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映画「ジョジョ・ラビット」感想

第二次世界大戦下のドイツでヒトラーに深く傾倒している10歳の男の子と母親、偶然匿うことになったユダヤ人少女の交流など描かれている2020年日本公開のアメリカ映画「ジョジョ・ラビット」を鑑賞した。

物語の冒頭は、ナチスやヒトラーを皮肉まじりに描いたコメディなのかな?と思っていた。コミカルな表現もあるし、主人公の男の子の妄想にヒトラーが出てくるところがユーモラスに感じられたからだ。

しかし、途中からシリアスに展開が変わる、その描き方が上手いんだと思う。ある意味後半はとても考えさせられる。やはり、戦争はいつの時代も何ももたらしてくれるものはないとはっきり感じる。

それから、ささやかな小さな恋の物語であり、絶望から希望を見出せるような素敵な映画だ。

「自由になったら何したい?」と言うセリフが印象的。

劇中度々登場するオーストリアの詩人リルケによると、希望だけでなく、絶望も経験すべきとのこと、どちらの場合も諦めずに生き続けること、そんな事を教えられた。

すべてを経験せよ 美も恐怖も 生き続けよ 絶望が最後ではない

それは平和と思える世の中でも、戦火の中でも同じ事だろうと思う。

ジョジョ・ラビット

公開日: 2020年1月17日 (日本)

監督: タイカ・ワイティティ

制作国:アメリカ合衆国


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