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情報収集の恩恵を “最大化” する
column vol.1025
本日は新オフィスの初出勤日でした。
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今日は台風の影響で大雨…
写真映えしません…
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建物の4Fが我が社のエントランス。
初日なので、荷解きしていないダンボールがわんさかしているので部屋全体の写真は控えさせていただきつつ、4Fの象徴となっているのが会議室です。
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こちらの会議室は、先代社長である谷口正和の世界観を表現した部屋でもあります。
具体的に言うと、前オフィスの社長室だった部屋をオマージュしているのです。
部屋の奥に先代社長のデスクがあったのですが、新オフィスでは代わりに写真を飾っております。
ちなみに、この記事のヘッダーにはクローズアップした写真を使っています。
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初日は、見晴らしの良い窓際のカウンター席に座ることにしました。
(当社は社長も含め、フリーアドレスなのです)
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5Fもウチのオフィスなのですが、撮影室も兼ねた会議室と、ルーフトップテラス。
テラスは広いのでバーベキューなどにも使おうと思っているのですが、空間づくりは、これからつくり込んでいく予定です。
…しかし、雨もあり映えません…😅
フィルターをかけようかとも思ったのですが、何となくリアルなままお伝えしたかったので、そのままで。
それに、先代社長が存命だったら、きっと
恵の雨に包まれた1日だったな
と言うはずです。
当然、快晴だったら「晴天の光に恵まれた」と言う(笑)
何でもポジティブに捉える人だったのです。
そんな先代社長が最も大事にしていたのが、情報収集です。
〜ということで。
今日は新しい船出を祝して「情報収集」について、私が先代から学んだことを最近の記事に絡めて2つほど、ご紹介させていただきます。
情報は「呼吸」する
情報は呼吸と同じく、吐くことも大事。
つまり、アウトプットすることが大事というわけです。
このnoteもそうですね、学んだことを発信することで再学習しています。
「何だ〜そんなことか〜」と皆さん思ったでしょうが、ではnoteを書いていない時間(他の媒体でも、世に発信していない時間)は、どんなアウトプットをしてますか?
……というのもですよ…
人間は1日どれぐらいの量の情報を吸っている(収集)と思います?
『ニューヨーク・タイムズ』紙によると、一般的には何と34ギガバイトらしいのです…(驚)
〈東洋経済オンライン / 2023年5月9日〉
これは、新聞にすると174ページ分もの情報量…😅
ちなみに、1986年の5倍に相当するそうです…
…ということで、吸う量(インプット)からすると吐く量(アウトプット)は、…かなり微々たるものなのです…
では、どうするのか?
上記、東洋経済オンラインの記事では「セカンドブレイン」という方法論を提示しています。
情報を書き留め整理する
セカンドブレインとは、インプットしたことを紙やデジタル媒体にメモをしておくこと。
情報や気づき、アイデアをいつでも “使えるよう” に記しておくのです。
芸人でいえばネタ帳です。
そもそも一般的なビジネスパーソンで、仕事で活用するためのネタ帳を持っている人がどれほどいるかです…
また、先程 “使える” ということをカッコで強調しましたが、単に記しているだけではセカンドブレインにはなりません。
それをいかに整理して使いやすくしておくことが肝要なのです。
それが、単なるメモだと後で見返した時、「これ何だったっけ…?」ということになってしまうパターンが多い…
下手すれば、書いたことすら忘れてしまいます…(汗)
ちなみに、先代社長はハガキサイズの紙にさまざまな発想な種を書き込んでいました。
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これが前オフィスの社長室に大量にあり、恐らく自宅にもあることを考えたら、気の遠くなる数だと思います…
生涯88冊の本を出し、毎週時流レポートをメルマガで配信し、数多のメディアに寄稿し、講演をしまくっていた人が、さらにハガキサイズの紙にアウトプットしていたわけです…
だからこそ膨大な数のアウトプットを世に発信できたということでもあるのかもしれません…
私もスタイルを違えど、3年前からセカンドブレインをしています。
着想と記事を整理してストックしておく。
私が毎日noteを書けるのも、その賜物なのです。
情報は「コト」と捉えず「ヒト」を見る
続いてもう1つの先代社長からの教えは
情報は「コト」と捉えず「ヒト」を見る
谷口はあまり「時流研究」とは言わず「生活者研究」という言い方をしていました。
そもそも社会とは人の総和。
人をつぶさに見ていれば、社会全体が見えてくるというわけです。
よく「今の時代がよく分からない」という声がありますが、それは谷口からすると「人を見ていないからだ」と言っていたことを思い出します。
例えば、冒頭「映える」という言葉を出しましたが、なぜ「映え」を求めるのか?
特にTikTokはフィルターがデフォルトなので「加工」が前提になっています。
最近では、若者の整形へのハードルが下がっているらしく、SNSで加工してある自分の写真を見せて、「この顔にしてください」というオーダーをする人が増えているという話も聞きます…(驚)
一方で、「SNS疲れ」という傾向も見られます。
つまり、「映える」ということから逃れたいという心理です。
こうした一連の話から、現代の若者にとっての「映え」とは何なのか?
コトから「ヒト」を読み解くことで時代(社会)の理解を進めていく。
それが谷口が言うところの生活者研究です。
つまり、人間をより広く、より深く知ることで時代(社会)を知るということですね。
だからこそ、谷口は「ビジネス本も良いが、たくさんの文学や芸術に触れろ」と言っていました。
それは哲学・現代思想を専門とする専修大学教授、宮崎裕助先生も現代ビジネスの記事の中でこのように仰っています。
私たちの判断力を担う「共通感覚」を回復し復権すべきだ、という議論が当然出てくるだろう。共通感覚を育むことは、文化・教養(カルチャー)の復権をも意味している(カルチャーは「涵養・陶冶すること」からくる言葉だ)。私たちの共通感覚は、古今東西の美、芸術、文化に広く等しく触れることで感受性を豊かにし、この経験を共有するところに培われることになるだろう。そうした感受性は人々の交流可能性の条件そのものであり、そこにこそ「公共」が成り立つとされる(いわゆる人文学の社会的な存在意義はそのように説明される)。
〈現代ビジネス / 2023年2月11日〉
つまり、とても簡単に言えば、常識とは人がお互いを理解し合った上で生まれる「共通感覚」。
この共通感覚を磨くのは、「知識」ではなく「感覚(センス)」ということになります。
例えば、ドストエフスキーの『罪と罰』を丸暗記したとしても、センス(感受性)がなければ知っているに過ぎず、理解はできていない(感じ取れてはいない)わけです。
そうしたセンスは、多様な文学や芸術に触れることで磨かれる部分もありつつ、「ヒト」で磨かれる部分も大きいと思うのです。
情報を吸収する「土壌」が大切
マサチューセッツ工科大学・メディアラボ教授、アレックス・ペントランドさんは、イノベーション人財を育む条件の1つに「TALK OUTSIDE」を挙げました。
つまり、多様な人々と触れ合うということです。
異国の人、他の宗教の人、他の業界の人、他の年代の人などなど…
違った価値観、センス、思想を持った人たちと交流することで、「人ってこんなに一人一人違うんだ…」という驚きとともに差異を知り、それでも「愛されたいのは誰もが同じかもね」という共通点を見出していく。
そうすることで、文学や芸術そのものの理解がさらに進んでいき、また相乗効果が生まれていくわけです。
そうした磨かれたセンス(感受性)でコトを見てみる。
すると、同じコトを見ているはずなのに、センスを持っている人はより高度に情報を読み解けるはずです。
メーテルリンクの『青い鳥』と同じですね。
チルチルとミチルの兄妹は、さまざまな経験を重ねたからこそ、家にいる何の変哲もない普通の鳥が、青い鳥の正体であることに気づけたわけです。
つまり、情報を吸収する土壌づくりが大切ということです。
健康的な胃や腸があるからこそ、栄養素をを取り込めるのと同じですね。
〜ということで。
本日は「アウトプット」と「土壌づくり(センス)」についてお話しさせていただきました。
私はそんなところを普段大事にしながら、仕事やnoteにおいて情報と向き合っています。
皆さんの、何かしらのヒントになればと願っております!
…しかし、台風がひどくなってきましたね…
帰りの電車は遅延するなど、大変でした…
…それでも谷口なら、今日という一日をどんなポジティブな言葉で締め括るのでしょうか……?
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