2024.09 光る君へ巡り①晴明神社・一条戻橋
京都にやってきました。
ホテルをチェックアウトして、半日ほど観光してから実家の岐阜に帰るプランです。
1番の目的はかき氷を食べに行くことなのですが、ちょうど方角が京都御所の方だったので行ってみたかった場所をピックアップして寄ってみることに。
▶︎『陰陽師』と聞いてときめかない人はいない説
掲題の通りなのですが、『陰陽師』って聞くと「呼んだ?」となるくらいには惹かれる単語です。
陰陽師が出てくる作品も多く、
『陰陽師』(夢枕獏)
『帝都物語』(荒俣宏)
『百鬼夜行シリーズ』(京極夏彦)
『東京BABYLON』『X』(CLAMP)
など、このあたりで厨二病を拗らせてきた人間にとっては未だにそそられる存在なのが実在した陰陽師・安倍晴明。
夢枕獏原作の映画『陰陽師』(2001年)の映画の影響で野村萬斎さんのイメージが強かったですが、ちょうど今年の春に若き日の安倍晴明のストーリーを描いた映画『陰陽師0』が上映していましたね。
陰陽師というと呪術を使って結界を張ったり妖を退治したりのイメージですが、この映画で陰陽師とはなんぞやと言うのをものすごく分かりやすく説明してくれていました。
星を読んで暦を作ったり天候を予想したりと、今で言う海上保安庁〜気象庁のような位置付けの陰陽寮という中務省があり、陰陽師はそこに所属する国家公務員だったようです。
呪術師というよりは、天文学者と言う方が近いのかも。
※もちろんしっかり呪い(まじない)もしてた
安倍晴明が活躍していたのは、目に見えないものが信じられていた平安時代。
現在放送中の大河ドラマ『光る君へ』でも、ユースケ・サンタマリアさんが演じる安倍晴明が登場。
柄本佑さん演じる藤原道長をサポートするのですが、ただの胡散臭い詐欺師なのか、それとも本当に何か特別な力があるのか…どっちつかずな怪しさ満載のキャラクターで人気を博しました。
そんな感じでメジャーな存在(?)になりつつある陰陽師。
『光る君へ』の関連番組で特集されるまで全然知らなかったのですが、京都にはそんな安倍晴明にゆかりのある場所や神社があると言うことでぶらりと観光してきます。
▶︎一条戻橋
最初に向かうのは、京都駅からバスで20分ほどの場所にある一条戻橋。
ずっと小洒落た小川沿いをバスで走っていると思ったのに、一条戻橋付近になると木が多い茂ってきて急に鬱蒼とした雰囲気に。
源頼光の重臣、渡辺綱が鬼の茨木童子の腕を切り落とした逸話があるこの一条戻橋。
(源頼光は酒呑童子の首を切った人ですね。詳しいね。オタクだね。こう言う知識はなんぼあってもええですからね。)
一条戻橋はあの世とこの世を繋ぐ橋と言われているのだそう。
橋のどっち側があの世でどっち側がこの世なのか…分からぬまま渡ってしまった…。
そして安倍晴明はこの橋の下に式神(陰陽師が使役する鬼神)を控えさせていたんだとか。
と言うわけで橋の下に降りてみると、舗装されてて小洒落た散歩道という感じ。
ただ橋の下をくぐってみると、前後で空気感がガラッと変わって不思議な雰囲気に。
式神たちはここから空を見上げていたのかもしれません。
▶︎晴明神社
続いて、一条戻橋から歩いてすぐの場所にある晴明神社へ。
こちらはその名前の通り安倍晴明をお祀りしている神社で、晴明公の屋敷跡に鎮座しています。
光る君への作中で爆裂イケメン・塩野瑛久さん演じる一条天皇の命で設けられたそう。
塩野瑛久さんは来世ちゃんで言うところのA君であり、のちの夏太郎である。
五芒星の一の鳥居抜けて進むと二の鳥居があり、こちらが本殿になっています。
手水舎の横にあった水が湧き出てくるオブジェ。
これお洒落なオブジェだと思ってたられっきとした由緒のある井戸でした。
お水はなんと飲めるらしい…!
そして本殿へ。
こちらはおすすめ晴明エピソード10選。
右側に飾られているのは、遍照寺で若い僧侶にけしかけられて呪術で蛙を殺して見せるエピソード。
このエピソードは映画『陰陽師0』で映像化されているのですが、その解釈好きぃー!!!となったのでぜひ映画を見ていただければと。
ちょっと前に実家で法要があったとき、お寺の住職が「昔の人が体の具合が悪いときに祈祷を受けて治してたのは、実際は部屋の中で鎮静効果のある薬草やお香を炊いていてそれが効いてたってだけ」と話してくれたことがありました。
そんな感じで陰陽師0は「不思議な力使えます」を現実的に紐解いてるところがすごく刺さったのでおすすめです。
御朱印をもらおうと思っていたのだけど、御朱印帳持ってくるの忘れたことにここで気付く…。
私の御朱印集めは2年目にして2つ(2箇所?)で止まってます。終わってる。
おみくじか何か面白げな物販はないかとチェックてみたら、大河ドラマ放送記念スペシャル(個人的な解釈)の絵馬とお守りがあったのでちゃっかりいただいてきました。
華守と雅守。
西陣織が使用されたこちらのお守り。
圧倒的に十二単デザインの華守が可愛いんだけど、私はどっちかっていうと関白になりたいので迷って両方もらってきちゃった。
天下取れますようにと気軽に願ってみます。
<アクセス>
JR 京都駅よりバス
9番「一条戻橋・晴明神社前」下車 徒歩すぐ
<参拝時間>
午前9:00〜午後5:00(無休、授与所は午後4:30まで)
▶︎白峰神宮
晴明神社をあとにしてバス停で次の目的地へ。
バスを待っていると、真後ろが白峰神宮という神社でした。
すごく立派な入り口に、菊の御紋。
「神宮」という社号は皇室の祖先であるなど皇族と縁の深い神社なので、どなたが祀られているのかなと思ったら…
崇徳天皇。
す、好き…。
めちゃくちゃ好きな歴史上の人物なのでじっくり参拝していきたかったのですが、バスの時間が1分後に迫っていたので会えなく断念。
ほんとあちこちに気軽に神社仏閣があるので京都はいくら時間があっても足りない。
▶︎みつばち・あんず氷
晴明神社近くからバスで5分ちょっとの河原町で下車。
さて、いかにも歴史散策してますな顔して巡っていましたが1番の目的はこちら。
河原町今出川に佇む人気の甘味処。
手作りあんみつ みつばち。
こだわりの素材で手づくりされたあんみつが評判のお店で、近所の方だけでなく遠方の方からもお取り寄せなどで愛されているお店です。
夏季限定で出しているかき氷がとても人気で、お目当てのものが午前中で売り切れてしまう場合もあるそうなので張り切って開店アタック。
平日金曜日の朝、11:00開店で10:55に到着して2番目でした。
かき氷単品の他に小さめのかき氷とあんみつとのセットメニューもあったのですが、この日めちゃくちゃ暑くてあんこ系が入る気しなかったので初志貫徹で単品注文。
ほどなくして運ばれてきたのがこちら。
鮮やかなオレンジのあんず蜜がたっぷりかかった、あんず氷。
サクサクふわふわの氷に、とろっと濃厚なあんず蜜がたっぷり。
ここに来るまで汗だくだったので、冷たさと甘酸っぱさが火照った身体にきゅっと沁みる。
かき氷には小さい豆かんがついてきます。
途中でかき氷に投入。
弾力ある寒天は天草の風味がして「久しぶりにこの味の寒天食べた!」となる、昔ながらの味。
赤えんどうの豆もほっくりしてて美味しい。
注文を待っているとどんどんお客さんが入ってきて、あっという間に満席に。帰るころにはお店の外に行列ができていたのでちょっと早めに来てよかったです。
そして店内飲食はもちろんですが、テイクアウトであんみつを買い求めに来るお客さんもたくさん。お店にはテイクアウト用の窓口も設けられています。
あんず氷は単品で1,050円。
現金オンリーで、商品がなくなり次第閉店なのでお早めに。
みつばちから京都御所までは紫式部邸跡〜土御門跡を経由して徒歩15分ほどの距離です。
暑くて干からびそうでしたがかき氷でクールダウンできたので、河原町をぷらぷら歩いて向かいます。
②につづく
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