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“働き手”を救う“最新ロボット”

column vol.1205

ヤマダ、ロボット接客を導入へ 店員の接客スキルを学習した「接客AIサービス」開発に向け

「ITmedia NEWS」の記事に興味を惹かれました。

〈ITmedia NEWS / 2024年5月21日〉

小売業人手不足に悩む企業が多い中、接客をサポートしてくれるロボットを活用する。

もちろん、こうした課題は、他の業界でも同じでしょう。

そこで本日は【 “働き手” を救う “最新ロボット” 】と題し、いくつか事例をご紹介したいと思います。

ぜひ最後までお付き合いくださいませ😊


人手不足解消に向けての一歩

まずは、冒頭のヤマダデンキの話題から。

同社は本日、ANAホールディングス発のロボットスタートアップ「avatarin」と業務提携すると発表。

遠隔操作ロボット「newme(ニューミー)」を使った接客を行い、今後は店員の接客スキルを学習した「接客AIサービス」の開発を目指すとのこと。

ロボットの導入により店舗間の人材シェアなどリソースの有効活用が可能にしようとしているです。

まずは家電の小売に特化した接客AIを開発し、いずれは金融住建といったグループ内の他の事業にも広げていく

さらに、家電で培った実績横展開し、業界全体の人手不足の解消に寄与していくとのことです。

最初は接客のプロによる遠隔接客を行っていきますが、いずれはそのデータをAIが読み込み、簡単な一次対応をしてもらう。

そして、さらに将来、完全自律型のロボットに活躍してもらうという流れです。

ちなみにnewmeといえば、JAXA「遠隔宇宙旅行」を開発。

自分が生きている間に宇宙旅行ができるのか微妙ですが、ロボットを使った擬似旅行は楽しんでみたい😊

そんな期待に応えてくれることを信じ、今後の進化が楽しみです。

建材業界初の協働ロボット

newmeは住建にも進出する予定ですが

住宅設備大手の「LIXIL」では、窓の開閉などの試験工程にデンマークの「ユニバーサルロボット(UR)」協働ロボットを導入。

試験の自動化を進めています。

〈ニュースイッチ / 2024年5月20日〉

産業用ロボットを含めてロボットは自動車や電気・電子向けがメーンで、建材などの住宅関連業界で使われる例は、まだ少ないようです。

そんな中、人手不足に悩む業界全体を救うべく、LIXILが動いたというわけです。

では、どんな業務をロボットにお任せするのか?

同社では、窓やドアなどの建材商品の実験や試験を実施。

出入り口ではない装飾窓の試験工程で活用していきます。

これは、窓のハンドル操作の耐久性を確認するというもので

●施錠・解錠するためのハンドルの回転
●窓の開閉(2種類)

の試験が必要となります。

ロボット導入前は、回転作業が担い、開閉作業にはシリンダーを使用。

前者については、これまで人が1万回以上もハンドルを回す単純作業を繰り返してきたそうです…(汗)

この一連の工程をロボットに置き換えることで、試験の自動化を実現。

回転と開閉工程にはそれぞれ約20日を要していたそうですが、無人化による工数削減などで合わせて3週間まで短縮できたとのこと。

生産性向上に大きな期待が寄せられているのです。

最近、トヨタ、ホンダ、日産SDV開発で手を結んだように、課題解決に向けて業界内でアライアンスを組む例が増えていると感じます。

人手不足解消という課題についても、小売業界、住宅関連業界共に、力のある企業が先行し、業界全体を底上げしていくという動きが見られますね😊

医療従事者に仮眠を提供

最後は医療業界のロボット導入事例をお届けして、締め括りたいと思います。

栃木県小山市の「新小山市民病院」「小山工業高等専門学校」は、人手不足対策などの一環として病院内で検体を運ぶ自動搬送ロボットを共同で完成。

本格運用を始めました。

〈読売新聞オンライン / 2024年5月21日〉

ちなみに、ロボットの名は「お・ボット」

高さ約1.2メートル箱型で、時速約2キロで動くことができます。

では、どんな任務を任せられているのか?

業務内容は、夜間、救急外来から臨床検査室までの約100メートルを、血液などの検体を約4分かけて運ぶというもの。

障害物に反応するセンサーも備えており、今年2月から実証実験として実際に検体を運んでおり、混乱もないそうです。

開発のきっかけは、コロナ禍による職員の負担増

同病院によると、夜間の検体搬送は多い時は20回に及び、PCR検査など看護師の皆さんの業務量が増え宿直の事務職員が搬送を担当するようになっていたそうです。

「事務職員は仮眠する時間もなく、本来の保安や警備の業務に専念できなくなっていた」

そう同時の様子を関彰事務部長が振り返っているように、負担軽減策として「お・ボット」は導入されたのでした。

ロボットを開発した小山高専今泉文伸教授

働き方改革や人手不足解消に貢献できるよう、研究を進め、昼間の稼働や医薬品の搬送、エレベーターでの移動など、ロボットの活躍場所を広げていきたい

と次なる展開を考えていらっしゃいます。

医療現場にロボットを導入することへの職員の不安が減り、長く働ける環境が整うと良いですね😊

少子化・人口減少により、年々深刻化する人手不足に対して、いかにロボットの力を借りて、対応できるのか。

非常に重要なテーマだけに、今後も最新の事例をお届けしていきたいと思います!

本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。

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