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テントを買った③

鴨川でデイキャンプをするという思いつきは、やがて「別にイベントに参加しなくても、デイキャンプしながらプライベート古本市やったらええんちゃう?」という発想へと拡がりました。
その光景はまるでムーミン谷の住人のようにのどかなものじゃないかと妄想に酔いしれ、商いとして成立するのかどうかは、ぶっちゃけどうでもよくなってきました。

でも本当に鴨川で販売行為が出来るのか。
そもそも私に限らず今まで沢山の人が同じ事を思いついているはず。にもかかわらず鴨川で行商している人を見かけないのは、やっぱりアウトなのでは?
でも自転車にお弁当を積み込んで販売してる人を目撃したことがあったような。。。
妄想に浸りつつも、それが実現可能かどうか同時進行で模索します。
ネットで調べても確実な情報を見つける事が出来ず、仕方ないので京都市の担当者に電話で確認を取りました。

「鴨川の河川敷で、個人レベルの小さなフリーマーケットをすることは可能ですか?」
古本だけでなく古物も視野に入れて、あえて"フリーマーケット"と表現しました。
担当者からはまず実施したい場所を聞き返されました。
妄想段階のため細かい場所まで決めてしてなかったので、とりあえず御池通りから丸太町通りの間くらいと告げると、「いっさいの金銭授受行為は出来ません」と即答が返ってきました。

担当者にお礼を告げて早々に電話を切り、やっぱりそうか〜と予想の範疇と納得しつつ、何か違和感が残ります。

『いっさいの商いがダメなのに、何で最初にエリアを聞いてきたんだろう。』

全面的に禁止されているのなら、こちらの話を聞く前に不可と言えば済む話なのに、何故担当者はエリアを確認してきたのか。もしかすると場所を変えればOKなのか?
確認しないことにはモヤモヤ感が残ってしまうので、もう一度電話をかけて同じ担当者に繋いでもらいました。

再び対応してくれた担当者によると、「鴨川公園内では、募金も含めて金銭授受は禁止」で、その「鴨川公園」とは、地図のみどりの地域をさしていて、まさに私が指定した場所に該当するのでした。

鴨川地図
緑の地域が公園に指定されています


ならば、公園外ならオッケーなのか聞いてみたところ、その担当者は「鴨川公園内」を担当しているそうで、別の担当者に電話が取り継がれました。
そして電話に出た恐ろしく無愛想な公園外地区担当者はにべもなく「だめです」との回答。
結局鴨川は全面的にアカンってことやん!
場所を聞いたり、担当者を変えるて答える必要あるん?

そんなわけで、「プライベート出店in鴨川」の妄想は、単なる妄想として幕を閉じるのでした。


次回 野営ってどうなん?に続く(たぶん)

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