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伴走型支援とは

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NPO法人ルネスかごしまが行う「伴走型支援」がどういうものなのかを開設した投稿をまとめています。
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#社会活動

クラウドファンディングと日ごろからのファンつくりについての考察とお願い

クラウドファンディングと日ごろからのファンつくりについての考察とお願い

クラウドファンディングを成功させるのって、もちろん企画内容が人に応援してもらえるようなものか、社会が求めるものなのかというのが最終的には必要になるんだけど(規模が大きければなおさら)、そのためにも、多くの人に知ってもらう必要があって、さらにそのためにはスタートダッシュが大事なんだけど、スタートで応援してくださる方って、要は元々その活動のファンでいてくださる方々のことで、社会活動をおこなう団体の中に

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NPO法人の運営に関する考察(「ファンを作る」ということについて)

NPO法人の運営に関する考察(「ファンを作る」ということについて)

小さいNPO法人などでは、予算的に限りがあることもあり、それでも活動を知ってもらう必要があるので、「ファンを作るのが大事だ」とよく言われるのです。

じゃあ、人はどんな人のファンになるかというと、もちろん、色んな要素があるとは思うのですが、私にできそうなのは、ウソが無い、自己開示をちゃんとする、つまり、私はこんな人間です、というのを、しっかり出して行こうかなというのが採択した方向性で。

それはま

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重層的支援施設を作りました(20220521南九州新聞掲載)

重層的支援施設を作りました(20220521南九州新聞掲載)

鹿児島市を中心に県内全域で「あらゆる困りごとを抱える人と一緒にこれからのことを考える」活動をおこなっているNPO法人ルネスかごしま(うち)ですが、2022年の6月くらいから、重層的支援施設を開設することになりました。場所は、鹿児島市冷水町。西郷洞窟が近くにあり、市街地中心部からのアクセスもそれほど悪くない(市役所まで徒歩20分、車だと7分程度)にもかかわらず、落ち着いた静かな地域にあり、広いリビン

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ひだまりカフェかのやが始まります。(20220514南九州新聞掲載)

鹿児島市で5年、姶良市でも開催してきたひだまりカフェが、ついに大隅半島に上陸します。といっても、ひだまりカフェが何かわからないですね、すみません。

「ひだまりカフェ」とは、誰でも来ることができて、無料で、のんびり好きなことをしたり、お話をしたり、お話をしたりしなかったり、遊んだり勉強したり相談したりもできる、居場所のことです。

自分を傷つけたり、人を傷つけたりしない限り(あと、一応公序良俗

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なぜ、生活困窮支援をおこなうのか(南九州新聞20220416掲載)

なぜ、生活困窮支援をおこなうのか(南九州新聞20220416掲載)

「どうしてたにかつさんは生活困窮支援を行うのですか?」

先日、オンラインでおこなっている伴走型支援者養成講座にて、このような質問をいただいた。はて、私はどうして生活困窮者への支援をおこなっているのだろう。

最初に考えたのは、私が過去に、一般に言う生活困窮者(世帯)であったという事実だ。大学を中退して以後、私は限りなくホームレスに近い状態で暮らしていたことがあるし、今でも日本の、そして鹿児島の平

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後藤さんとラーメンのこと(20220409南九州新聞掲載)

後藤さんとラーメンのこと(20220409南九州新聞掲載)

NPO法人「ボラネット」の理事長であった後藤さんが、昨日亡くなったという連絡があった。私が前の団体にいた時からだから、もう7年くらいの付き合いだっただろうか。

彼は、若いころにバイクの事故に遭い、脊椎を損傷して下半身と上半身の多くにマヒが残り、それでも寝た状態の車椅子で移動をして精力的に動いておられた。ご自身も身体障がいがありながら、行き場のない、ゆえに引きこもりがちな身体障がい者のために、近年

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