回となりました。ご経験や知識を共有していただき、ありがとうございました。 中でも印象に残ったのは、「うつの波があったとしても、それを自分の一つだ

          「双極と恋愛(婚活)」テーマトーク第2回

          双極性障害と診断されてから復職まで part7(最終)

          2018年7月14日、主治医から復職診断を受けて、正式復職へのカウントダウンが始まりました。 まずは、社内カウンセラーとの面談。以下の3点を主に話しました。 ①復職診断が下りたこと。 ②リワークへ週4~5日で安定的に通い続けていること。 ③今の会社でなければならない理由。 を話しました。 ③に関しては、やっぱり私は「自分ならではの何かを残し続けたい」という気持ちが根底にあることをお話ししました。 ・自分ならでは→「仕事、性格、経験、趣味、信念などを掛け合わせた何

          双極性障害と診断されてから復職まで part7(最終)

          双極性障害と診断されてから復職まで part6

          6月中旬から、本格的にリワーク施設への通所を開始しました。 スタッフとの面談を通してわかったことは、自分は「うつ状態」に対して対処する方法は持てているが、軽躁への対処が弱いということでした。 そこで、「やりすぎない(個人ワーク)、自己主張しすぎない(グループワーク)」を目標として、PDCAを回していきました。 グループワーク時の目標は「自己主張しすぎない」→「自己主張する前に一呼吸おく」→「傾聴のスタイルをとる。」と、前向きな目標に変わっていきました。さらに、その傾聴の

          双極性障害と診断されてから復職まで part6

          双極性障害と診断されてから復職まで part5

          6月に入ってからは、ほとんど体調を崩す日がなくなりました。 1週間に1度、30分〜2時間程度、うつっぽくなることはあっても、生活には支障をきたさない程度になっていきました。 この期間で、やって良かったな〜と思うことを3つ挙げるとするなら、 ①散歩を毎日続けたこと ②Twitterでのみなさんとのやりとり ③リワーク通所を始めて、いろいろなプログラムを受講したこと この3つだと思っています。 ①の散歩に関しては、自分の過去のコラムで、素晴らしさを沢山語っているので

          双極性障害と診断されてから復職まで part5

          双極性障害と診断されてから復職まで part4

          前述したとおり、5月中旬の記憶はあまりないです。絶食期間もあったので、食欲はあまり無かった気がしますが、比較的、精神的には安定していた気がします。 この頃になると、「まぁ復職できなくても、それはそれで仕方ないか。」と焦りが少なくなってきて、自分の現状を少しずつ受容できるようになっていきました。 ただ、「このまま実家と祖母宅に居続ける毎日では何も変わらないなぁ。毎日こんな過ごし方は嫌だなぁ。」と、心の中で思いながら、日々を淡々と過ごしていた気がします。 少しずつ回復してき

          双極性障害と診断されてから復職まで part4

          双極性障害と診断されてから復職まで part3

          ※このpartは、生死に関する表現が含まれているので、体調の優れない方や安定しない方は、この先スクロールされることを一度お考えください。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 前回のpartで記載したとおり、4月に入ってからは、不安定な時期ではありつつも外出が少しずつできるようになってきました。(昼夜逆転からの復活したきっかけの”さんぽコラム”はこちら。) しかし、季節の変わり目とは恐ろしいです。 4月中旬になんの前振りもなく、2

          双極性障害と診断されてから復職まで part3

          双極性障害と診断されてから復職まで part2

          社内カウンセラーとの面談を終え、2018年2月から休職期間に入りました。 休職後の悩みや葛藤を、詳細に文章でつらつらと書き綴ろうかと思ったのですが、悪夢を見ている感覚に陥りそうなので、省くところは省きます。代わりに、4月の診察時に医師に見せた「自分の取り扱い説明資料」の一部をご覧ください。 見返してみると、家族に本当に助けられながら、なんとか生きていたという感じです。 2月は自宅と妹宅と実家を行き来しながら、ほとんど引きこもりです。2月中旬まで自分の中では、まだ半信半疑

          双極性障害と診断されてから復職まで part2

          双極性障害と診断されてから復職まで part1

          来たる年始。1月3日にやっと実家へ帰りました。 なんとか親戚の家へは行き、普段なら場を盛り上げるのですが、会話がおぼつかない。なぜか笑えない。 毎年の地元の集まりへも顔を出さず、家族ともほとんど話さず、滞在2日間で東京へカムバックしたのでした。 そして、年始は誰よりも早く出勤。今後の仕事への強い不安を感じたためです。 その不安を払拭するために、この先3ヶ月間でやることを全てスケジュールに落とし込むという、年始の作戦会議を上司とおこなったのでした。 「よし!この先の行

          双極性障害と診断されてから復職まで part1