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英語科教育法の歩み

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かわむらが勤務校で担当する英語科教育法の取り組みについて、授業者としての振り返りや実践のログを残すことを目的として記事を書いていきます。理想的には毎回の授業について書いていきたい…
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2022年5月の記事一覧

英語の授業は嫌いじゃない子

英語の授業は嫌いじゃない子

英語科教育法IIIの模擬授業第3回目。

ReadingからPost-Readingに繋げる指導。

物語をペア及びグループで協力しながら要約を作成する活動。実際にはその後に音読の練習も用意してくれていたのだが、(そしてそのためにワークシートもしっかり作ってくれていたのだが)生徒のあらわれに対して丁寧かつ柔軟に対応してくれたおかげで、約45分の授業で音読まではいけなかった。
まぁ授業とはとかく予定

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授業とコンテンツ

授業とコンテンツ

英語科教育法I第6回の振り返り。

今回の模擬授業は高校生に対する「英会話」の授業。
授業でチラッと紹介したコミュニカティブ・アプローチに興味を持ち、あまり受験を意識した授業の行われない高校を想定した授業。

なお、この英語科教育法Iは履修者と聴講者を合わせて5名の授業なのだが、先週からゲストで生徒役をしてくれる学生を募っており、1~3年生の計6名が集まってくれたため、生徒役は10人に!
対話型模

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読んで終わりにしないリーディング指導

読んで終わりにしないリーディング指導

英語科教育法III第6回。
今回はリーディングについての講義回。
前々回はPre-ReadingからReadingまでのところにフォーカスし,今回はReadingからPost Readingまでの流れを「リテリング」に注目して整理。

佐々木(2020)『リテリングを活用した英語指導』の第1章を全員が,第2章から第6章を1人1章ずつ読んできて,報告してもらった。

「報告用の資料等の作成は任意」と

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考え、演じることで生み出される学び

考え、演じることで生み出される学び

英語科教育法Iの模擬授業第4回。
今回は小学校3年生の外国語活動。
そもそもうちの大学で取れるのは中高の免許なのだけど、模擬授業担当者は今のところ教員になる予定のない学生なのでノープロブレム。というか、教員になる学生でも将来相手にするのはみんな小学校外国語教育を経験してきた子ども達なので小学校のことは無視すべきではない。
そういう意味でもとても良い機会。

授業の振り返りの前に、少し前にTwitt

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いつ、何に、どう注目させるか

いつ、何に、どう注目させるか

英語科教育法IIIの模擬授業第2回目。
指導内容は「リーディングのプロセス」
単純にPre-Reading、Reading、Post-Readingの3段階に分けて考えた時、今回はPre-ReadingからReadingまでの2段階に焦点を当てる。
(尚、この次はReadingからPost-Readingまでの流れ)

学生のスケジュールや興味のあるテーマを選んだ都合上、第2回目の模擬授業で早速A

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多様な生徒役へのチャレンジ

多様な生徒役へのチャレンジ

2年生の英語科教育法Iの第4回。模擬授業と対話型模擬授業検討会を軸に据えているこの授業。
毎回の流れは、
・前時の学生の振り返りコメント紹介 (約5分)
・模擬授業 (約15分)
・対話型模擬授業検討会 (約20分)
・講義 (残った時間)
という感じだ。
模擬授業の前の説明だったり、対話型の準備だったり地味に色々なところで時間をとられるので毎回講義は20~30分程度だ。
とりあえず今期これでやっ

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英文は(家じゃなくて)授業で読もうよ

英文は(家じゃなくて)授業で読もうよ

英語科教育法IIIの第4回。
「リーディングのプロセス指導」の講義回。
事前に天満(1989)『英文読解のストラテジー』の第8章「文章レベルの読解ストラテジー」を読んできてもらい、この章の内容から中学・高校の授業で習ったことを思い出してもらうところからスタート。

英文の基本的な構造(トピックセンテンスとサポートセンテンス)や、設問で求められている特定の情報を探すためのスキャニング等は中高で指導さ

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