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リハビリ療法士が考える家造り

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リハビリ療法士の立場から家造りを考えてみました!
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記事一覧

【キッチン】キッチン台の高さ

【キッチン】キッチン台の高さ

 料理をしていて、頚(くび)や腰が凝ったり、痛くなったことはありませんでしたか?
 私は、よく頚が凝っていました(^^;;

 そこで、今回はキッチン台の高さと頚や腰にかかる負担についてお話ししてみたいと思います。

 結論から言いますと、「前傾(前こごみ)になり過ぎない高さ」を選択するということです。
前傾姿勢は思っている以上に頚や腰にきてます!!

 私が依頼したハウスメーカーでは、キッチン台

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富士住建〜注意点〜

【建築士が不在】
 担当営業者と図面を作成します。こだわる方は、自分で図面を作成するくらいの気持ちだといいかもです。(図面はアプリで結構簡単に描けます)
 営業者は打合せで提案はしてくれます。しかし、マイナーチェンジくらいの提案が多かったです。その為、提案された図面に始めからしっくりこなければ、完成まで時間を要してしまうかもです。私の場合は、アプリを利用して、自分で図面を作成、打ち合わせで構造上の

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【トイレ】リハビリ療法士が考える トイレまでの距離

【トイレ】リハビリ療法士が考える トイレまでの距離

 寝室とトイレの距離はどのように考えているでしょうか?

【トイレ問題】
 日頃、高齢の方と接していると、「若い頃に比べてトイレが近くなった」、「夜は2時間おきにトイレで目が覚める」という声を聞きます。

 また、退院先を決めるにあたり、ご家族から「トイレに一人で行けること」を条件として挙げられることが多いです。

 そのため、リハビリで初めて患者さんと関わる時に、まず確認することの一つが「寝室と

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【浴室】リハビリ療法士が考える 洗い場の広さ

【浴室】リハビリ療法士が考える 洗い場の広さ

 洗い場の広さはどの様に決めているでしょうか?
 将来のことも見据えると、意外と見落としがちなポイントかもしれません。

【結論】 洗い場は、やや広めがお勧めです!
 もしくは、狭くし過ぎないことが大切です!

【なぜ広め!?】 理由としては、「シャワーチェアー」というものが場所をとるからです。

 以前のブログでお話ししたように、高齢者や病気の影響で、低い位置から立ち上がることが大変になってきま

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【浴室】リハビリ療法士が考える 浴槽の形2

【浴室】リハビリ療法士が考える 浴槽の形2

 今回は、半身浴ができる浴槽についてです。

 上の写真のように「腰掛ける部分がある浴槽」では、半身浴が出来たり、お湯の量が節約出来たりするようです。

 その一方で、リハビリ療法士の私がこのタイプの浴槽を見ると、「いざという時に使える!」と思ってしまいます♪

 高齢や障害をおわれた方では、「浴槽の底に座る・底から立つ」という動作が大ごとになります。
 特に、底から立ち上がる動作では、とても「力

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【ドア】リハビリ療法士が考える ドアの開き方の違い

 室内のドアを考えた時、大抵は開き戸か引き戸をイメージするかと思います。

 スペース・防音性・密閉度など、様々な角度から必要性を考えると思いますが、開きやすさはどうでしょうか?

 私がリハビリをしていて日頃思うことは、「開戸って難しい!」ということです。

 開き戸を開けるとき、ドアの動線上にいるとぶつかってしまいます。また、やり方にもよりますが、ドアを開けたり閉めたりする際に、後ろ歩きや体が

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【トイレ】リハビリ療法士が考える 便座の高さ

【トイレ】リハビリ療法士が考える 便座の高さ

【便座の高さと問題点】 一般的な便座の高さは、約40cmと言われています。
 高齢や病気で足腰が弱ると、案外この便座から立ち上がることが大ごとになってきます。
 可能ならば、便座の高さがもう3〜5cm高いとだいぶ立ち上がりが楽になってくると思います。
 しかし、新築時に便座の高さを必ずしも変更出来るとは限りません。
 富士住建でも、人気のタンクレストイレでしたが、便座の高さは決まっていました。

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【洗濯物干し】リハビリ療法士が考える 洗濯物干し場・竿の高さ

【洗濯物干し】リハビリ療法士が考える 洗濯物干し場・竿の高さ

■洗濯物干し場
 最近では、若い人や共働きの方を中心に室内干しが増えています。でも、やっぱり太陽に当てて干したいという方もいるのではないでしょうか!?
 そのような時に、庭や2階ベランダで干すことを選択される方もいるかと思います。

 私の経験ですが、高齢や病気で足腰が弱くなった場合、濡れた洗濯物が入った籠を持ちながら段差を昇り降りすることは、難易度が高いと感じています。
 実際、リハビリ場面で練

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【玄関前】リハビリ療法士が考える アプローチ

【玄関前】リハビリ療法士が考える アプローチ

 高齢の方の家にお邪魔すると、玄関前のアプローチが、飛び石や砂利という場面を見かけます。
 特に、飛び石や枕木などでは、決められた歩幅や決められた位置で歩かなければいけません。
 高齢の方の場合、自身に合った歩幅でなければ、ふらつき転倒に至る場合があります。
 さらに、病気で歩幅が狭くなってしまうことがあるため、飛び石に合わせて歩くということは、難易度が高い場合があります。

 また、最近街中でも

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【玄関前】リハビリ療法士が考える 段差の手すり

【玄関前】リハビリ療法士が考える 段差の手すり

 玄関前には何段が段差があります。将来のことを考えて、この部分に手すりが必要かどうかについて考えたいと思います。

 結構から言うと、私はいらないと思います。

 理由として、後でも介護保険を利用すれば、安く付けられるからです。

 新築時、外構工事の際に、手すりをつけてしまった方が安く済むという話を聞いたことがあります。そう聞くと、悩む方もいるかと思います。

 手すりが必要な場合には、おそらく

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【浴室】リハビリ療法士が考える 浴槽の形

【浴室】リハビリ療法士が考える 浴槽の形

 富士住建では、TOTOまたはTOCLASから風呂を選ぶことができます。
 この2社では、浴槽の形が異なり、かなり特徴があります。

 将来、浴槽の出入りが大変になり、手すりを付けたいと思った際のお話です。

 先日、職場の後輩から、「住宅改修で凄い形の浴槽がある家に行って来ました!」と声を掛けられました。写真を見ると、まさかのTOTOのお風呂でした(^^;;

 この浴槽の形だと、福祉用具で、壁

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【浴室】リハビリ療法士が考える 手すりの向き

【浴室】リハビリ療法士が考える 手すりの向き

 左側の壁に縦手すりがあります。担当監督に確認したところ、この手すりの位置はお願いすれば動かせるようです。

 今回の結論から言うと、縦手すりを横手すりに向きを変えても良いのかなと思っています。

 リハビリをしていると、写真と同じ位置に縦手すり・横手すりどちらもある場合、患者さんは横手すりに捕まる人が多いです。(主観では7〜8割くらい)患者さんに確認すると、「横手すり」の方が使い易いようです。

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【浴室】リハビリ療法士が考える 洗い場の台の高さ

【浴室】リハビリ療法士が考える 洗い場の台の高さ

 富士住建では、お風呂を2つ中から選べます!
■TOTO

■TOCLAS

https://www.fujijuken.co.jp/products/bath_sp.php

 洗い場の台の高さが、TOTOに比べTOCLASが低く作られています。(椅子の高さも違いますが)

  高齢になると、低い椅子からの立ち上がりが大変になり、解決策として高い椅子を使用します。また、福祉用具として背の高い椅子

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【トイレ】リハビリ療法士が考える 手すり位置

【トイレ】リハビリ療法士が考える 手すり位置

 最近の家では、便座の横にも手すりを設置していることをよく見かけます。しかし、職業病でしょうか、この手すりの位置が気になる家が多いです。
 リハビリでは、縦手すりの位置は便座の先端から約20〜30cmと言われています。なぜなら、便座立つ時に、自分よりも前に手すりが無いと引っ張れないからです!
 しかし、縦手すりの位置が、水栓タンクに近い位置に設置されている手すりも見かけます(T . T)

 富士

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