プロの仕事とは「空気」の如く
vol.15
昨日は良いクリエイティブを生み出すための「共通性」についてお話ししましたが
追加でもう1つ興味深い事例があります。
それはデジタル庁のWebサイトについてです。
まずは、こちらの画像をご覧くださいませ。
こちらはトップページの画面です。
〈デジタル庁 /Webサイト〉
一言で言えば、非常にシンプル!
このサイトに対して、ある方がエンジニアの知識共有サービス「Qiita」に6月11日
と投稿。
このブログ記事がもとで、シンプルすぎるWebサイトは一時Twitterでトレンドに入るなど話題になったのです。
〈ITmedia NEWS / 2023年6月12日〉
「こんなの素人でも作れるw」などと揶揄されたわけですが、実はこのサイト、プロのキラリと光る技がふんだんに散りばめられているのです。
例えばフォントや単純な黒(色コード:♯000)ではない黒のチョイスは色弱の方でも見やすいもの。
12カラムのグリッドデザインも適度な余白を生み「いかにユーザーの負担を減らすか」を考えられています。
さらに、JavaScriptのフレームワーク「Next.js」など新しい技術が使われている。
つまり、一見誰でもつくれそうなデジタル庁のWebサイトは、先端の技術が詰まった「プロの仕事の結晶」だったのです。
真似できそうで真似できない高い極みにある。
野球でもダイビングキャッチなど華麗なるプレーは、観衆を沸かせますが、選手としては不本意であることが多いと聞きます。
望むべきは、ファインプレーに見せないような位置どりなのです。
本当のプロの仕事とは、何事もなかったかのような涼しい顔で存在している。
人間が生きていく上で一番大切なものは、お金でもなく、食べ物でもなく、何を差し置いても「空気」であるように。
そんないぶし銀な仕事術に憧れてしまいます。
noteを書く上でも非常に参考になりました😊
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?