「備え」の楽習
vol.65
能登半島地震から3週間が経ちました。
昨日、石川県内の住宅被害が「3万棟を超える」と報道されました。
〈NHK NEWS WEB / 2024年1月20日〉
避難所で不自由な生活をされている方もいらっしゃいますし、震災の被害は未だ続いております。
一方、珠洲市の沿岸部にある銭湯「海浜あみだ湯」が、19日に営業を再開し、地域住民の憩いの場になっているなど、明るい兆しも見えています。
〈読売新聞 / 2024年1月20日〉
先週17日は阪神淡路大震災から19年を知らせる日でしたが、これまで各地で震災が起こる度に、その教訓をどう活かすかという意識とともに、日頃の防災意識への高まりが生まれます。
…ただ、どうしても忙しない日々の暮らしを送っていると、そうした意識が希薄になりがちに…
そういうこともあり、例えばキャンプなど、楽しみの延長線上で防災意識やサバイバル能力を高める動きも活発になってきました。
いわゆる「防災の楽習」です。
最近は興味深い楽習の種が増えていることを実感します。
例えば、こちらの写真をご覧ください。
そうです、「公衆電話」です。
実はこちらは、2月29日発売の「幼稚園(小学館/2024年4-5月号)」の付録。
NTT東日本とコラボしており、何と30cmのビックサイズのオモチャです。
〈GIZMODO / 2024年1月7日〉
と思う方もいらっしゃるかと思います。
公衆電話といえば、今や日常の中で見かけなくなってきています。
実際、NTT東日本の2022年の発表によると、公衆電話の利用は約20年間で98%の激減。
台数も約71万台から約14万台へと81%減少。
子どもたちの中には「知らない」という子もいるかもしれません。
しかし、公衆電話は災害の時に連絡がとれる命のインフラ。
そこで、子どもたちにその存在を認知してもらうとともに、使い方を覚えてもらうために付録になっているのです。
一緒に付いている紙製のテレカと硬貨を使って、楽しく防災を学習。
非常に面白い取り組みですね〜
防災の日常化ということでいえば、無印良品の「いつものもしも|防災用品」は、とても良い事例だと思います。
無印良品の店舗に行く度に「日頃の備え」の大切さについて思い出されます。
私が専門とする小売業はまさにこうした防災意識を呼び起こす場にしていくことができる。
こうした業界の持つ可能性を改めて感じながら、今後の施策に活かしていきたいと思います😊