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蔵出し映画レビュー『海上48hours 悪夢のバカンス』

邦題の付け方とか『海底47m』のスタッフが再集結とか聞いて、『海底47m』並のクオリティを期待してしまった『海上48hours 悪夢のバカンス』。

たしかに、海上とサメとのサバイバルは見応えあったけど、この映画の既視感から期待とはかなりズレる作品になった。

これ、ズバリ、『オープン・ウォーター』じゃん。久しぶりだったから忘れた人が多いかもしれないけど、大海原での遭難サバイバルとホオジロザメからのサバイバルは、そのまんま『オープン・ウォーター』じゃないか。

唯一、この映画に斬新さを見出すなら、サメに噛まれた部分を丸みせするグロ描写。痛々しい傷口が海水に触れるとさらに痛がる描写は各役者陣を褒めたい。

あと良い点を挙げるなら、序盤でヒャッハーだった男女5人組の天国から地獄への墜ちようかな。ナイトビーチでテキーラを飲みまくる5人組の浮かれ模様はリアリティで、そこは良かったが、本編のサバイバルは5人もいるわりにはありきたりで既視感が強い。

終盤の展開も「多分こう来るかな…?」というのがだいたいその通りになっちゃう5手先が読めてしまう展開。いっそのこと、『オープン・ウォーター4』として売った方がいくらかマシだったのではなかろうか?

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