てくてく

自宅から30分圏内しか離れたくない極めてインドアな人間が、2021年おとんの死をきっか…

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自宅から30分圏内しか離れたくない極めてインドアな人間が、2021年おとんの死をきっかけに外に出てみようと「てくてく」活動を始めました。 2022年に会社退職して人生絶賛迷走中。

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  • てくてく話

    あちこち出歩いたものを掲載しています。出不精なので、ほとんど京都市内です。

  • 日々雑感

    おとんやおかんのこと、頭に浮かんだよしなしごとを書いています。

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    文章を書くこと、絵を描くことに関する記事を集めました。 私自身が割とマジメ気味に文章を書くことに向き合ったものや、おとんの描いた絵、私が描いたへっぽこ絵などです。

  • 手作り市情報

    SNSだのWEB取引が増える中、ごく昔からある対面取引のイベントとしての「市」が(「マルシェ」「フリマ」「アンティークイベント」などを含む)が増えています。 そんな「市」をひとりの客として、また出店者として、「市」の楽しさを発信できればと考えています。

  • 本の話をほんの少し

    読んだ本、読んでる本について感じた事を書いています。 読書は好きですが、ぶっちゃけ感想を書くのは苦手です。

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おとんが死んで

今年の夏、おとんが死んだ。 いきなり重い話を投稿してるけど、おとんの死はじわじわと私を蝕んでいる。。。ような気がします。よくわかってないのは、仕事が忙しすぎて、仕事で参ってるのか、おとんの死で参ってるのか、正直わからないからです。 おとんは今年の春に突然入院することになりました。 それまでおとんは自分で家事をこなし、車の運転もして(80オーバーなのでほんまはやめてほしかった。。)、母の介護もしていたけど、80後半の身で介護だ家事だ車の運転だなんて身体的に無理がないはずも

    • テントを買った⑥

      さて、このシリーズは一応これで一区切りにしようと思います。 ソロテントは買ってはみたものの、まだいくつか揃えたい物があります。 別に買わなくても最低限の設営は可能なのですが、あれこれ揃えたくなるわけです。 でもその買い揃える作業が、予想外に苦痛なものでした。 何が苦痛かと言うと、「選択肢がありすぎる。」それにつきます。 まずはペグを打つためのハンマー選びです。 そこそこキャンプスキルのある旦那氏は結構良いハンマーを持っていて、「貸してあげるようか?」と言ってくれたのですが

      • テントを買った⑤

        余計なことを思いついてしまって、つい遠回りしましたが、初心に立ち戻ってソロテントでイベントに参加するプランを練り直すことにします。 ①で登場したテント師匠のように、今後はローカルな古本市に積極的に参加していきたいと思いますが、古本市は毎月参加できるようなイベントが少なく、本以外の古物で蚤の市やマルシェの参加も増やしていきたいところです。 候補地は平安神宮の正面にある岡崎公園! この岡崎公園では毎週のようにマルシェ、蚤の市、フリーマーケット等、何らかのイベントが開催されてい

        • テントを買った④

          鴨川でひとりフリマ計画は実現不可となりましたが、鴨川でのデイキャンプ計画は未だ健在です。 ただし鴨川でテントを設営している人を見かけた記憶がないので、禁止されている可能性が大きいです。 そんなわけで、再びネット上に何か上がっていないか鬼検索をかけるのですが、バーベキュー等の禁止地域については広報されているものの、テント設営については見つけることが出来ません. 河川敷の利用関して京都府では「河川敷の利用に関しては使用許可の必要な公園施設、立入禁止の場所等を除き、節度を守り譲り

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        おとんが死んで

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          テントを買った③

          鴨川でデイキャンプをするという思いつきは、やがて「別にイベントに参加しなくても、デイキャンプしながらプライベート古本市やったらええんちゃう?」という発想へと拡がりました。 その光景はまるでムーミン谷の住人のようにのどかなものじゃないかと妄想に酔いしれ、商いとして成立するのかどうかは、ぶっちゃけどうでもよくなってきました。 でも本当に鴨川で販売行為が出来るのか。 そもそも私に限らず今まで沢山の人が同じ事を思いついているはず。にもかかわらず鴨川で行商している人を見かけないのは、

          テントを買った③

          テントを買った②

          ソロテントを買った私は気分がアゲアゲになって、何でもできる、どこにでも行けるという万能感に満たされました。 経験上そんな時の自分は要注意なので、高揚感ととは裏腹に頭の中では警告音が鳴り響きます。 まずソロテントを買った事で、急な雨も自分で対応出来るので、旦那氏に頼らずともイベントに参加出来るようになります。 テーブルも什器も必要最低限に抑えて、テントと出品物も全部スーツケースにまとめて、電車で運ぶという計画です。 このスーツケースは早い段階から単独出店に向けて用意していたの

          テントを買った②

          テントを買った①

          3月後半になってから土日や祝日を狙うかのように悪天候が続いていて、SNSでは各地イベントの中止連絡が流れてきます。 私も参加を予定していたイベントがいくつか飛んでしまって、ここ最近ダラダラした週末を過ごしがちです。 イベントそのものは中止にならなくても、私は車の運転が出来ずテントを持参出来ないので、自己判断でキャンセルすることもあります。 普段からひとりでイベントを切り盛りしたいと思っているのに、旦那氏のヘルプがないとテントを含め物資運搬に大きな支障が出るところが非常にジレン

          テントを買った①

          頭のゴミを出す

          不要物でまみれた実家にいると、息が詰まるよりも、むしろ脳が萎縮してくるような気がします。 実際汚部屋に住む人の脳への影響という話を読んだ気もするのですが、正確に覚えていません。 市の有料回収を依頼して、とりあえずゴミ袋15袋分くらいの不要物を出しました。 この有料回収は、軽トラ満杯でおおよそ5000円で、ゴミの量によって引き取り額が増減するのですが、費用やルールは市町村によって様々だと思います。 ゴミ袋15袋が軽トラに対してどれくらいのボリュームなのかわかりませんでしたが、

          頭のゴミを出す

          実家のお片付け

          両親が他界して、兄妹3人で話し合った結果、私が実家を相続することになりました。 そんなわけで最近は毎週のように実家に通っては、家の中の片付けをしています。 実家には生活用品以外に書籍や画材、工具類など父の趣味の品々がてんこ盛りで、更に父が営んでいた印刷業を閉めた後、自宅に運び入れた大量の紙類やキャビネットなど家具類も自宅を占有しています。 実家はまさに「父の、父による、父のための」箱で、その中で母のものなんて、本当に僅かしかないように思えます。 先日まで紙類を束ねていまし

          実家のお片付け

          充電たび

          先日17年間生活を共にしてきたにゃんこが死んでしまいました。 まぁ大往生と呼べる年齢だったわけですが、日常のちょっとしたことで、にゃんこの不在を思い知らされてはうるうるする毎日です。 そんなお悔やみモードのの最中、姪っ子の結婚式に参列するため東京まで行ってきました。人生イベントの振り幅が大きすぎます(^_^;) 式の前日は首都圏に住む妹宅に泊めてもらったのですが、料理上手の妹のひじょー美味しい手料理でもてなしてもらい、ひじょーに心地の良い時間をすごしました。 さらに、姪っ子

          古い物が増えていく

          古物商許可証を取得してから、来年早々に開催されるイベントに出店する準備を進めています。 そんなわけでこの1ヶ月の間に、家の中にはちまちまとした古い物が増えています。 そうなると当然置き場所が問題になってくるわけで、自宅に放ったらかしにしている物を捨てて、場所を確保したりするのですが、自分の不用品を捨てて、誰かが不要になって市場に流した物を買っている行為に、何だか矛盾めいたものを感じたりもしますσ(^_^;) きっと、「好きかどうか」で置いてる物よりも、合理性や利便性から置いて

          古い物が増えていく

          書籍商になりました

          先日古物商許可証を取得したことを書きましたが、私は主として扱う商品を書籍として申請しましたので、古物商プレートには「書籍商」と書かれています。 古物商プレートとはなんぞやというと、古物商許可証を持っている人が必ず必要な看板みたいなものです。 プレートに書かれる「商」の名目については、漠然と「古物商」がいいな〜なんて思っていたのですが、「古物商」とプレートに書くことは出来ません。プレートを発注する時になってそのことを知り、ちょっとモヤっとした気分になりました。 ただ、「書籍

          書籍商になりました

          古物商になる

          先日古物商許可証を取得して、はれて古物商になりました。 なんでまた古物商?と聞かれたら、1番の理由は実家に残されている物がかかわってきます。 基本的に自宅にあるものや、相続した物品は古物商許可証がなくてもメルカリなどで売買することが出来るのですが、実家残置物を処理していく中で、古物商を持ってる方が、何となく活動が横広がりするような気がしたのです。 まぁ、なんともふんわりした理由ですσ(^_^;) だから、人から「何を扱うの?」と聞かれたら、うっ!と詰まってしまいます。 私

          古物商になる

          個展を開いた

          noteを書くのは本当に久しぶりです。 母が他界して、酷暑と呼ばれた真夏を経て、私はすっかり疲れ切ってしまっていて、何か書こうとか、人と繋がろうなんて気力は完全に消滅してしまっていました。 この数ヶ月、いったいどう過ごしてたんだろう? 何を見て、何を感じてたんだろうと、今振り返ってもぼんやりしています。 そんな最中、おとんの作品展を開く事になりました。 作品展については、おとんが死んだ直後から考えてはいたのですが、なかなか前に進めることが出来ませんでした。 周りから背中を押

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          親を見送った

          noteを書くのは本当に久しぶりです。 先月末におかんが他界し、その前後のドタバタが落ち着いたのが今から1週間前。 気がつけば、6月も終盤にさしかかろうとしています。 noteから離れていた間も、手書きで絶えず何かをしたためていました。 おかんの死の前後の出来事は、葬儀が終わってから、息急き切ったように書き殴りました。 特におかんが死んだ翌日は、考える事や決める事が多く、混乱を極めて記憶も曖昧で、自分ひとりでは整理する事ができなかったので、妹と記憶のすり合わせを行いました。

          親を見送った

          空の見えるところまで

          私は兄妹たちとは違って美術のセンスが乏しくて、学生時代の美術の授業も平均点で、絵を描くことの好きな父親からも、自分の絵を褒められた記憶はありません。 でも中学の時一度だけ、美術の先生から絶賛されたことがあります。 それは社会啓発的な内容のポスターを描くという授業だったと思います。例えば「残さず食べよう」とか、「交通安全」とか、「街を綺麗にしよう」とか、そんな言葉を自分で考えて、そのテーマに沿った絵を描くというものでした。 当時は少しポエミーなところのあった私は(黒歴史!)、

          空の見えるところまで