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復職して1ヶ月の本音と今後について

こんにちはテンです。足を運んでいただき、ありがとうございます。

私は、2018年2月〜2018年7月まで双極性障害で休職しており、8月から職場へ復帰いたしました。このコラムでは、社会復帰して1ヶ月経って感じている本音と、今現在、私が考えている今後の働き方や人生について、包み隠さず綴っていきます。

復帰して1ヶ月、良い意味で心を動かされる出来事が沢山起こっています。

精神的な病気を患いながら、なんとか社会復帰できたからこそ、復帰前には触れられない沢山の価値観に出会うことができています。職場の人の沢山の辛い過去、その経験によって築き上げられたその人ならではの「人生哲学」、外に出て働ける喜び、他者から「ありがとう」と言われる事の嬉しさなど、以前は「当たり前」だと思って、気にも留めていなかったあらゆる事象や原理原則が、「当たり前ではない」という事に気づけています。

その中でも、2人の上司からの言葉は鮮明に心に残っています。

「自分が幸福である状態を具体的にイメージして言語化しよう。それを、働くことに接続しよう。テンがどういう働き方ができていれば、幸せな状態なのか鮮明に思い描こう。リスクを管理し続ける生き方をするより、幸せを原動力にする生き方、働き方をしてほしい。そっちの方が結果的に幸せになれる気がする。」といった課長の言葉。

「生きる事=能力×熱意×考え方。足し算ではなくて、掛け算なんだ。能力と熱意は0点〜100点でつけられる。でも、"考え方"はマイナスにも触れるんだよ。もちろん人間だから、常にプラスっていう訳にはいかない。ただ、時間軸を伸ばして総量で振り返った時に、プラスだったと思えるような生き方をしようぜ。まずは良い30代を迎えよう。」といった元部長の言葉。

思考の深さと愛を感じ、今の会社に戻ることができて良かったと、思わされます。

そして、実務においても、チームメンバーやスタッフさんのサポート業務を任されることを通じて、今まで見えていなかった業務やプロセスが見えたり、それぞれが大切にしている仕事上での価値観が徐々に浮き彫りになっています。特に復帰してからは、サポートスタッフさんの業務を請け負っている部分もあり、以前は知らず知らずのうちに周りへ負荷をかけてしまっていたことがあったのだなと、やってみて初めて気づくことが沢山あります。例えば、請求書の作成依頼を一つ取ってみても、依頼する方法や時間帯、リードタイム、期限など、周りの人に気持ち良く仕事をしてもらう為に、気を配った方が良い事が沢山あるなと気づかされています。また、以前と比べて、今は仕事上の時間的余裕があるからこそ、今までとは違った切り口でデータ分析をして、時間をかけて資料を作成できたりもしています。その資料を持って、先輩のお客さんとの打ち合わせに同席させてもらい、自分の作った資料をお客さんが見て、新たな発見をしている表情を見ると、とても嬉しい気持ちになります。その嬉しさの源泉は、今の自分の介在価値が認められているという自己肯定感と、他人へ貢献できているという利他的な心の機能が刺激されるからだと思っています。

ただし、勿論良いことばかりではなく、自身の体力、思考スピード、コミュニケーションスピードの低下など、色々なところで「正直辛いな」と思う事も沢山あります。また、周りが何の制限も無く、活き活きとしながらお客さんから受注している姿であったり、その受注リストの中にそもそも自分の枠がなかったり、そういった周りの営業と、今現在置かれている自分との状況の違いに、少し凹むこともあります。その度に「マイペース、マイペース。今は慣らしている段階。来月には受注リストの枠に自分の名前が載るのだから。」と自分に言い聞かせて、目の前の業務のことだけに集中しようと意識しながら、仕事を進めています。

こういった仕事へのスタンスや、安定的な感情を保って勤務できていることに対して、産業医やカウンセラーや上司は今のところ順調に回復していると評価してくれているようで、来月からは改めて担当顧客を持たせてくれることが決まりました。残業時間も月40時間まで、リモートワークも解禁と、ほぼ周りと変わらない環境で働くことを、期待してもらえているようです。また、人事異動も無く、自分が好きなマーケットで、好きな仲間達と一緒に改めて働けることに、嬉しさと感謝を感じています。一度は全てを放り投げてしまったのですが、再起しようと意志を持って行動し続ければ、また挑戦させてもらえる環境に居られることに頭の下がる思いです。

このような職場環境、仲間達に恵まれていると、自分の中に自然と、とある想いが込み上げてきます。支えてくれている仲間達、上司、会社に恩返ししたいという気持ちです。雇用契約上の関係であったり、モチベーション理論に基づいたマネジメントといった枠を超えて、自分にとってはある種の忠誠心に近いものが芽生え始めています。どうにか今の領域における専門性を高める事で、顧客に介在価値を生み出し、事業、商品、そして仲間達の継続的な発展を促していきたいと思っています。それがさらなる専門性の高まりに繋がっていくという未来を思い描いています。

その為には、ありたい姿をより鮮明にイメージできるまで、想いを持ち続けることや、その想いの元で思考を続けて行動をし続けること、失敗と改善を繰り返し続けること、そして集中していける環境を作ることが必要不可欠な事だと思うのです。

もちろん、自分が双極性障害を患っているということは自認し続けた上で、自分の持っている時間や労力という資源を、「はたらく」という方向へ投下していきたいと思う最近なのです。「焦らず」「少しずつ」とは思いつつも、以前とモチベーションの源泉が違う中で働く自分が、どんな気分、行動、思考、成果の変遷を辿っていくのかは、自分でも未知な部分です。また少し経った際に、noteに想いを綴っていきたいと思います。

できれば今度は、沈んだ時に。

最後までお読みくださって、ありがとうございました。

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テン

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