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「不都合なこと」に目を向ける才能

vol.6

最近、企業(組織)レベルで導入が進む「マインドフルネス」

「『今、この瞬間』を大切にする生き方」を意識することで、ストレス軽減や集中力の強化などの効果が得られます。

スティーブ・ジョブズさんが、かつてからマインドフルネスを学んだというのは有名な話ですね。

そんなビジネスパーソンの味方「マインドフルネス」に対し、…警鐘を鳴らす方がいらっしゃいます……

そのお方とは、佛心宗大叢山福厳寺住職の大愚元勝さん

〈現代ビジネス / 2023年5月20日〉

えっ!!!

大愚元勝さんといえば、日本三禅宗の1つ曹洞宗大本山總持寺で学んだ和尚様。

一体全体どういうことなのでしょうか…?(汗)

その心を大愚さんは

単なるハウツーとして、マインドフルネスを学ぶことには危険性がある

と仰っています。

つまり、こういうことです。

例えば、「社員のストレスを軽減したい」というオファーがあった際、そのストレスの根本原因を明らかにしないまま、マインドフルネスに頼るのは意味がないということ。

まずはストレスの原因になる組織の仕組みを解決しなければ、根本解決にはならないというわけです。

ですから、大愚さんからすると

「ストレスを感じない社員にしてくれ」

という会社の願いは

「社員の心を麻痺させてくれ」

…と言われているような気さえしてしまうとのこと…

……なるほど、確かに仰る通りかもしれませんね。

私もマーケターとして、さまざまな企業のマーケティング支援を行っていますが、やはり同じようなことがあります。

「マーケティング」を何かしらの魔法だと誤認されている方もいらっしゃるのです…(汗)

さぁ、お金を払うので、マーケティングの魔法で売れるようにしてください

…という、そんな空気感です…(汗)

しかし、当然ながらマーケティングは楽して簡単に売上を伸ばすものではなく脳みそから血が出るぐらい汗をかいて得られる成果です。

その汗をかく作業は、クライアントも私たちと同じぐらいしないといけません

分かりやすく喩えると、難関大学に入りたいので、有名講師にお金を払ったとしても、「自分は勉強しなくて良い」というわけにはいかないのと同じ(笑)

マネジメントもマーケティングも、まずは「不都合な事実」に目を向けなければなりません。

逆に優秀な経営者やビジネスパーソンの多くは、不都合な事実を的確に見抜き改善していると感じます。

実際、数々の一流を見てきましたが、実は「この人、天才!ずば抜けているなぁ…」と思う方はごく少数で、どちらかというと凡事徹底しているなど、当たり前のことを当たり前にやっている人の方が多い。

不都合な事実に目を向けられることも、その1つです。

もっと言ってしまえば、才能って実はそういう能力のことを指すのではないかとすら、最近は思う。

…決して、易しいことではないですので…😅


【発想の画鋲】
新しい時代の気配を感じた記事をピックアップし、画鋲で留めるように記事に留めておこうという企画。新しい着眼を共有させていただきます。

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