「ゲーム×教育」の最新Topics
column vol.1172
昨日は、未来の学校のカタチについて、その予見をお話しさせていただきましたが
「教育」ということでいえば、最近は「ゲーム」を取り入れている学校が、ますます増えているのです。
特に最近は『桃太郎電鉄』の教育版に注目が集まっています。
今日はそちらに関しての話と、元祖「ゲーム×教育」とも呼べる「マインクラフト」の最新トピックスをお届けしたいと思います。
ぜひ、最後までお付き合いくださいませ😊
『桃鉄』で身に付く新しい知識
『桃鉄』をご存知ない方に、簡単に説明いたしますと、こちらは日本中を電車で移動しながら各地の名物や特産品などの “物件” を購入し、最終的に資産の多寡を競うボードゲーム形式のコンピューターゲーム。
1988年に発売され、私も子どもの頃は、友達と仲良く楽しませてもらいました。
もともと、このゲームの特性上
などの教育との親和性が高いゲームとして評価されていましたが、その教育版が2023年に誕生。
〈週刊女性PRIME / 2024年3月30日〉
通常版との違いは以下の通りです。
先生がマネジメントでき、子どもたちの争いを防ぐ。
そうした工夫があるのです。
同社のご担当者さんは
と、学校での評価を話しており、「不登校や保健室登校の生徒が授業に来るようになったというケースもある」と手応えを感じていらっしゃいます。
ちなみに、導入校は全国で合計7000校以上。
このうち小学校はおよそ4000校で、これは全国の小学校の約20%が導入しているというわけです。
ゲームを通じて「楽しみながら学ぶ」文化が、着実に広がっていると感じますね😊
広がる「マイクラ×教育」の波
冒頭でもお話しした通り、「ゲーム×教育」といえば「マインクラフト」がその先駆者という印象です。
マインクラフトとは、Microsoft社が運営する、子どもを中心に大人気となっているゲーム。
「電子版のブロック遊び」といった内容で、広大な世界の中でいくつものブロックを組み合わせて、家や街などさまざまなものをつくることができます。
そして教育の現場では、プログラミング教育に活用されているケースが多いのです。
子供向けプログラミング教育事業を手がける「CA Tech Kids」では、2013年から小学生向けプログラミング体験ワークショップ「Tech Kids CAMP」を開催し、これまでの参加者は全国でのべ1万人以上に上っています。
〈ReseMom / 2024年1月28日〉
そんな中、最近のトピックの1つがベネッセコーポレーションの事例です。
同社のオンライン習い事「チャレンジスクール」において「ゲーム学習byポケモンユナイト」「プログラミングbyマインクラフト」「話すチカラ」の3講座を今月開講。
〈こどもとIT / 2024年1月28日〉
「プログラミングbyマインクラフト」は、同じチャレンジスクールの「オンラインプログラミング」の講座よりも易しい学習レベル設定となっており、ゲーム感覚で取り組んでもらう入門編として誕生しました。
講座は週1回約60分で、年間45回。
1クラスの定員は10名程度で、講師が一人ひとりに声掛けをしながら進めていくそうです。
「マイクラ×教育」という楽しみの波は、今後もますます広がっていくでしょう😊
そして次の時代を築く
最後は「未来」に関する興味深いデータをご紹介して締め括りたいと思います。
ランドセル素材などに幅広く使用される人工皮革クラリーノを製造・販売するクラレが,この春に小学校に入学する子どもとその親を対象にアンケートを実施。
将来就きたい職業や就かせたい職業の調査結果を公開しました。
〈4Gamer.net / 2024年4月3日〉
総合ランキングは以下の通りです。
そのうち、男の子が将来就きたい職業を見ると、ゲームクリエイターが過去最高の10位となっているのです。
この理由について、4Gamer.netは
と分析しています。
以前は、ゲームは単なる「遊び」。
と言われるものでした。
しかし、今ではゲームが勉強の楽しさを伝えるものになっていたり、クリエイティブなイメージがより強まっている。
ゲームに夢中になっていた私たちの世代が大人になり、子どもと一緒に遊ぶようになったということもあるでしょう。
こうした新しい価値観の中で育った子どもたちが次の時代のゲームをつくり、価値を築いていく。
そして、より学ぶことと遊ぶことが親密な関係になっていく未来を期待して、今夜は筆を置きたいと思います。
久しぶりに「桃鉄」がやりたくなって参りました😊
本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?