「イマーシブ」が日常に
column vol.1154
気がつくと本日は花金。
週末を迎えようとしています。
私は明日、ケラリーノ・サンドロヴィッチさんが作・演出を務める舞台『骨と軽蔑』を観に行く予定なのですが
〈骨と軽蔑 / Webサイト〉
大学時代は芝居に打ち込んでいただけに、ケラさんの作品を久しぶりに観られることが楽しみでなりません😊
〜と、まぁ、個人的な話は置いておいて、「演劇(ドラマ)」といえば、東京に話題のイマーシブテーマパークが今月誕生しましたね。
大阪のUSJをV字回復させたことで一躍有名になった希代のマーケター、森岡毅さんが手掛ける「イマーシブ・フォート東京」です。
お台場から広がる「イマーシブ」体験
ちなみにイマーシブとは「没入感」。
イマーシブ・フォート東京は、映画やドラマの中に “入り込んだ” ような感覚で楽しめる新感覚のエンタメ施設なのです。
〈NHK NEWS WEB / 2024年3月1日〉
こちらのテーマパークでは
といった3つの要素が楽しめます。
アトラクションは12種類。
例えば、名探偵シャーロック・ホームズをテーマにしたアトラクションは、3000平方メートルに再現された19世紀のロンドンを舞台に、総勢48人のスタッフによる劇が同時に進行。
ホームズとともにさまざまな事件を解明する1時間半のミステリー劇となります。
観客は劇の参加者となり、観客がどのように動くか、どのようなリアクションをするかで、同じ作品でも同じシーンは二度と観られないというわけです。
まさに唯一無二の体験の提供と言っても過言ではないでしょう。
ちなみに、金沢工業大学虎ノ門大学院の北谷賢司教授によると
と、経営面でのメリットを指摘されております。
エンタメビジネスの新基軸を東京で確立できるのか?
そんなところに注目が集まっているのです。
沖縄から「20億人のマーケット」を掴む
森岡さんといえば、来年、沖縄で新たなイマーシブテーマパークを開業されようとしています。
それが、本島北部のゴルフ場跡地におよそ700億円を投じ、沖縄の自然や文化を生かしたテーマパークとしてオープンする「ジャングリア」です。
こちらでは、森林を一望できる気球や森の中で恐竜から逃げるアトラクションなどが整備される予定です。
〈NHK NEWS WEB / 2024年1月24日〉
沖縄を拠点に飛行機で4時間で移動できるエリアを見てみると、そこには20億人のマーケットが広がっています。
つまり、この圏内では気軽に沖縄をリゾート地として利用することができる。
さらに、徹底したリサーチにより、アジア圏の方々は海だけでなく、森や山にも魅力を感じていることが分かったそうです。
日本の観光業は昨年、インバウンドの消費額が5兆円を突破し、過去最高となりました。
オーバーツーリズムなどの課題にも直面する中、森岡さんは
と話しております。
世界経済フォーラム(WEF)の年次総会であるダボス会議でも、「日本は観光の魅力が世界で1位」と評されていますので、今後、観光大国への大きな一歩に、きっとイマーシブ体験が寄与していくことになるでしょう😊
「街歩き」でイマーシブ体験
イマーシブ・フォート東京と同じく3月1日にローンチしたもう1つのトピックがあります。
それが、東京都大田区にある東急池上線池上駅を舞台としたイマーシブウォーク「僕らの街~池上~」です。
〈Dream News / 2024年3月7日〉
イマーシブウォークとは、ゲームの舞台となっている実際の街に赴き、プレイヤーが物語の登場人物となって、街歩きをしながらストーリーを進めていく、没入体験型ゲームです。
「僕らの街~池上~」では4人1組で楽しむゲームで、参加者は4人の登場人物の中から、それぞれの役を選び、LINE専用アカウント内での情報やそれぞれが手に入れたヒントをもとに事件の真相の究明を目指します。
この参加者一人ひとりが推理小説の登場人物になり、ある目的を達成させるゲームを「マーダーゲーム」と呼びますが、街全体を舞台に行うというのは面白い試みですね。
今後このイマーシブウォークが人気になれば、新しいカタチの街おこしになる。
特別な観光資源がなくても、マーダーゲームを仕掛けることで多くの人たちをエリアに呼び込める可能性が生まれるでしょう。
〜ということで、本日は「イマーシブ(没入感)」をテーマに気になったトピックスをご紹介させていただきました。
私として、取り急ぎ、明日の演劇に没入したいと思います!
皆さまも、ぜひぜひ良い週末をお過ごしくださいませ😊
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