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住み込みバイトで、干し芋作りの裏側に潜入してきました🍠
こんにちは。いとうです。昨年の新潟住み込みバイトに続き、新年早々、北海道の農家さんで泊まり込みアルバイトに行ってきました。
今回の内容は、干し芋加工のお手伝いです。
ということで今回は、干し芋作りの裏側をご紹介したいと思います。
加工場にスマホを持って行かなかったため写真が用意できず、細かい部分は下記の動画を見てイメージを掴んでいただけたらと思います。
それでは、れっつごー。
①蒸かす
まずは、巨大なせいろを使い、洗った芋に火入れをして蒸かします。剥く作業と同時進行で行われ、蒸かした芋をなるべくすぐ剥けるようタイミングを調節しながら進めます。
この行程は主に社員さんが行っていたので、アルバイトの私はあまり詳しく見ることができませんでした。
②剥く
火入れが終わったら、蒸かしたアツアツの芋をひたすら剥いていきます。
専用のカマを使い、スジの無いよう両端を落として、手前から奥へと押し出すようにして皮を剥きます。
紫色の皮が残ったり、剥きが浅かったりすると規格外になってしまうので、しっかり削り取るのがポイントです。
蒸かしてすぐはスーッスーッと滑らかに剥けるのですが、乾いてくると皮が引っ付いてしまい、かなり剥きにくくなるので時間勝負の作業です。
品種によって剥きやすさにも違いがあるようで、スタッフさんたち曰く
「シルクスイートと紅はるかはスルスル剥ける😊」
「紅あずまは剥きにくい🙃時間かかる🙃」だそうです。
私が行った期間はほぼ全てが紅あずまで、かなり剥きにくかったようで、スタッフさんからは「剥きやすい芋できずに帰っちゃうの残念だねぇ😭」と言われました。
が、逆にそれしか知らないので、期間中に突然剥きにくい品種に変わるよりは良かったかなと思います(笑)。
剥く作業は、大体朝の7:30~昼の13:30ぐらいまで続きます。(途中休憩15分、昼食1時間あり)
アツアツの芋をくるくる回しながら無心で綺麗に剥いていく作業は、個人的にはとても楽しかったです。むきむき。
③切って並べる
剥いて綺麗になった芋たちは、冷まして熱を取り、専用のスライサーで切って乾燥機用のトレイに並べていきます。
トレイは1畳分もある大きなもので、カットされた芋をなるべく隙間がないように綺麗に敷き詰めていきます。
重なったり引っ付いていたりすると剝がすときに大変なので、若干の隙間を残しつつ沢山並べるのがポイントです。
芋の大きさを瞬時に見極め、素早くピシッと並べていく作業は、慣れるまでかなり神経を使います。
夢中になってかがみこみ続けると、肩や目に疲れが溜まってくるので要注意です。
この作業は、大体お昼の13:30~15時頃まで。その日の量やスタッフの人数によっても変わります。
個人的には、スライサーに芋を押し付けて、むにゅうっと押し出して切る作業はなかなか気持ち良かったです。
④乾燥後、トレイから剥がす
③で並べたものを乾燥機に入れて乾燥されたら、次の日の朝にトレイから剥がします。
トレイ上の網からひたすら干し芋を剥がしながら、迅速に正規品と規格外品に仕分けしていきます。
小さすぎるものや黒い斑点があるもの、白くなっているもの、色が悪い物は全て規格外になってしまうので、正規品はほんのわずかしか残りません。
規格外品のカゴに放り込みながら、「昨日もうちょっと丁寧に剥いていれば…」と後悔するのもこのタイミングです😇
⑤パック詰め
いよいよ最後の行程。④で正規品になったものを、パックに詰めていきます。
量りで重さをはかり、トレイにまんべんなく並べ、袋に入れていく作業。
ここで大変なのが、干し芋が手に引っ付いてくることです。
干し芋は独特のねっちょり感が楽しいのですが、並べようとするとネチョネチョと手袋についてきてしまいます。
オリーブオイルで滑りやすくしたり、こまめに手を洗ったりしながら製品の袋を汚さないよう綺麗に並べるのがポイントです。
あとは、カビ防止にバイタロンを入れるのも絶対に忘れてはいけません。
こうして袋に入れたものをパウチにして、日付の印字をしたら、私たちの食卓に届く干し芋の完成です。
干し芋を実際に作ってみて
以上が、私が行ってみて分かった干し芋つくりの過程になります。
今まで、正直「干し芋ってなんでこんなに高いんだろう…」「もっと安かったら良いのに…」と思っていたのですが、実際に行ってみたら、かなりの行程が手作業で行われていて驚きました。
剥くのも、並べるのも、仕分けも、剥がすのも、パック詰めも、ほとんどぜーんぶ、手作業。
そりゃあ、そこそこのお値段になるわけです。
単純作業ではありましたが、時々スタッフさんとおしゃべりしながら無心で作業に没頭する時間は意外とあっという間で、とても貴重な経験になりました。
干し芋に限らず、全てのものには製造の裏側があります。
どうやって作られたのかなぁ、どんな苦労があるのかなぁ、なんて考えながら食べたり使ったりするのも楽しいかもしれません。
今回の北海道旅で出会った素敵な音楽の話はこちらの記事に書いているので、ご興味あればぜひ。
それではまた!
大学院では東南アジアでお野菜の利用方法の研究をしたいと思っています。サポートしていただいた分は渡航費や現地での費用に充てさせていただきます!