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地球にやさしい一歩
column vol.1224
食品は人に大きな恩恵をもたらしますが、一方で食品ロスなど地球に大きな負担をかけている問題もあります。
当然、食品企業としては地球に少しでもやさしい一歩になるような取り組みを考えており、非常にヒントになる事例も増えています。
そこで、今日はそうした努力やアイデアをご紹介したいと思います😊
ぜひ最後までお付き合いくださいませ。
「はじめまして」にやさしい米菓メーカー
1つ目の事例は “最初” にまつわる話からスタートしたいと思います。
ビジネスパーソンが初対面で使うものといえば「名刺」。
ここでも地球にやさしい一歩が見られます。
それが、せんべい、あられなどの米菓、菓子を製造する「亀田製菓」の「おこめ名刺」。
食べられなくなったお米を紙に変え、有効活用しているのです。
〈TABI LABO / 2024年6月12日〉
一般家庭で食べられなくなったお米や、廃棄される災害用備蓄米を使用することで、CO2の削減や資源循環に貢献。
用紙としても、鮮やかな発色にはっきりとした白さ、耐久性、印刷性を備え、上品なきらめきを放つという特長があるそうです。
![](https://assets.st-note.com/img/1718609691029-sSUBdV1oIB.jpg?width=800)
どれぐらい地球にやさしいのか?
それは何と、1ロット(6トン)製造時のCO2排出量を、杉の木約12本が1年間で吸収する量と同等の約104kgも削減させることに成功したそうです。
また、米をパルプと一体化させることで、約328kgのCO2を固定化することができたとのこと。
複数回のテストと試行錯誤を重ねたそうで、まさに努力の結晶です。
さらに、名刺の裏面にも注目したいところ。
Rice Innovation Companyを目指す亀田製菓グループのスローガンである「NICE! RICE!」のロゴを大きく記載されています。
従業員一人ひとりがアンバサダーとして、新しい出会いの場でもお米の魅力や可能性を広めていこうという意気込みが込められているというわけです。
同社の方とご挨拶する機会があったら、ぜひ名刺交換を楽しみにしたいと思います😊
未来を育む「容器」
最初の次は「最後」です。
食べ終わった後の「やさしい一歩」について事例をご紹介させていただきます。
日清食品は、「カップヌードル」の空きカップを再利用して野菜を育てる「カップヌードル 野菜栽培コンプリートセット」を発売。
5月29日の正午から、日清食品グループのオンラインストアで500個限定で販売されました。
〈ITmedia NEWS / 2024年5月28日〉
![](https://assets.st-note.com/img/1718612873335-M4MayTFDXE.jpg?width=800)
セットには
●「謎土」
●4種類の野菜の種(バジル、葉ねぎ、サニーレタス、パクチー)
●12種類のカップヌードル
が入っており、しめてお値段は2400円。
ちなみに、「謎土」は水をかけて3分待つと培養土に変身します〜♪
野菜の栽培は、カプヌードルを食べ終わったら、空きカップに謎土と種を入れて水を与えるだけ!
食事の延長線上で簡単にできるところが良いですね😊
そして育てた野菜は、カップヌードルの “ちょい足し” にも使えるので、特別な一杯になることでしょう。
野菜栽培を通して「自然の恵に感謝する気持ち」を育める、まさに体験型学習ですね。
“サステナブル”を楽しく体験できるカフェ
食品企業のサステナビリティに関する「体験学習」は日に日に増えていると感じます。
最後の事例は食後のコーヒータイムにちなんで、「コーヒー」に関する事例をお届けして話を締め括らせていただきます。
ネスレ日本は4月に、体験型カフェ「ネスカフェ 原宿」をリニューアルオープン。
来店者が “サステナブルな活動を楽しく体験できる” ことを志向し、コーヒー農園想起させる空間へ様変わりしました。
〈食品新聞 / 2024年4月6日〉
店内のテーブルやユニフォームには、「ネスカフェ ゴールドブレンド エコ&システムパック」のパッケージをアップサイクルした素材や、リサイクル可能な素材を一部使用。
今後は、アップサイクルのワークショップやオリジナルのコーヒーボトルを作成できる体験型コンテンツの実施も予定しているそうです。
今回のリニューアルは、ネスレグローバル共通の新コンセプト “Make your world” に基づく活動の一環。
今回の「ネスカフェ」の一新は、同店を選ぶことが、自分やその周りの世界を変えるきっかけとなり、地球環境にも良い影響を与えるということを訴求しています。
同社の飲料事業本部レギュラーソリュブルコーヒー&システム&ギフティングビジネス部マーケティングスペシャリスト、益戸洋平さんは
「これまでは、カフェ巡りを好まれる方や単純にコーヒーを飲まれたい方が、ブランドをあまり気にせずに来店されるケースが多い。これを、ゆくゆくは “『ネスカフェ』だから入りたい” と思っていただきたい。そのためには、まず、この空間やコーヒーを気に入っていただき、『ネスカフェ』が生活者に寄り添うブランドであることを体感していただきたい」
とコメント。
サステナビリティへの想い、そして、その哲学で選ばれる企業でありたいという熱意が伝わってきますね😊
〜ということで、本日は【地球にやさしい一歩】と題して、最近気になったトピックスをお届けいたしました。
皆さんの何かヒントになることを願っております🌱
本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!
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